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「とある管理栄養士の夢の話 1」


私は、管理栄養士として食の知識を広めることに勤しんでいる。
主婦はシェフじゃない、楽しんで家族のために作ったら愛情です。そんな思いで家庭料理を伝えている。
保育園の栄養士として働いたこともある。
立派な大人だ。
ところが、気がついたら、私は運転席の後ろの1人がけの席に座っていた。このバス見覚えがある。子供の頃お母さんとお買い物に行く時のバスに似てる。
自分の服装を見てみると、子どもの頃お気に入りだったきみどり色のギンガムチェックで襟に小さなリボンのついたワンピースを着ている。
大人になった私はこのようなラブリーなワンピースは着ていない。
子どもになっている。
これはきっと夢だ。

「本物の花火楽しみだなぁ!」
左側の2人がけの座席の浴衣を着た女の子が嬉しそうに言った。
「花火大会三年ぶりだからなぁ」
女の子の隣に座っているお父さんらしき人は少し目を細めてそう言った。
このバスは花火大会に向かうらしい。

プー!ご乗車ありがとうございました。
どうやらバスが着いたようだ。

      つづく

※これはフィクションです。

しょくみさんの初Kindle本
「りんごは進化する」

〜アップルパイがすりおろしりんごだった頃の話〜
こちらはノンフィクションの忘れられない味の想い出エピソードです。

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ツクシノコトバ
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