2022年に書いたnote振り返り。
2022年は比較的しっかりnoteを書いたな……という自覚があるので、振り返り的にまとめました。ほぼ内田百閒の話しかしてません。
元日に読みたくなる本。
企画(後述)を始める前の記事も内田百閒の話だったし。夏目漱石「永日小品」は歳を追うごとにより好きになってきた気がします。
全集に無い座談・対談を読むシリーズ
百閒先生はかなり作品の収録漏れがないタイプの作家だと思ってたけど、座談とか対談は結構未収録あるやんけ~!という気づきを得たシリーズ。このへんで国立国会図書館の遠隔複写にためらいがなくなりました。
内田百閒全作読破企画
とはいえそんなサクサク進まないよな~五本くらい?と算段してましたがまだ二冊で止まってます。本は!本は読んでるんです!!(何度も)
しかし追い詰めても続かない性分なので、ほんとのんびりやっていきます。
発表時系列に読んでいく・百閒先生の年譜や同時代作品の動向と重ね合わせていく、というやり方はやっててとても面白いし、ライフワーク感覚で続けたいですね。
あと『百鬼園随筆』とか特に、こういう本だよ~!と、すぐに人にお出しできる紹介記事を書いていてよかったなあと思います。まあこの後はどんどん現行刊行書籍とは違うラインナップになっていくわけですが……(旺文社文庫編なので)。
オタクの布教&グッズ作成
クリアしおりもまた作りたいです。阿房列車モチーフとかで。
三上延「百鬼園事件帖」を読んでください
いやほんとに。すごい良いので……内田百閒の小説世界を活かしたお話です。どうか書籍化を……続編を……読む手立ての無くなった過去回の収録を…………(野性時代さん!!お願いします!!!)
電子書籍のみの雑誌掲載なので、現行公開分はいつでも購入できるのがありがたいですね。読んで!!となったときに、何号に載っているかの情報をサッとお出しできるので、まとめておいてよかった~と思います。
八代・松濱軒に行ってきた!
想像以上に楽しかった聖地巡礼。2023年はお茶会の一般開放あるといいな~。
ころがろう書店さんの定期便を推す。
noteのまとめによると、2022年で一番読まれた(私の)記事はこちらだそうです。わかる~~(いろんなところに回っていくのを見た)。
ころがろう書店さんには、引き続き定期便やふつうの販売品でお世話になっております。Twitterに投稿されてる本の紹介もすごくいいんですよ。
いつか実店舗にもお邪魔したいものですが、うちからだと難易度が高いな……。
記事にしてない最近の話。
ここしばらく他のことに忙しかったので、note記事を書けてないのですが、地道にいろいろやってました。
毎度おなじみ日本の古本屋で「内田百閒」定期サーチ(手動)していて見つけた、内田百閒宛名刺付き室生犀星『誰が屋根の下』単行本をお迎えしたり。
さんぜんえん程度だったし、墨書付き(と書いてあった)ってゆうてもほら……ご本人の書いたものとは限らないし……と、商品写真のない状態であまり期待もしないようこころ抑えてポチったんですが、届いてみたら大好きな室生犀星フォントの丸っこい筆跡で大好きな作家の名前が書いてある、少なくとも一度は大好きな作家の手に渡ったと考えられる一冊だったので 神!!!!!!!!となりました(表現がオタク)
いやほんと……室生犀星の字ってほんとかわいいですよね。そもそも室生犀星の随筆も読みたかったので大勝利でした。表題作の「誰が屋根の下」面白かった。
百閒先生がこの本を受けとったのか、読んだのかは定かではありませんが、もしかしたら……を想定して、初めからあったページの折れ跡にも思いを馳せるのは大変愉しいものですね。
あと収録作の「友人の有名」が、芥川龍之介について書かれているものなんですが、犀星の芥川との距離感やとらえ方がとてもよく出ていて……アーーッッワー-ッッとなりながら読んだし、百閒先生も……これを……?と真顔で考えたりであの、とても良かったのですが室生犀星全集に入ってないっぽくてですね……?(題名変わってるのかもしれませんが)
読んで!!となっても勧めにくい状況に耐えられなくなったら、入力してそのへんに放流したり青空文庫にあれしたりしたいですね……著作権切れ作家はこれができるから助かる。
あとは2014年のこのWEB記事を頼りに、今はなき漫画雑誌「IKKI」の該当号を古本で探したけどぜんぜん見つからなかったので、諦めて国立国会図書館の遠隔複写に頼ったりしていました。単行本、やっぱり四巻まで出る予定でしたよねえ?! 記憶違いかと思ってたけど合っていた。
IKKIに掲載された上記の「松江阿房列車」は、松江に着く前の大阪の夜で終わっていたので、ぜひとも続きを……。
現存している1~3巻も紙本のみで絶版(品切?)のようなので、どうか復刊してくれないかな……と思い続けております。せめて電子版で出すとかだけでも……。
最近ではこちらのアンソロジーに、一部ですが収録されましたね。初めて八代の松濱軒に泊まった回だったのでにこにこしました。少しでも人に勧めやすくなるのがうれしい。
一條裕子の漫画版阿房列車から内田百閒に入った人間なので、ことあるごとに勧めたくなります。復刊ドットコムで票を集めるとかしかないのかなあ……(できれば豪華版!とかより普通に再版してほしいんですが)。
そんなこんなで、2023年も相変わらず内田百閒の話ばかりしていくつもりです。どうぞよろしくお願いいたします。