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なぜ今「ビジョン」が必要なのか?

積木製作の常務取締役兼、ビジョン策定チームリーダーの赤崎です。
積木製作もついにビジョンを決定し、新たなフェーズに突入します。ビジョンについてはこちらで既述しましたので、ぜひ御覧ください。
ここでは何故ビジョンを作ろうと思ったのか、今なぜビジョンが必要なのか?といった内容を赤裸々に語りたいと思います。
ビジョン会議の様子は見出し画像、文中の画像をご確認下さい。

なぜビジョンを作ろうと思ったのか

急速に変化する社会に対応する為に
ビジョンを作ろうと思ったきっかけはやはりコロナウィルスによる、経済の停滞、社会の急速な変化があります。コロナが広まり始めた2020年3月は仕事的には多くの納品に追われており、大変な時期でした。ただコロナもあって、その後の受注が大きくなく、4月以降は業績が停滞する事が予想できていました。VRは体験しないと良さが伝わらないメディアなので、展示会が軒並み中止か、開催されても来場者がごく僅かで、毎年良い出会いをもたらしてくれていたイベントの効果がほとんど無くなってしまったのも停滞の理由になります。4月から5月にかけて1回目の緊急事態宣言が発令されました。弊社では既にツールが整っていたので、テレワークへの移行はかなりスムーズに進みました。私も自宅で過ごす機会が増えました。5月頭の連休は特に外出する事もなく多くの考える時間を持ちました。休息するというよりは悶々と過ごすという表現が正しい、そんな連休期間でした。
その中でリモートワークに対する疑問もありました。果たしてこれは企業として、社会として良い方向に進むのだろうか?何ヶ月も顔を合わせず仕事をして、うまくいくのだろうか。
積木製作社内や知り合いの会社の意見でも、スタッフに聞くとリモートワークに対して好意的な意見が多く上がります。多様性を受け入れていく、それが世の中の流れですから、リモートワーク自体を否定する事はありません。ただ個性の時代を声高に叫んで多様性を認めるだけでは、偉大な仕事はできないのでは無いかと思います。偉大なものは必ず組織から産まれるのであって、個から産まれる事は無い。iPhoneもZoomもSlackもSteamも我々が常に使っている製品はかならず組織が作っています。それを再確認する必要があり、組織をまとめる力になるのが、「ビジョン」であると考えました。
この多様性の世の中でビジョンの無い会社は滅びると思います。されに言うと、多様性、個性を胸を張って認める為にはビジョンがなければできません。しっかりした指針がなければ、単なる器でしかなくなってしまうのではないか、そんな危機感を強く感じています。

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次のリーダーの存在

積木製作は2003年設立で、私の入社が2005年です。16年ですからなかなかの年月を過ごしていますが、2016年頃までは10人以下の会社でした。現在は28名です。これまで積木のリーダーとしてやってきた自負はありながらも、次のリーダーの力を借り、企業力を上げたいと思いました。彼らに声をかけ、一緒にビジョンを作り上げる事にしました。それだけ人数が増えてきており、今後更に成長する為には社員ひとりひとりの成長が不可欠です。ただ全員が一気に成長するなんて都合の良い事は無いので、まずはリーダーが成長し、みんなを引っ張っていきたい、その為にビジョンを作るという事を通して、リーダーが成長する機会を作りたいと思いました。聞こえは良いですが、単に私の力不足で停滞している業績をみんなの力を借りて押し上げていければと考えたのです。
積木製作には営業を含め4つの部門がありますが、それぞれに正式にリーダーを置き、組織化したのは2019年の秋になります。けっこう最近です。過去最高売上を2020年の3月に上げた後、コロナの影響もあり、停滞したのですが、リーダーが困っている様子を見ていました。この状況を一緒に打開していければと思い、ビジョン会議をスタートしました。
ビジョンがあれば、今後チームをまとめていく上で明確な指針となり、彼らの役に立つのではないか、彼ら(リーダー)が楽になるのではないかとも考えました。
現在採用は各チームで実施していますが、面接をするにも、これまでは面接をする人の主観で会社の説明をしていたので、会社説明がバラバラだったと思います。それを統一する事で、ミスマッチを無くし、新しいスタッフが入社後に取りまとめるリーダーが困る事も少なくなると思います。
例えばVRであれば、ゲームを作る技術を使用して、企業向けのコンテンツを作っていますが、中にはゲームを作りたい人間が入社する事もあると思います。そんな時これまでであれば、「ゲームを作る可能性もあります」と、期待させる様な事を言っていたかもしれません。ビジョンを策定した今であれば、「ゲームを作りたいのであれば、積木製作ではありません。ゲーム会社に行った方が良いですよ」とはっきり言える訳です。その方が、互いが不幸にならず、結果的には良い方向に向かうはずです。

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ビジョンを作る覚悟

ビジョンを作るにあたって、会議のメンバーは、これを発表する事によって辞めてしまう人がいるかもしれない。それでもやるべきという覚悟で、進めました。
ビジョンを発表してからしばらく経ちますが、そういう話しは聞いていません。ただスタッフが本心どう思っているかは私には分かりません。時間をかけて対話し、浸透させていくしかないと思っています。
そして皆と偉大なものを作りたい。純粋にそう思っています。

リーダーそれぞれが自分を表現する為に書いたnoteです。このメンバーを中心として積木製作は前に進みます。
下川敦士 業界未経験の私がVR(XR)業界で営業職に就いたきっかけ
玉那覇純 
CGすら知らない僕が建築CGにハマった理由と建築CGの役割を考えてみた
柿沼和也 今の自分を構成するきっかけと、自分の役割
竹内一生 建築の広さに驚いた私と生きがい

どうぞこれからもよろしくお願い致します!


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