見出し画像

忘れたくない

今日も娘たちは可愛い。
それはもうとにかく可愛い。

もちろん叱る時もあれば、互いにフラストレーションが溜まる時もある。
しかし結局はそれを軽く上回るほどに可愛い。

そんな娘たちを見て思う。

「もしかして俺にも、こんな可愛い時があったのか……?」

考えてみれば僕も昔は純粋無垢な笑顔で「おとうさん」「おかあさん」と愛想を振りまいていたに違いない。その姿はさぞ可愛かっただろう。
せっかくなのでお正月に実家へ行った時、母に聞いてみた。

「俺もこれくらいの時は可愛かった?」

母は表情を変えずにこう言った。


「覚えてないな」


一旦意識を失いかけたが、冷静に考えればその気持ちもよく分かる。
成長するにつれて新しい姿を見せる息子への記憶は、日々更新されていく。そうなると昔の姿は思い出せなくなるのも合点がいく。
確かに長女が一歳の頃の記憶も徐々に薄まっているような気もする。

それはそれで悪くはないが、せっかくこの可愛い時期を忘れたくない。

なので、現時点での娘たちの状態を書き残しておこう。

○長女(二歳十ヶ月)
変わらずワンワンが大好き。最近はアンパンマンも好き。
歌と踊りも大好きで、B'zのDVDを好んで見てくれる。
ウルトラソウルと裸足の女神がお気に入りで、「ウルトラソウル、ハイ!」や裸足の女神のコーラスも歌ってくれる上に、「サンキュー!ロッキンジャパン!」まで言ってくれる。さらにさらに、稲葉さんのシャウトを真似した後、ベロを出す姿までも完コピ。

ご飯は好き嫌いせずよく食べるが、柔らかいものがあまり好みではない様子。
好きな食べ物は「ジュージュー(焼肉)」と「うどん」と「ハンバーガー」と「おにぎり」だそう。
そして昔は「いたたーちゅ」だったが、最近は「いただきます」と言うところが嬉しくもあり寂しい。
ママには「いつもごはんつくってくれてありがとう」としっかり感謝を伝えられるところが素晴らしすぎる。

ストライダーも上達し、公園のお友達と一緒に足をつけずに走行している。
一度草むらに突っ込んだらしいがそれもご愛嬌だ。
後、運動神経も良く何気にサッカーが上手。

そして何より、優しい。
以前はおもちゃを独り占めしたりすることもあったが、今では次女と一緒に遊んだり、おもちゃを貸してあげたりしている。
今朝も驚かされたことがある。
いつもは起きると寝室から「ママーーー」と叫んで、それを聞いたママが迎えに行く。
しかし今日はなんと、起きたらそのまま次女と一緒にリビングにやってきた。
妻と驚きながら「連れてきてくれたの!?」と聞くと照れ臭そうに笑っていた。


○次女(一歳三ヶ月)
長女の影響でワンワンが好き。いないいないばあが出来るようになり、自分の顔を手で隠して「ばあ!」と遊んでいることもある。
お母さんといっしょの「きんらきらぽん」や「からだ☆ダンダン」が流れると嬉しそうにノリ始める。
たまにウクレレで遊び始めるのだが、意外とメロウな音色を奏でるので妻と驚いている。
絵本を読むのも好きで、本棚から絵本を落として、それを拾ってこちらに持ってくるという「ジャングルで木の実を食べたい動物」と同じ戦法を使っている。
そしてお気に入りの絵本は「こちょこちょしちゃうぞ」で、僕と妻がこちょこちょすると「レロレロレロレロ」と言って舌を出す。

以前はご飯の時間が近づくと騒ぎ始めたが、最近は少し落ち着いてきた。
外食の時などに頭を悩まされていたが、少しずつゆっくり静かに食べるようになってほっと胸をなでおろしている。
こちらも長女同様、好き嫌いはせず何でも食べている。
もちろん「ありがとう」は言えないが、お茶を渡したりすると「んーん」と言って感謝を伝えてくれる。

最近は歩き始めており、日に日に距離が長くなっている。
妻がバンズの可愛い赤い靴を買ってくれたので、これを履いてみんなで散歩することが楽しみである。

そして次女の現在の二大ポイントと言えば、「声が大きい」と「ママ大好き」である。
まず一つ目として、とにかく声が大きい。実力はなくてもベンチ入り出来るほど声が大きい。全く打てなくてもエラーばっかりしていても背番号がもらえるほど声が大きい。
この小さな体のどこにそんなパワーが隠されているのか?と思うこともあるが、頼もしくもあるのでそこも愛くるしい。

最後にママが大好き。とにかくママが大好き。
少しでも離れると「ままぁぁーーーー」と泣く。パパが抱っこしてもパパの目を見ながら「ままぁぁーーーー」と泣く。
悲しい気持ちがなくもないが、妻の愛情をしっかり受け取っていることを考えると嬉しい気持ちの方が勝つ。
何よりママに抱っこされながら満足そうな顔をしている次女の姿は、天使そのものである。


ざっと書き残してみたが、ながっ。
しかし楽しかったので、また定期的に書き残しておこう。

いいなと思ったら応援しよう!