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Someday

またこの日がやってきた。
一年に一度やってくる悩ましい日。

今年は頻繁に出張に出ているのもあって
あまりその事を気に病まずにやり過ごせていたが
一週間前になってやっぱり少し焦り出し
出張の合間に子どもたちを連れて本屋に行った。

去年一昨年と同様、
なにかプレゼント出来そうな絵本を探すものの
子どもたちにも
「去年ナンニモナイあげたから、さすがにネタも尽きるよねー」
とか言われながら、
「また図書館にでも行ってゆっくり考えよう」
とその日はおとなしく家路についた。

それから数日経って
再び出張に出てしまってる間に、
とうとうその日が明後日に迫ってしまった。
結局ノーアイデアのまま。

出張先の車から長女にFaceTimeを鳴らして呼ぶが、全く気づかない。
ツマが仕事から帰ると電話がかかってきた。
YouTube見すぎて電池切れになってたよう。
明後日の事については触れないでおこうと思ったそばから
「明後日お母さんの誕生日だね」
という話をしてしまっている。
「ちょっと長女に電話代わって」
と言ったタイミングで電話が切れた。

こちらからかけ直すもなかなか出ない。
しばらく待っているとまた電話が鳴った。
かけてきたのは長女だった。
別の部屋に移ってかけ直してきたようだ。

ひそひそ声で話す内容はツマの誕生日のこと。
ちょうど僕もその話をしたかったと伝える。
「どうする?」と訊ねたところ、
もう妹と一緒にプレゼント作り始めてると。
「おばあちゃんに手伝ってもらって、
バースデーカードと絵本を作ってるところ。」

思わず
「それめちゃくちゃいいね!」と言った。
離れてても話したかったこと伝わってたし、
なんかもう行動してるし、もう俺いらんし。
それでもとってもうれしかった。

僕もなんとか当日にはウチに戻れそうだし、
なにかおみやげでも買って帰るかと
出張先の図書館で仕事の合間に考えてたら、
この絵本に出会った。

『ちいさなあなたへ』

内容はツマに向けたものでもないけど、
いつか子どもたちは
こんな風に育ってくんだよなー
という感じを
ツマにも贈ろうと思った。

ちいさなあなたへ
(主婦の友はじめてブックシリーズ)

作:アリスン・マギー
絵:ピーター・レイノルズ
訳:なかがわ ちひろ
出版社:主婦の友社
発行日:2008年03月

若すぎて何だか解らなかったことが
リアルに感じてしまうこの頃さ