宇宙のように広い、瀬戸内寂聴さんの包容力
世界中の子どもたちをワクワクさせる!
メンタルプロコーチの津村柾広(つむちゃん)です👍
先日、録画したままになっていたNHKの番組を観ました。
番組名は「愛を生き切った人 瀬戸内寂聴の99年」。
寂聴さんは、破天荒な生き方をしてきた女流作家で
50歳を過ぎてから出家して仏門に入られたそうです。
東北にはとても縁が深く、岩手県二戸市にある天台寺の住職も務められました。
寂聴さんの法話があるときは、天台寺にたくさんの人が訪れて
まるでお祭りのような賑わいになっていました。
私が住んでいる青森県八戸市からは車で小一時間の距離なので
知り合いの中には、法話のリピーターになっている人もいました。
さて、番組の中で、心を奪われたシーンがありました。
それは、寂聴さんが晩年に行った天台寺での法話の一幕でした。
寂聴さんの法話が終わった後、聴衆からの質疑応答が行われました。
どうやら、この質疑応答が大人気らしく、たくさんの人が手を挙げていました。
その中で、一人の女性が当てられ、身の上話をし始めました。
「恋人がいるのですが、その人が違法薬物の使用で逮捕されました」
声の感じから推測すると、20代ぐらいの感じでした。
寂聴さんは、ニコニコと優しい笑顔を浮かべながら、話の続きを促しました。
「今は刑務所に入っています・・・
だけど、私は彼の出所を待ちたいと思ってます」
なかなか重い話なのですが、寂聴さんはただニコニコと頷いています。
「家族や友達は、そんな男とは別れた方がいい。
いい機会だから、刑務所にいるうちに縁を切りなさいと言います・・・
でも、わたし・・・待ちたいんです・・・どうしたらいいのでしょうか?」
寂聴さんは間髪入れずに、歯切れのいい口調で話し始めました。
「あなた、その人のこと好きなんでしょ?」
女性は深く頷きました。
「だったら待ってあげなさい。だって好きなんでしょ?」
聴衆からは、おお〜とため息混じりの低い声が漏れました。
「好きになったらしょうがないのよ。それが人間というものだから」
「他の人が何と言おうと関係ないの。大切なのはあなたが彼を好きだということ」
「出所したら、彼が更正できるように支えてあげなさい」
「それが、愛する人への役割よ」
その女性は、涙声で「はい」と返事をしました。
聴衆からは温かい拍手が沸き起こりました。
この一連のやり取りを見て、私はこう感じました。
寂聴さんは本当のことしか言っていない。常識も正論も意に介していない。
なんと、清々しい、直球ど真ん中の人なのだろう!!
アドバイスを求められれば、できるだけ正解を言いたくなるものです。
間違ったアドバイスをして、後から恨まれるのは絶対に避けたいから。
今回のケースでは、薬物で逮捕された恋人を待つという選択は、
親や友達じゃなくたって、絶対に反対したいところでしょう。
だけど、寂聴さんは「好きなんだったら、待てばいい」と言い放ちました。
常識よりも「好き」という情動を大切にしなさい、と。
寂聴さんは、恋愛とは雷に打たれるようなものだと言っていました。
打たれたら、もう後戻りはできないから観念しないさいって。
そして、恋愛が人を一番成長させてくれる。
決して、仕事で、人は成長しないと言ってました(笑)
多くの女性たちが、寂聴さんの言葉に救いを求め、
引き寄せられてきた理由がわかったような気がしました。
寂聴さんがやっていることは、
コーチングやカウンセリングとは違うかもしれません。
だけど、全てを受け入れる包容力は、私たちの指針となるでしょう。
寂聴さんご自身が、さらけ出して本音で生きている。
だから、目の前にいる人が、安心して本音の本音を言えるのですね。
今の私には、到底できない宇宙人レベルの領域なのですが、
いつか私も、人生に年輪を加え、他人の評価など気にしない太い人間になりたい。
そしたらきっと、全てをさらけ出し、本当のことだけを淡々と語れる人になれる。
そんなコーチになりたいな。それが、寂聴さんから学んだことです。
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