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2019年4月17日のこと・・・

今日は遠足の日、のはずだったけど、まさかの雨。尾張瀬戸についたときは小雨だった。

早速話し合い。「みんなどうする~?」

答えはいろいろ。「行きたい」という生徒がいなければ、そのままパルティで過ごしてもいいかと思ったけれど、一人「行きたい!」という生徒がいたので、行くことにしました。

そもそもの予定が行く予定だったので、それに準じた。意見としては少数だったが、元々ある予定を大事にするということで、基本を大事にしつつ、やはりやってみる、ということを大切にしつつ、そのようにした。

しばらく公園に向かって歩いていくと、雨が次第にひどくなってきた。もう一度確認したら、「ここまで来たし、とりあえず行ってみようよ!」とのことだったので、そのまま歩く。

そして、しばらくたったら、さらに雨がひどくなった。「どうする?」と尋ねると、

「帰る」

まぁそうだよねということでパルティへ帰る。そして、みんな傘を持っている中、私は持ってこず。

メンバーが折り畳み傘を持っていて、貸してもらいました。ありがとう(笑)

事前に雨がひどくなったらパルティで過ごすか、ハンモックの(ある)家を考えていて、おそらくそちらに行くと思う、とういことで連絡はしてあった。

パルティせとについて、ミーティング。

さて、どうする?パルティで過ごすか、ハンモックの家へ行くか。バスは11時22分か12時22分にあるよ、と時間だけ把握して問いかけ。


一人一人に意見を聞くと、パルティがいい、というメンバーが2名。ハンモックの家に行くのがいいという6名。

その後、なぜそちらがいいかの意見を一人ずつに尋ねた。ここも結果どうなるかというよりも、それぞれの意見を聞いてもらえた、ということが大事だと思っている。

それぞれの主張はある。いろいろ意見が割れたけれど、では、12時まではパルティでその後ハンモックの家、となりました(その時10時30分)

移動したくない二人の意見は、歩くのがめんどくさい。はじめての場所だからいってみた、というものだったので、まずはここでゆっくりしてから、移動しよう、ということを伝えた。

ここでも大事なことは、子どもが「歩くのがめんどくさいからいきたくない」という理由をこちらが知っているということ。ハンモックの家に行きたくないわけではない。歩くのが嫌なだけ。

ということで、「じゃ12時までゆっくりして、それから少しだけ歩いてくれるかな。」という案を提案。それほど抵抗はなかったかな。

と「お弁当はどうするの?」と聞くので、ここで食べてもいいし、ハンモックの家で食べてもいいんじゃない?なんて話を。できるだけ制約のないものは本人に任せるという意図で。
 
パルティせとに到着。2回目の生徒もいて、それなりに過ごし方は心得ている。静かにゲームをしている男子。いろいろ話している女子。


しばらくすると、スタッフから「ハイエースがあるから、迎えに行けるよ。」という提案が。ありがたく提案を受け入れる。もし乗れなかったらお願いしなかったけど、乗れるわけだから乗ればいいよねって思っての決断。

あとみんなで1つの車に乗れる経験もなかなかないだろうから、一期一会的な気分でお迎えをお願いしました。子どもたちは待っている間、タブレットやスイッチをやっていた。

ハンモックの家に到着。エスカレーターで「いや~あなたのの強い意志が届いたね」なんて笑って話しました。(歩きたくない)

普通はお願いしないけど、なかなかできない体験なので、そちらを優先させたという感じ。今日、雨の天気予報だったら、お休みにしてたのに(笑)ちなみに農作業のときに雨だったらツクルはお休み。
 
ハンモックの家に到着。今日は昼食づくりがないため、ゆったり。改めて昼食づくりの活動量の多さを感じる。みんなそれぞれタブレットやらハンモックやら。一人はパソコンを持ってきていて、それでゲームを作っていた。

話しは前後するけれど、今日ははじめて参加する男の子が一人。ある程度輪ができているところに入るのはなかなか難しいかな~と思っていた。その子の性格もあるけどね。

ただ、今日は面倒を見てくれそうなメンバーがいたので、ちょっとだけ、「仲良くしてね~」という仲介はした。普段はあまりしない。

ただ、その後は特に交わることなく時間は過ぎていった。

こういうときはとりあえずは構わず歩く。いきなり手厚くはしない。特別扱いではない、フラットだよ、ということを感じてもらいたいからだ。

少したってから、多少無口かなと思われる子どもには、必ず答えられることを聞く。分かっていても聞く。何才?家はどこ?といったくらいのことだ。

とにかく初めてきたときに発声するということをやってもらうためだ。このあたりで、どれくらい子どもが考えているのかということを私も考える。とりあえずそこまで積極的な感じではなかったから、それはそれでおしまい。そのままハンモックの家まで。
 
到着したのは11時30分くらい。子どもたちはまだそれほどお腹が減っているわけではないようで、そのままひたすらいろいろ遊んでいる。

しばらくして、女の子たちがごはんを食べ始めた。私も食べ始めると、それにつられてほかのメンバーも食べ始めた。ここでも今日は時間の余裕があるから、特に投げかけることはない。ただ、今日が初めてのメンバーにだけは、「いつ食べてもいいからね」とは伝える。

パソコンをやっているメンバー。スクラッチというソフトを使って、自分の世界を表現している。とてもおもしろい。なるほどねって感じ。観ていてもおもしろい。特性だよね。

こういうのがある子はずっとやってたらいいと思うよね。ほかのメンバーはマリオカートやったり、服を作るアプリをやったり。

14時30分からミーティングをやることを伝えた。先日作ったルールの共有と新たな議題について。


まず、先日決まったルールを私がルールブックを持ちながら読み上げる。ここに書いてあるんだよ、ということを実体として見せるということと、いなかった人も大切にしているよ、ということを伝えるためだ。

そして、このルールになにか意見がある人はいってね、と伝える。これもいつでも意見はいっていいんだよ、ということを伝えるためだ。あまりそこで意見はでないけれど、そうやって伝えることが大事。

その後、議題。昨日の食費の予算のこと。まずは300円でやっている意図を説明。給食がそれくらいだということ、そして、決められた予算のなかで工夫することが学ぶことだと思っている、ということを話した。

ただ、基本的にみんな予算内に収めようとしているから、それほど気にするところでもないけれど、せっかくのなので話し合った。


その後、意見を出しやすくするために、選択肢を2つに絞った。

1:300円以内で必ず収める。

2:不足分は付け足す。

まずは個人の意見を表明させるために、二つの選択肢の理解を確認したのちに、どちらかを言ってもらった。言ってもらったものは投票として数を書いていった。こうすることで、自分の意見が表明される形となる。名前にしてもいいかなと思ったけれど、あとでもう一度意見を聴くときに、名前が書かれていると変えにくいかな、と思ってやめた。

慣れてきたらそれでもいいかもしれない。一人一人にペットボトルをトーキングスティック代わりにして回していく。それぞれが意見を言っていく。結果、300円以内が3名。不足を付け足すが6名という結果となった。ここで決は採らない。このまま終わってしまうと、結局数がすべてか、ということになるので。


ここで、自分の意見をいったということは、その反対意見に心配な点があるということだと思うので、心配な点を伝えてください、ということにした。自分の意見を主張するということもありだけれど、どちらかというと、自分の不安を分かって伝えたいということをやったほうが納得がいったり、勝ち負け感覚が減るかなと思って。

そうすると色んな意見がでた。

「自分のお金といっても、それはお父さんとお母さん、おじいちゃんたちが稼いだお金で、それを学校のために渡したやつだから、それを学校で決められたこと以外に使ってしまうことが心配。」

ちょっと彼がいったことそのままではないけれど、なんとなく言いたいことは分かったし、私もそれは考えたところだった。

他にも

「自分で使うって決めて、自分で使うからいいんじゃないか。」

「お金が足りなくなったら、作りたいものが作れなくなってしまう。」

などなど。内容がどうこうというよりも、それぞれが思いを口に出すことが大事。いつもはパスするメンバーも答えていた。なかなか自分の思っていることを適切に表現できないけれど、十分にその意図は伝わってきた。そこは私が翻訳。ここも場数をこなしていくことで、言えるようになってくるだろう。

一通り心配なことをいったあとに、もう一度、数を確認。さっきと数が変わった。2と7。変化したところが見せられてよかった。人の意見を聞いて、自分の意見を変えられるということはよいことだと思う。それは人の話を聴いていたという証拠なので。また変えない生徒もいてよかった。

ということで、ルールが決定。「300円以内だけれども足りない分は本人の同意があれば付け足してよい。」ということになった。おそらく大事なのはこうやってみんなで決めていくというプロセスなのだ。

あと、最後に、とりあえずこれでやってみて支障がでたら、また話し合いましょう、という話もした。その後、ルールとしては制定されなかったけど少数派になった人の意見はとてもしっかりしていたと思ったので、そこにそのように個人的に伝えた。自分の意見を持っていることは素敵だと思う、と。

以上で話し合いは終了。

改めてクラス会議の威力を思い知った。子どもたちは大人たちが考えることくらいは十分に考えている。だからこそこのように練習していくことが大事なのだと思った。もちろんここにいたるまでに様々な下ごしらえはしている。
円になるということ、トーキングスティックを使うこと、パスもできるということ、否定しないこと、責めないこと、相互尊敬、相互信頼の関係を築き上げてきたこと、ルールは変えることができる、などが背景としてはある。

まだまだ子どもたちも納得していないところもあると思うけれど、スタートしてたった8回でここまでこれるものなのだと感動した。終わった後には、少しずつこのミーティングを自分たちでやっていくんだからね~と高学年には軽く話した。今後の布石。

あと本日体験した子。かなり無口?な感じかな、と思ってたけど、気づいたらメンバーといっしょにマリオカートをしていた。すごいなゲームw
そして、ゲームのことをいくつか聞いたら、いろいろと話しをしてくれた。私がマリオカートをやるときは、アドバイスもくれた。ゲームがなかったらこんな風にはいかなかったと思うと、改めてゲームのすごさに感服する。笑顔も何回かでるようになっていた。やっぱり子どもはすごいわ。

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