見出し画像

ディズニーランドが日本に来た話から我々が学ぶこと

東京ディズニーランド、東京ディズニーシーは日本に住んでいる方であれば一度は行ったことがある人が多いと思います。

私も何度も行ったことがありますが、東京に住み始めてからは特に距離が近くなったこともあり、気軽に行ける場所になりました。

そんな東京ディズニーリゾートですが、どんな経緯で建設されたかを知っている人はあまり多くないと思います。
ディズニーを日本に持ってくる、その経緯が記されているのが『エンタメの夜明け』という本です。

kindleで770円で売っているのでディズニーで売っているポッポコーン2個分以下の金額で読めます。

この本を読むまでディズニーランドが東京にあるということを当たり前のように感じていました。
東京ディズニーランドがオープンしたのが1983年、私が生まれた時には既にオープンして数年経過していたのでそう感じるのも当然でしょう。
しかし、この本を読んでみるとディズニーが東京に、日本にあるというのがいかにありがたいことかというのを感じることになります。
それだけのいくつもの困難を乗り越えて今があります。
もし、日本にディズニーがなかったら、上海か香港まで行かないとディズニーには行けないと考えるとそのありがたみを実感できるでしょう。

なぜ、いくつもの困難を乗り越えられたのか?については本を実際に読んでみてもらいたいのですが、私が思うに当時のオリエンタルランドの重役たちは皆、ディズニーが如何に素晴らしいかを認識していたということが大きな要因であったと思います。
この本の中の登場人物は皆、アメリカのディズニーランドに行ったことがあり、その素晴らしさを実感していたのでこれをなんとか日本に持ってきたいという強い想いがありました。
面白いのが、会社の研修や社員旅行などで皆で揃って行ったわけではなく、元々は別々の組織、会社に属していた人たちがアメリカのディズニーランドを訪れて素晴らしさを実感していたところです。

1983年の東京ディズニーランドオープンのセレモニーはYoutubeでも見ることができますが、映っているのは正直ディズニーランドが似つかわしくないおじさん(というよりおじいさん?)です。
普通であればディズニーを連想させるような人ではないですが、この本の中に出てくる主要人物は全員男、しかも20代前半というわけではなく中年男性ばかりです。

私は現在SaaSのセールスに従事しています。
色んな事情があり、60歳前後のおじいさんも商談を行っているのですが、商談に同席すると何か違和感を感じる部分があります。
というのもどちらかというとSaaSを拒絶するような年齢層の人だからですし、サービスやそのジャンルに関する理解度も低いからというのもあると思います。
おそらく普通の60歳前後の人がディズニーに関連する仕事をするとそのようになるのではないかと思います。

ただ、現実としてディズニーをオープンさせたのは当時還暦間近、あるいは還暦を超えた方々です。
ここで思う大事なことは「百聞は一見に如かず」ということです。
登場人物がアメリカのディズニーに感化されて日本に持ってこようと考えた話は先ほど触れました。
今のようにインターネットがあるわけではない当時にオリエンタルランドの重役達が皆、ディズニーランドに行ったことがあったというのは幸運であったと言わざるを得ません。
皆がアメリカのディズニーランドを訪れているからこそ絶対にこれを日本に持ってくるんだという強い意思が生まれ、いくつもの困難を乗り越える原動力になったのだろうと思います。

そしてディズニーを日本に持ってくるという仕事、これはもちろん会社として推進するプロジェクトではありましたが、会社から命じられて初めて考え出したわけではなく、元々皆がやりたいことでもあったというのが印象的です。
ここだけ見ると自分のやりたいことをやろうという風になりがちですが、社会人になって最初からディズニーの仕事をしていたわけではなく、テレビ関連や万博など他のいろんな仕事を経てディズニーに辿り着いています。
そしてディズニーを日本に持ってくる仕事に就くときにはそれなりに偉くなっている状態でした。
偉くなればやりたいことができるかはわかりませんが、やはり力をつけることは必要だなとも思いました。
力がなければディズニーを日本に持ってきたいと思っても持ってこれなかったでしょうから。。

繰り返しになりますが、この本を読んで私が真っ先に思い浮かんだ言葉が「百聞は一見に如かず」です。
登場するお偉いさんは皆、アメリカのディズニーランドに行ったことがあるというのが印象的でしたが、やはり大成する人は自分の眼でしっかり物事を見ようとしているのだなと感じました。

私が今後、どのような仕事に就くことになるのかそれはわかりませんが、SNSやYoutubeなどで手軽にいろんなものが見えるように感じる現代だからこそ、自分の眼で色々見るということは大事にしようと思います。

いいなと思ったら応援しよう!