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勝手に『ショートショートnote杯』マラソンした話
土曜の夕方、気になるツイートが流れてきた。
今まで数々の賞やコンテストの類に応募しようと思って結局してこなかった私であるが、「たった410字以内」であればイケそうと思った。あ、このイケそうというのは何かしらの賞獲ってやるぜというのではなく、この文字数であれば書いて応募できそうという意味なので。
noteのアカウントを持っていなかったので作成。
さっそく410文字以内のショートショートを1本書いてみた。しかし、それは幻の1本となる。作品の題名があらかじめ決められていたことを見落としていたからだ。
クソォというモヤモヤした気持ちを燃料にして、よくわからないやる気の火がついてしまった。既定のタイトル10本全て書いてやろうと。私は誰にも期待されていない時に、そんなに力入れなくてもいいのにということに、やる気になることがある。今回もそんな発作が出た。
10本一気に書く。これを何と言っていいかわからないが、マラソンと称しておく。そのマラソンの1本目が「しゃべるピアノ」だ。
これはすぐに思いついた。1本目にして一番気に入っている話でもある。読んでいただけたら嬉しい。canvaで作った表紙も気に入っている。まあ、既成のデザインのテキストを変えただけのものではあるが。
2本目も、一応アイディアはすぐに思いついたが、あまりにもそのまんまだったので少し変えた。1本目から20分以内に投稿。順調である。ちなみに、表紙は後から付けているのでこの時間には含まない。
3本目。いまいち思いつかないので書きながら考えていったと思う。とはいえ、考えていたら410文字なんてすぐに超えてしまう。何とかギリギリで事なきを得た(と自分では思っている)。会話文だけの話はあまり好きではないが、マラソン中につきご容赦願いたい。
4本目。このままでは1ミリも思い浮かばなかったので、少し広げて?考えた。書き出しに手こずった割になかなかいいスピードで書けたと思う。
5本目。こズルいオチになったと思わないでもないが、結構気に入っている。
6本目。折り返し。そろそろ中だるみしてくる頃だがまだ大丈夫。ここまで、話をアップし終わる度に給水代わりにTwitterやその他、ネットサーフィンをしてリフレッシュしている。栄えある6本目はまあ、こんなもんかという感じ。
7本目。スタミナ切れと全然思いつかなかったため50分近く開いてしまった。20分ぐらいはYouTubeを見ていた気もするが。掃除道具のコロコロで話を作れないかとギリギリまで粘ったが力不足でボツにした。無念である。
8本目。スピードも戻ってきたし、これは2番目に気に入っている話でもある。あと2本頑張れー。
9本目。クソ厄介なお題だなぁと思った。ジュリエットと言えば『ロミオとジュリエット』しか思い浮かばない。別の意味はないかとググったらいいスラングがあったのでそれを採用した。時間はかかっているが、食事と皿洗いの時間も含む。
10本目。最後だから、気が抜けて無駄に時間がかかった。YouTubeも2本見てそのまま見続けてしまう危険もあった。何とか気を取り直して無事、ゴールできた。ベタかなと思わないでもないが、まあいいだろう。
ゴールテープもないし、ゴールで待っている人もいない勝手な一人マラソンではあったのだが、無事完走できてよかった。約4時間。10本を4時間とするといいペースだと思うが、全部合わせても4,000字ちょいにしかならない。
連載を何本も抱えているプロの作家さんが1日25枚、つまり10,000字書く生活を毎日続けている、という動画をYouTubeで見て震えた。
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