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バリバリ働くビジネスパーソンが見つめ直したい「脳とホルモン」と自分の幸せ

「毎日一生懸命働いているけれど、これって本当に幸せなのかな?」と、ふと疑問に思うことはありませんか? 仕事に追われる日々の中で、ストレスケアや自分の心身バランスを見直す時間を取れていない…そんな方に向けて、今回は脳やホルモンの働きを簡単に知って、「自分の幸せ」と上手に向き合うためのヒントをお届けします。


1. ストレスホルモンと向き合う

ノルアドレナリン & コルチゾールの役割

  • ノルアドレナリン(ノルエピネフリン)
    緊張やストレスが高まると分泌され、心拍数や血圧を上げて「戦うか逃げるか」(Fight or Flight)のモードへと導きます。

  • コルチゾール
    いわゆる「ストレスホルモン」。ストレスに対処するために分泌され、体内の糖質代謝を調整してエネルギーを確保するなどの役割があります。

ストレスホルモンが過剰になると?

ノルアドレナリンやコルチゾールが増えすぎると、交感神経が優位な状態が続き、イライラや不安感、慢性的な疲労に悩まされることも。「毎日徹夜が続いて休む暇がない」「休んでも心が休まらない」と感じる場合は、ストレスホルモンの過剰分泌が起きているかもしれません。

ストレスチェックを活用しよう

日本では、2015年12月の労働安全衛生法改正で「ストレスチェック制度」が義務化されました。(ストレスチェック等の職場におけるメンタルヘルス対策・過重労働対策等|厚生労働省

定期的に自己診断ツールや医療機関の診断を受け、「自分がどのくらいストレスを抱えているのか」を振り返る習慣をつけましょう。


2. 「幸せホルモン」を味方につける

オキシトシン:人とのつながりを感じるホルモン

「愛情ホルモン」「絆ホルモン」と呼ばれ、他者との交流やスキンシップで分泌が高まります。忙しいと、チームメンバーや友人とじっくり話す時間も取りづらいですが、ちょっとした雑談やランチを一緒に楽しむだけでもオキシトシン分泌のきっかけに。安心感や信頼関係の向上にも役立ちます。

セロトニン:心を安定させ、リズムを整える

「安らぎ」や「満足感」に深く関わる神経伝達物質です。朝日を浴びたり、軽い運動(ウォーキングやヨガなど)を習慣にしたりすると、セロトニンの分泌が促されると言われています。


3. バランスを取り戻すヒント

  1. マインドフルネスや呼吸法、瞑想
    「いまここ」に意識を集中するマインドフルネスや、深呼吸・瞑想は、交感神経の興奮を和らげる効果が期待できます。1日5分でもいいので、目を閉じて呼吸だけに集中してみましょう。続けるうちに、頭の中を客観視できるようになります。

  2. 書く習慣(ジャーナリング)で頭を整理
    仕事の悩みや「今日あった良かったこと・楽しかったこと」を書き出すと、自分の感情や考えが整理されます。「何にストレスを感じているのか」「どうすれば幸せなのか」をノートやアプリにまとめるだけでも、優先順位や課題がクリアになるはずです。

  3. 自分の価値観を言語化する
    「何のために仕事をしているのか?」「どんな未来を望んでいるのか?」といった根本的な価値観を言葉にしてみると、「今やっていることは本当に必要か?」「これが自分の望む幸せか?」と見直すきっかけになります。


4. 「休む勇気」とチームの理解

適度な休息はパフォーマンスを高める

高いパフォーマンスを発揮するには、しっかり休むことも重要です。連続して頑張りすぎるより、定期的な「小休止」や休暇を挟んだほうが、結果的に生産性が上がるケースもあります。

チームでサポートし合う

「周囲に迷惑をかけたくないから休めない」と思って無理をしていると、結局は体調を崩し、長期離脱…というリスクも。
「お互いの休みはサポートし合う」「困ったときは遠慮なく助けを求める」などの文化を作ることで、チーム全体が安定しやすくなり、オキシトシン的な絆も深まります。


5. まとめ:自分なりの「幸せ」を見つめ直そう

仕事で高い成果を出すには、ノルアドレナリンやコルチゾールといったストレスホルモンとうまく付き合いながら、オキシトシンやセロトニンなどの「幸せホルモン」を意識的に増やす工夫が大切です。忙しいと、どうしても「頑張りすぎているのに気づかない」状態になりがち。まずは脳とホルモンの知識を少しだけ取り入れて、自分の心身状態を客観的にチェックしてみてください。
「自分の幸せって何だろう?」
この問いを持ち続けるだけでも、セルフケアや休息の必要性に気づくきっかけになります。ぜひ、今回ご紹介したヒントを活かして「休む勇気」を持ちつつ、自分にとって本当に大切な幸せの定義を探してみてくださいね。


おわりに

最後までお読みいただき、ありがとうございました。「最近ちょっと疲れがたまっているな」と感じる方は、今日の帰り道に少し歩いてみたり、チームメンバーに「お疲れさま!」と声をかけてみたりするところから始めてみましょう。


【おことわり】

本記事は一般的な研究や知見をもとにした情報提供であり、医学的なアドバイスや診断の代わりになるものではありません。ご自身の状態が深刻だと感じる場合は、専門医やカウンセラーなどの専門家に相談することをおすすめします。

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