ヤングケアラーの皆さんへ
頑張らなくていいよ
いやな時はいやだって言っていいんだよ
わんわん声を出して泣いていいんだよ
学校に行って友達と笑って夢を語っていいんだよ
罪悪感なんて感じなくていいんだよ
自分の幸せを一番に考えていいんだよ
おじいちゃん、おばあちゃん
お父さん、お母さん
誰も悪くない!
悪気はないけど、偉いねー、感心だねと褒める大人たち
そして、その存在を知りながら見ないふりをしているこの国
いつもそう
まじめで優しくて責任感がある人が追い詰められる
私はいつもヤングケアラーの記事を見るたびに心が締め付けられる
ヤングケアラーとは、通学や仕事のかたわら、障害や病気のある親や祖父母、年下のきょうだいなどの介護や世話をしている18歳未満の子どもを指す。
私くらいの年齢になると親の介護で県外から実家に戻ってくる人。会社を辞めて親の介護をする人。どの選択も各々大変ではあるが、ある程度覚悟がある。
私は30歳過ぎに母が認知症になり、50歳過ぎで父が急に身体が弱りその後認知症になった。そんな分別わきまえた、いい年の私でも母の時も父の時も受け入れきれずに毎日泣いた。
親が身体が弱ったから。認知症になったから。それだけではない。
子どもにとって親は小さい時は神様だ。不滅の存在であり自分の親だけはいつまでも元気でいてくれると思っている。
その親が自分の目の前で体が弱っていく。壊れていく。認めたくなくて、戻ってほしくてケンカをする。大きな声で怒っている様に言うが心の中では変わっていく姿を見るのが怖くて泣いている。
そんな思いをまだ18歳満たない子供たちが抱えていて、しかも介護をするための責任と経済的な問題を考え、進学や自分の夢を諦めている。
子供は国の宝だと言いながら何故もっと早く気づいてあげられないのか。
ヤングケアラーの皆さんへ
もしも、もしも私があなたのおばあちゃんで認知症になったら。お世話してくれる孫は愛おしくありがたいと思うでしょう。
でも自分のためにあなたが幸せや夢を諦めるとしたら、それがわかったら辛い、不甲斐ないと泣くでしょう。
もしも、もしも私があなたのお母さんで重い病気になったら。あなたに申し訳ないと思いながら、でも動かない自分の身体、心を恨むでしょう。
でも自分のためにあなたが幸せや夢を諦めるとしたら、こんなに悲しいことはない。どうすればいいのかと声を抑えて泣くでしょう。
気づいてあげられなくてごめんね。
でもあきらめないで。
周りに助けてー!と伝えて。
SOSを出し続けて。
必ずその声に気づいてくれる人がいる。
助けてもらえる事がある。
あなたの人生はまだまだ長く明るくあなただけのものだから。