金沢カレー 〜蓮ノ空とボクと、時々、痛車〜
はじめに
みなさん、かほめぐ〜(思想強めの挨拶)
はじめましての方ははじめまして!
Yunomiと申します。アーティストではないです、どこに出しても恥ずかしいただのオタクです。
所有している車にアニメキャラクターを貼る奇行をやめられない32歳独身賃貸暮らし彼女無し帝京魂無しです。
こんな物好き向けの怪文書を読みに来ていただきありがとうございます()
この記事では今回の仕様について、こだわりとか色々書き綴っていきたいと思ってます。
せっかくなので痛車オタクだけじゃなく、車のことよく分からないよっていう蓮ノ空のことすきすきクラブのみなさんにも楽しんで読んでもらえるように頑張りやす。
デザイナー紹介
ARCHITECT アキ様(X:@anzu_prpr)
自身もセルフプロデュースされた素晴らしい痛車に乗られており、痛車やデザインに対しても非常に熱いモノを持っている方です。
特にこの気持ちが悪くて思想が強くてめんどくさい(全て最上級の褒め言葉)noteを読んで是非この人に!とお願いした経緯があります。
特に痛車をあまり知らない人にこそ読んでいただきたい一本です。お時間ある方は是非読んでみて下さい。
デザイン解説
という訳で本題ですが、まずは簡単に今回のデザインのこだわりポイントをご紹介します。パッと見て和風の痛車である事は感じていただけると思うのですが、実はコレ、ただの和柄ではありません。
ポイントは大きく分けて2つ、
・加賀友禅
・眩耀夜行
です。
加賀友禅
まず加賀友禅についてですが、金沢を代表する言わずと知れた伝統工芸であり、蓮ノ空との「加賀友禅こらぼ」も記憶に新しいところです。
今回は車体全体を友禅に見立て、型に捉われない自由な配置としています。
また、ベースのデザインはデザイナーであるアキさんに描き下ろしていただいており、その際に加賀友禅の特徴である写実的なイラストをはじめ、加賀五彩や糸目、虫食いなどの加賀友禅特有の技法を擬似的に再現していただきました。
糸目…友禅に着彩する際に染料が滲み出ないよう糸目糊という糊で縁取ります。これを着彩後に友禅流しで糊を落とすと本来の生地の白が露出するため模様の縁が白くなります。
今回のデザインではオブジェクトのアウトラインを白とすることで再現しました。
虫食い…敢えて葉の部分に黒点を落とし虫食いの跡を表現しています。抽象的なモチーフがメインの京友禅とは対照的に写実的とされる加賀友禅を代表する技法の一つです。
眩耀夜行
そしてこれらの要素を取り込みつつ、同時に注力したのがスリーズブーケの楽曲「眩耀夜行」の世界観の再現です。
基本的な色味は加賀五彩で構成していますが、上部の暖色を多く取り入れた蓮やラナンキュラスの花のモチーフに対して、下部には藍色を基調としたまた別の流れを設け、水に浮かぶ灯籠を配置しています。
これは金沢市内を流れる犀川の流れと、そこで毎年開催されている灯籠流しをイメージしたものです。
眩耀夜行のMV、すきすきクラブのみなさんなら想像に容易いと思います。
いつもより賑わっている橋を背に走り出す2人の少女。
夜の犀川の水面にゆらゆらと浮かぶ灯籠。
少女の1人が口にした、「きれいな夜だね」。
その刹那、夜空を彩る満開の花火。それはデザインの上部にあしらった数々の花のデザインに持たせたもう一つの顔であり、思わず見上げてしまう私たちは彼女たちの逃避行には終ぞ気付かないまま。
私が眩耀夜行の中で最も好きなフレーズ、
「街中が空を余所見する間に」
の完成です。
ご覧になった事のない方はぜひ一度下記リンクへ!この記事を読むよりもずっと大事な事です。
そしてこの眩耀夜行の歌詞の解釈はリンクラのサークルでもお世話になっているそほうさんのnoteを元にアウトプットしました。
この曲の世界観が自分のイメージに限りなく近い形で言語化されており、すきすきクラブの皆様なら読んで損はない記事かと思いますので、こちらも合わせて是非ご覧ください。
金箔
ベースデザインの話に続いてはロゴのお話です。
金沢には加賀友禅以外にも有名な工芸品が沢山ありまして、真っ先に浮かぶのは金箔という人も多いかと思います。(金沢は全国の金箔の生産量のほぼ100%を占めているそうで…凄い!)
そんなわけで金箔要素も取り入れたいなと思い、今回はロゴに金のメッキシートを採用することで金箔をイメージしました。
ベースのデザインと掛け合わせてマジ雅な感じにしても良かったのですが、今回敢えてデザインとは切り離して採用しました。これについては別記事でお話しできたらと思います。
イラスト
今回まりしてん様(X: @mar1sh110 )の素敵なイラストを使用させていただきました。
絵柄が好みであったのはもちろんですが、何よりこのイラストが私が本格的に蓮沼に落ちるきっかけとなった蓮1st愛知公演の眩耀夜行をオマージュしている点に強く惹かれました。
キャラの頭上後方に光源が置かれており、偶然にも先述の眩耀夜行の世界観を表現したデザインと親和性が高いものになったのも個人的に嬉しいポイントです。
また、「あくまでも痛車の主役はキャラクター」というデザイナーのアキさんとの共通認識の元、ベースデザインがマットラミネート(つや消し)なのに対しキャラをグロス(つやあり)で出力することで存在感を強調してます。
ベース車体としてのこだわり
エンジン製作を金沢市の隣町にある白山市のBE CRAFT様に依頼し、金沢らしさや伝統にこだわった外装に合わせて中身もMADE IN 石川仕様にしました。
…なんてモノは言いようでして、実績とノウハウがあって速いエンジンを組むと定評のあるショップがたまたま金沢の隣町にあったというだけの話なんですけど、タイミングがタイミングなだけになんだか運命的なモノを勝手に感じてました(笑)
エンジンマネジメントを LINK 制御とすることでチューンドカーとしての風格を持たせつつ、Link!Like!LoveLive!のタイトルやコンテンツにおける LINK(つながり)の意味合いを掛けています。
また、狙い過ぎないツラやフロントだけ低いボトムラインなどあえて今風ではない一昔前のチューニングカーをイメージした外装と、現代の最新パーツで組まれ制御されている中身の組み合わせは、伝統を大切にしながらもより良くするためにブラッシュアップを続けている蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブや加賀友禅に通ずる意味合いを持たせています。
おわりに
とまあ、こんなところで痛車としてのこだわりは"ざっくりですが"おしまいです。
実際のところベースの車体に関しては妥協した点が実は結構あって、本来であればもっと完成させてから貼るつもりでした。
ただ蓮ノ空というコンテンツを追う上で"今を生きる"というとてもシンプルな事を大切にしようと思うと、車体のカスタムの完成なんて待っていられない訳です。
それでも色んな人たちの協力のおかげで今出来る最高傑作が出来たと自負しています。
これもまた未完成でも熱を持ったみんなで作る芸術、という事でオチを付けさせてください。
ちなみにこれまでの私の痛車ってキャラそのものの要素をこれでもか!ってくらい詰め込んで作ってたんですが、今回は違った方向でやってみたい気持ちが強かったり、そもそものアプローチがこれまでとは異なるものだったので、キャラが主体である点は変わりませんがメインテーマとしては加賀友禅と眩耀夜行の二本立てという事でやってみました。
また、Yuno × MEETS Afterでは加賀友禅にフォーカスして今回ここまでこだわってる理由などを綴っている途中なので、ここまでこの怪文書を読んでまだ活字と触れ合う元気のある稀有な方は是非ともよしなに…
それではみなさん、さやかほ〜(オタク特有のアツい手のひら返し)(手首ボールベアリング)
Yuno × MEETS Afterは
Special Thanks
Design works
アキ様(ARCHITECT) X:@anzu_prpr
illustration
まりしてん様 X:@mar1sh110
Output,Construction
Printhouse YAMATO様 X:@ph8010
E/g build,Settings
BE CRAFT様 X:@okusho_924
Paint works
きり様 X:@727scarlet_Rvk
Film works
RISKY様 X:@Riskyworks
And all…
蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブのみなさん
蓮ノ空のことすきすきクラブのみなさん