【感想】怪談新耳袋 百物語
新耳袋シリーズの他の作品の感想はFilmarksに書いてるんだけど、何故かこのシリーズだけFilmarksに登録されてないのでここに書くやで。
ホラーオムニバス短編集、番外編。
百物語ってタイトルだけど、全10話。
シーズン4のように、登場する役者が半固定化されていて、それによって縦のつながりを意識させられるが、あまり感心しない。全エピソードでバラバラの役者を使った方が絶対いい。その方がエピソードに身近さが出る。ただ106話「帰宅」の桜庭ななみの顛末は役者固定化の良さが出てる感じはする。それまで登場してたキャラが死ぬ方が盛り上がるからね。
以下、各話メモ。
第101話「スリッパ」
人の家のスリッパが気になる話。
怖くない。そら幽霊もスリッパくらい履くかぁ…って思わされるけど、足がないでお馴染みなのにというおかしみがある。
第102話「寺に預けられた理由」
幽霊がメチャクチャ取っ組み合いしてるって話。
怖くない。幽霊がもつれあって髪の毛引っ張りあってる取っ組み合いの画ヅラが面白い。
第103話「ついてくるもの」
野戦病院の患者みたいなのに襲われる話。
怖くない。単純に数が多すぎる。ありゃ敵わない。
第104話「扉の向こう」
何かが家の鍵開けて入ってくる話。
ちょっと怖い。シチュエーションが怖い。戸締りの重要性を説くには丁度良い教材。ドアチェーンまでしっかりかけよう!
第105話「赤塗り」
幽霊がエレベーターで四階と一階を行き来し続けてる話。
怖くない。なんのイタズラなんだ。
ボタン押す時の滑らかな動きが面白い。
第106話「帰宅」
自殺者が同じ時間をループする話。
怖くない。悲しい。話の構造がややこしい。
最後のナレーションは無い方が含みがあって良かったかも。
第107話「庭の木」
人を自殺に誘導する木の話。
怖くない。なんで2話連続で首吊りの話見なきゃいけないんだ。
第108話「隣の女」
隣に不審な奴が住んでる話。
ちょっと怖い。何?この話。
104話であんなに頼りになったドアチェーンが、あっさり敗北する。諸行無常。
第109話「空き家」
シンプルに空き巣の話。
怖くない。空き家に入っちゃダメです。
お化けがどうこうとかじゃなく、色々ややこしい可能性があるので。
第110話「市松人形」
市松人形を異様に可愛がる話。
怖くない。終始匂わせで終わる。
ひとつくらいジャンプスケア入れてもバチは当たらなかったように思う。
今回好きな話とか無いかも。小粒揃いだった。
強いて言うなら「寺に預けられた理由」か「扉の向こう」かなぁ。「扉ノムコウ/SMAP」。僕の心のやらかい場所を今でもまだ締め付ける。