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積木製作のアイデンティティを決定しました
積木製作の常務取締役、赤崎です。今回積木製作のアイデンティティを決定しました。それがこちらになります。
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アイデンティティの話しの前に、ビジョンの話しをしたいと思います。
積木製作では、コロナ渦の苦しい時期にビジョン、ミッション、バリューを策定して今に至ります。宜しければこちらの記事もご参考にして頂けると嬉しいです。
我ながらかなり壮大なビジョンを掲げてしまったものだと思いますが、それによって私のマインドも変化しました。スタッフにもその様な効果があればすごく嬉しく思います。例えばこの数年で安全体感VRトレーニングの配信プラットフォームを開発しました。以前は自社でプラットフォームを持つという事は考えておらず、世の中のプラットフォームを利用している立場でした。ですが、このビジョンを掲げている会社がプラットフォームを持たずしてどうするんだという思いを持ち、時間はかかりましたが、パートナー企業の協力を頂きながらプラットフォーム「CoreBasis」を開発しました。
私自身、ビジョンによって行動を変える事ができました。弊社のスタッフにとってもそうであってほしいと願っています。
今、アイデンティティを作った理由
アイデンティティとはそもそも何でしょうか。いろいろな解釈があると思いますが、自身の「存在証明」に繋がるような自身の「自分らしさ」や「個性」、自身が「何者であるのか」という感覚、認識だと理解しています。
企業に当てはめてみても、そこで働く個人を見ても、このアイデンティティが無ければ、人に自身や自社を説明する事ができず、結果自身や会社の幸福に繋がらない。そう考えています。
自己開示の大切さ
アイデンティティとは自身が「何者なのか」を定義します。そしてそれを開示する事によって効果を発揮すると思います。友達や同僚を「この人は何を考えているか分からない」と言っている人がいるとします。その人との人間関係がそれでうまくいくでしょうか。私は自身の考えや目標を常に開示する事を心掛けています。何故ならどんな些細な目標であっても一人で達成する事ができないからです。他者の協力があって初めて目標を達成する事ができる、その為には目標や自身の考えを開示する事で、達成確率を格段に上げる事ができます。
もし「自分自身が何者なのか」を定義できていない人はこれを機に考えて頂ければと思います。
今回策定したアイデンティティの意味
自社を「クロスイノベーション企業」と定義し、分かりやすく伝える為に図を用意しました。
企業の存在意義は顧客に対して価値を提供する事です。それはこれまでもこれからも変わる事のない概念です。その「価値」をどのように産み出す存在であるかを定義しています。
積木製作の定義は創業以来、時代の流れやサービスの拡大と共に変遷しています。創業時は建築に特化したCG制作会社でした。俗にいう「CGパース屋」と呼ばれる企業でした。その後、VRに出会い、事業を進めていく中で、私の中でも定義が定まっておらず、「簡単に言えばCG制作会社です」と説明していた時期もありました。
当然、それでは正確に言い表す事ができていないので、ビジョンを策定し、こちらの様な図を使用し、「建築」「CG」「VR」の3つの柱から成る企業であり、その3つの共通項は3Dであり、3Dの技術を持ってシナジーと付加価値を産み出す存在と定義しました。2021年の事です。
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ここで言う3Dとはバーチャル空間の事であり、BIMやVR,建築CGでは3Dモデルを扱うので、非常に説明としても明快で当時の積木製作にはフィットするアイデンティティだったと思っています。
しかし、この数年で案件が多様化し、幅広い技術が求められるプロジェクトが急増していると感じています。以前と比べ難易度が高い、チャレンジングな案件です。
大林組様の「玉掛けメタバーストレーニング」では物理計算によるワイヤーや吊荷の動きを複数人でいかに同期させるかという事にチャレンジしました。
ANA様の「∀TRAS」では、機体を押す車両の細かい挙動を再現し、加えて操作する為のハードウェアの設計・制作を担いました。
清水建設様の「VRとBIMデータを活用した確認検査支援システム」では、建築物の検査を位置認識技術を駆使して取り組んでいます。メタバースやAR、点群計測等、高度で複合的な技術が求められています。
特に増えているのが、現実世界へのアプローチです。点群計測や空間認識、センサーを使ったデジタルツインの構築等、単純にARやMRだけでは片づけられないプロジェクトに取り組まさせて頂いています。
我々が扱っているのはバーチャル世界だけではなく、現実のリアルな世界もふくめた3次元空間です。その事を理解する為に,概要図の左にバーチャル×リアルという文字を配置し、強調しています。ちなみにデジタル×フィジカルという呼び方もありますが、積木製作はVR黎明期からバーチャルリアリティに取り組んでいる企業であり、バーチャルという言葉をずっと使って来たので、あえてバーチャル×リアルという言葉を使用しています。その方が積木のカルチャーではしっくりくると思っています。
図の右側には現在求められている技術を配置しました。この技術群は将来獲得したい技術ではなく、全て既に取り組んでいる技術です。これらの技術をもって3D空間(バーチャル×リアル)にアプローチし、顧客に価値を提供する企業、それが積木製作であり、「クロスイノベーション企業」という言葉を採用しました。
最後に
私、赤崎のアイデンティティは何なのか、人に考えろと言っておいて開示しないのは良くないので、触れておきますが、それはこの文章に詰まっています。皆が魅力的に思える目標やプロジェクトを創り、積木製作という会社、メンバーをリードするのが私の役割であり、他者にはできない事です。その様な事を楽しんでできる、戦略を考えて実行する、そして組織を勝たせるのが好きだというのが私(アイデンティティ)です。
その結果、少しでも関わる人が特別な人生を送れるように尽力したい、そして自分自身が後悔の無い人生を送る事ができれば最高だと思っています。