Shopify活用でこんなことも!購入体験が際立った国内食品系ECサイト事例3選
こんにちは、ディレクター&ライターの斉藤です。今回は、ECサイトの開設/運営プラットフォーム・Shopifyを導入して、際立ったデザイン、機能、コンテンツを展開している国内の食品系ECサイト(D2Cを含む)を3つ、事例としてご紹介します。
「Shopifyでこんなこともできるのか!」と勉強になりました。
辰屋
兵庫県神戸市にある、明治創業の神戸牛専門店・辰屋さん。
TOPページには、おいしそうに焼けるお肉がドーンと表示されます。焼肉、ステーキ、すき焼き、しゃぶしゃぶ……たまりません!(涎)
そしてこのサイトの特長はなんと言っても、↑この黄色いバンダナをした男性のイラスト。こちらは、四代目店主の”たっちゃん”こと辰巳真一さんです。
このたっちゃんが、吹き出しメッセージ付きでサイトの左下に固定で置かれており、また他にも随所で登場します。
メッセージとポーズのパターンが豊富で楽しくて、まるで接客を受けているような体験です。人情味や人柄が伝わってきて、安心感・親近感が湧きます。
「ご相談」というページでは、お店でやりとりするように丁寧に対応してくれる感も。
たっちゃんご本人もサイトに登場し、お肉への情熱や通販のノウハウを「辰屋について」で語っています。店主(のキャラクター)を立てて購入体験を深める、というのはECサイトのひとつの方法ですね。
その他に気づいたところは…
各商品ページでは購入者がレビューを投稿できる機能を付けています。たくさんの高評価レビューが集まっており、お肉を買う背中を押されます。
購入手続き画面では、お届け希望日の指定がカレンダー仕様になっていて使いやすくなっています。細かいところですが、気づかいを感じました。
【ポイント】
・シズルたっぷりのお肉ビジュアル
・人(店主)のキャラクターを立てた接客感
・レビュー投稿機能の活用
・配送日時指定カレンダーなど細やかな配慮
養老ミート
岐阜県で飛騨牛などブランド肉を販売する、養老ミートさんのオンラインストア。
いきなり相撲の行司がドンと現れる、インパクトのあるビジュアルです。牛肉の「番付企画」を軸に、相撲をモチーフにしたデザインでサイトが統一されています。
飛騨牛を一頭単位でオンライン販売する豪快さ、たしかな目利きでいい肉を競り(セリ)で勝ち取って提供する、そんなブランドの個性がユニークに表現されていますね。
「横綱、大関、関脇」とランク付けされたセット商品名、「養老新聞」とラベリングされた記事コンテンツ、グロナビを縦書きにするなど、サイトの世界観が一貫しています。
さらに、商品ページで「カートに入れる」ボタンを押すと、行司がもつ軍配団扇(ぐんばいうちわ)がアニメーションで表示されるという細部へのこだわりよう。Shopifyでこんな実装もできるんですね。
その他に気づいたところは…
辰屋さんと同じように商品ページに購入者のレビュー投稿機能が付いています。さらにTOPページには、その日の出荷状況を知らせるバナーを表示させていました。
デイリーで変化する情報を伝える方法として有効ですね。
【ポイント】
・ECサイトの型にはまらない自由度の高いTOPページデザイン
・ブランドの世界観を細部にまで表現
・レビュー投稿機能の活用
・リアルタイムで変わる情報をバナーで告知
SOGA FARM(曽我農園)
雪国・新潟でフルーツトマトをつくる農園、SOGA FARMさんのオンラインショップです。
TOPのメインビジュアルは、雪の中にあるトマトが色鮮やかに映える画像。”冬が育てた”というそのトマトを一度味わってみたくなります。
TOPの画面右下には、販売に関する最新のお知らせをすぐにチェックできるように、導線が設けられています。こうしたカスタマイズもShopifyでできるんですね。
サイト全体は白を基調にしたデザインで、トマトの赤色とその甘さが際立って感じられます。
このECサイトで最も気が利いていると感じたのが、商品ページにある「再入荷の通知機能」です。
この「再入荷の通知を受け取る」ボタンを押すと、以下のメールアドレス登録画面が表示されます。
Shopifyには、アドレスを登録したユーザーに向けて任意のタイミングでメールマガジンを送る機能がベーシックに搭載されています。
農作物は時季のもので、天候によっても収穫・入荷量が変わるため、購入(販売)の機会を逃さないように通知できるのは、販売者にとってもユーザーにとっても嬉しい機能です。
なおかつ、ボタンのテキストを「メルマガを登録する」ではなく、「再入荷の通知を受け取る」と具体的にしている点がよいと思いました。
【ポイント】
・商品(トマト)を引き立てるデザイン
・レビュー投稿機能の活用
・メルマガ機能の効果的な活用
・・・
以上、Shopifyを導入した3つの食品系ECサイトを調査がてら、ご紹介しました。なお、今回記述した機能のなかには、Shopifyのベーシック機能ではなく、別途にアプリ(無料/有料)をダウンロードしてカスタマイズしている場合がある点だけ、念のため書き添えておきます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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