美大デザイン科中退後、デザイン専門学校を卒業した話
こんばんみです。Napuといいます。記念すべき第一回ブログは、自分の人生の中でおそらく最大の決断をしたことについて話したいと思います。
美大中退後、デザイン専門学生になった話をしたいと思います。2つ行ってるからこそ書ける、美大デザイン学科、デザイン専門の違いについても書きます。
私は東京5美大のなかのある大学デザイン学科中退、その後都内デザイン系専門夜間に進学した学生です。3月に無事卒業しました。
デザイン学科で学ばれている方、これから目指そうと思ってる方、美大受験を控えている方など、お気軽に読んでってくださいまし。
世の中を見渡しても、美術大学のデザイン中退でデザイン専門に入るなんて人はほぼいないだろう。「どうしてデザインからデザインにわざわざ行ったんだ!大卒捨ててまで!」と多くの人は言うだろう。絶対何か訳ありだろと思われるはず。
当時の私もすごく迷った。休学か悩んだが、休学してもうグループができあがってるであろう後輩たちと共に学んでいくという自信がなかった。
いままでの大学での違和感などが溜まりに溜まり、行きたいのに行かなきゃならないのに行けない事態に陥った。
いまだに、なんでそうなったのか、何が引き金になったのか、よくわからない。名前のつけることのできない感情。正直なこと言うと、あのときしがみついてでも学校に行き、美大卒だったらどうなっていたんだろう?と考えることもある。
大学に行きながら、あの学校に行きたいなあ、なんて思ったりしていた。そこで、もっと新しい世界を知りたい、なんて思ったりしていた。たぶん、大学が合わなかったんだろう。専門に行ったら、失うものもあるかもしれないけど、そのぶん自分で補おうと思った。
二年生の9月、親とも話し合い、やめて専門に行く決心をする。これは人生において、すごい決断であった。親は背中を押してくれた。普通なら怒って口も聞かないはずだ。あのとき背中を押してくれた両親には本当に感謝をしている。
そして、新たな学校に入るまでの半年間、ほぼニート状態となる。そのぶん絵は描き続けた。デザイン系、アート系、建築系、さまざまな展示に行っては絵を描く、趣味を楽しむ、という生活であった。
年が明け4月、新たな学生生活が始まった。夜間なので、仕事をしてから来た人、大学を卒業して来た人、仕事をしながら来ている人、さまざまな経験をした人が同じ教室に集まっていた。そこでの私は、いままでの鬱的な期間はなんだったのかというくらい、積極的に色々な人と話した。それは本当に私の人生の中で新しい刺激であり、発見であった。世界の知らなかった部分を、知っていった。
私はその知識を、デザインに落とし込んだら、私はもっともっと面白いものができる!と思いここに入学したものの、いまいちどうやってその「知識」をデザインに落とし込むのかわからず、難しく、作品ができても自分では納得がいかないものができたりした。
また美大ではなくデザイン学校なので、やはり「芸術的」なものは作りにくかった。作りにくかったというか、与えられた課題に対してアート的な絵的なもの(説明しにくい)が合わせにくかった。どうしたらアート的なものとうまく合わせられるの〜!と悩んだ。でも、今はちょっとだけそのゴールが見えてきて、いけるかも!と思えたやつができてきた、と思うやっと(たぶん)。
美大の頃は、自分の表現を突き詰める、自由な課題が多く、パッケージや広告、読み物としての本という形にとらわれず「自由」に制作するべき課題が多かった。とにかくなんでもありだった。どちらかというと感性でこなしていく感じ。(二年生前半まで。その後は在籍していないのでその後はわかりませんが…)。
専門ではパッケージ、広告、読み物としての本という形に落とし込む、実践的な課題が多い。論理的に考える感じ。
学校を2つ行っているわけなので、時々やり方の違いに葛藤したこともあった。(そもそもなんで世の中美大と専門と分けた?と思うこともあった。)
いったいどっちが正解なんだと思ったこともあったけど、たぶんどっちも正解なんだと思う。私はどちらの考え方も学べて良かったと思っている。
美大も専門も、同じデザイン学科ではあるけれど、
美大は自分の表現をどれだけ自由な形で突き詰めれるか、専門は自分の表現を実際の世の中にある媒体にどれだけ落とし込めるか、そういう違いがあるんだと思った。(すごく大雑把に言うと)
もちろん専門も自由な形で個人で突き詰める課題がないわけではない。美大も実際の世の中にある媒体に落とし込む課題がないわけではない。どちらが多いか、であると思う。
(ここまで書いてみて、一周回って美大と専門の違いが分からなくなってきてしまった。。)
まとめると、結局
学び方が違う、ということなのかと思う。
やり方が違うだけ、ということなのかな。
でも、美大専門というくくりではなく、学校ごとに違うかもしれないです。何か思うことあれば是非コメントなどお待ちしております。
デザインやアートライフをこれからも楽しんでいきたいです。