雑音とは何か 《現代音楽編》
“妻と雑音”とは僕が愛するものをただ合わせただけの名前です。
この並びに違和感を感じる方も少なくないと思いますし、実際に僕もその違和感を利用していないでもない。
でも、“三文オペラ”のような不釣り合いな組み合わせではなく“カツカレー”のように美味い×美味いなシンプルな発想の名前です。
僕が言う“雑音”とは何か?
雑音(非音楽)を作品として表現したものを指します。
ノイズミュージックと呼ばれるジャンルの音楽です。
非音楽という音楽、と言う明らかな矛盾が生じますがその点はまたいつか。
リズム、メロディー、ハーモニーに準じないノイズミュージックについて今日は少しだけはなそうと思います。
この音楽の三要素を排除した音がノイズミュージックとなるので、その内容は様々です。
ノイズアーティスト達は各々に自分が受けたものの影響について語ると思いますが、その傾向を大きく2つ“芸術派”と“ロック派”に分かれます。
芸術派の雑音の起源は、イタリア未来派の画家であったルイージ・ルッソロが1913年に発表した『騒音芸術』だと言われています。
未来派と言うのは産業革命後に起こった芸術運動で、機械の登場によって生まれた新しい思想をアートによって表現したもの。
ルイージ・ルッソロは自動車のエンジン音や機関銃の発射音に着目しその雑音をモチーフに音楽として提唱しました。
芸術派のノイズは音楽的素養をもつアカデミックな音楽故に方法論や思想が前提のものが多いです。
『騒音芸術』は長くは続きませんでしたが、太平洋戦争の終戦後に再評価されジョン・ケージやヤニス・クセナス、ゴードン・ムンマや小杉武久などの活動によって広く知られるものとなりました。
未熟ながらおおよその流れを記させてもらいました。
音を言葉で評価することは非常に無駄な作業なので読む前に聴くことをお薦めします。
読ませておいてすみません。
次はロック派のノイズに関して投稿します。
もし良ければ一読してみてください。
※この投稿は随時編集してより濃い内容にしていきます。
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