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地域と教育のミライ プロセス2

前回は3つの発端について書いた。
詳細はこちら

今回は高卒の現在地

その後、高卒の就職事情を中心に調べたり、聞いたり。

ざっくり言ってしまえば、
採用減
早期離職

もちろんその背景には人口減少という課題が大きく横たわっている。

高卒就職生と中小企業の課題

では、この2つの状態がなぜ生まれてしまっているのかを整理。
今回は採用減について

高校側


知らない


ほとんどの高校生が、世の中にどのような仕事があるのか知らない。

どのような会社があるのか知らない。

地域の中小企業ならなおさら知らない。

キャリア教育を受けているとはいえ、私の知る限りでは、それは職業紹介。会社紹介ではない。(もちろんこれは仕方がないこと)

知らないものは無いことと同じ。

当然中小企業の採用減につながる。

慣習 固定概念

慣習 1人1社制度

ざっくり言ってしまえば、生徒は一つの会社しか就活してはいけないという制度。一つの会社で就活して、その結果がでるまでは、他の就活はしてはいけないということ。
さらにその1社を選べる順番がある。
学校の成績順。
成績が悪い学生は選べないとも言える。
この状況が会社と学生のミスマッチ、早期離職に繋がるのは容易に想像できるのではないか。
ただ、この状況は現状の社会背景により、変化してきているとのこと。
今後改善せざるを得ないとは思うが、この長年続いてきた慣習がどれくらいのスピードで変化できるかはやや疑問が残る。

固定概念

これついては、高卒というよりも高校進学の時点。

中学生の時点ですでに考えができている。

成績のいい高校に入って、いい大学に入って、いい会社に入ることが重要。

おそらくおおまかにいえば、いい会社に入れば、お金ももらえて、休みもあって、不自由が少なく過ごせるだろうということにつながっている。

こういう固定概念をすでに持っている。

一番大事な「何に対して重要なのか」ということに対することあまり考えられていない。

その結果、自分にとっての人生戦略を考えることなく、みんなと同じ方向を向いてしまう。

また、社会もそのように仕向ける。それがあたかも普通かのように。

その最たる例が「普通科」という名前だろう。現在約7割の生徒が「普通科」に通っている。

普通科とはいっているが、実際は進路は基本方針は大学進学。
大学進学率が5割。
だとすると、2割はミスマッチを起こしているといってもよいかもしれない。

日本で1学年ざっくり100万人とすると、20万人はミスマッチを起こしていることになる。

しかし、先述した固定概念により、戦略変更することもなく、進学しようとして、大枚を叩いていける大学に行く。

さらに私立高校もこれに追い討ちをかける。
ほとんどの私立のPRポイントは進学実績。
それを追い求めるために、本来だったら早めに社会にでて活躍できるような学生を囲い込む。
さらにさらにそれに拍車をかけるのが授業料無料という甘い誘い。

こんな要因が重なり、子どもが減っているところ、さらに働き手が減る。
結果、採用減につながる。

地元中小企業側

採用活動の広範囲化

インターネットの登場により、日本全国、いや世界中に採用活動ができるようになった。

一見よさそうに見えるが、あらゆる地域、会社が同じテーブルに乗せられたとも言える。

そうなると、力の差がそのまま出る。資本の差といってもいいかもしれない。

幅広い採用活動をやらざるを得ない。
そうなると、その分の仕事量も増える。新たなスキルも身につけなければならない。
戦略も立てる必要がある。
しかし、小資本の会社にはそんな余裕はない。
結果、採用減につながる。

以上が採用減に対する私見。

完全に私調べなので、偏っているだろう。
しかし、完全に把握するまで待っていられない。とりあえずできる範囲で把握して、あとはやりながら考え、変えていくスタイル。

地域と教育のミライ 詳細&申込はこちら
https://peatix.com/event/4128917

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