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傘の先に現れる品性
こんにちは、tsubuです😊
先日まで秋なのに暑いなと思っていたら、急に寒くなってきましたね。
秋の夜長に、また筆を執っています。
今回は雨の日の電車内での体験をもとに、感じたことを綴っていきたいと思います。
ある雨の日の出来事
電車に乗っていた際、ある方(Aさんとします)が長傘を持って乗ってこられました。
あいにく車内の座席は埋まっており、Aさんは片手はスマホを持ち、もう片方の手で吊り革を掴むために、リュックの肩紐のところに傘を引っ掛ける形でわたしの目の前に立っていました。
徐々に車内も混雑してきて、通路部分も人が埋まるほどになる頃、ふとAさんの傘が気になって目をやると、隣に立っていらっしゃった方(Bさんとします)のボトムスにぶつかっているようでした。それに気づいたBさんが、Aさんに直接やんわりと注意している様子も見受けられました。
Aさんのように傘をリュックに引っ掛けたり、腕に掛けたりして電車に乗っていらっしゃる方を目にすることはよくありますが、このAさんとBさんの様子を見ていてtsubuは考えました。
・Aさんは、傘の先端が自分の思っているよりも外側を向いていることに気づかないんだな
↓なぜだろう🤔
・例えばスマホや本など、自分の注意が別のところに向いていると、それ以外のところに気を配る余裕がないのかもしれないな…
印象に残っている"配慮"の姿勢
雨の日の電車に乗るたびに、以前働いていた職場の方が言っていた言葉を思い出します。
わたしは雨の日に電車に乗るときは、極力折り畳み傘を使うようにしてる。満員電車で、濡れた状態の長傘が他の人に当たったら迷惑をかけてしまうから、電車に乗る前には折り畳み傘をハンカチで包んでカバンに入れてるのよね。
長い傘を使う場合も、先端は絶対床につけて持つようにしてるのよ。前に、隣に立ってた人の傘の先が靴の中に入っちゃって、降りる頃には靴がびしょびしょになったこともあったわ笑
お話を聞いた当時も本当に素敵な配慮だなと感じましたし、今でもふとした瞬間にそのお姉さんを思い出すくらい印象に残っています。それからわたしも、長傘の先端は必ず床につけて持つようにしています🌂
"品性"は先端に宿る
この「小さな配慮」の有無一つ一つが「所作」となり、その人の「品性」を作り出しているのだなと感じます。
"品がある"と感じさせる方には、皆共通してどこかしら余裕・余白が漂っていると思います。
今回取り上げた「傘の先」は、日常生活に密着した所作として余裕や余白が表れやすいのかもしれません。
・スマホや本などに夢中になっている=自分の興味関心以外のところまでは神経が行き届かない
↓その結果
・傘の先端がどこを向いているのかまで気が回らず、気づいたら周りにも何らかの影響を及ぼしている
ダンスなどの芸術作品を見ていても、指の先端まで配慮が行き渡っているかどうかで見栄えが変わるように、わたしたちの日常生活における「先端」にまで気を配れるかどうか、その余裕・余白があるかどうかが"品性"にも直結するのだなと感じました。
「神は細部に宿る」という言葉があるように、品性は先端に宿るのかもしれませんね😌