味気ない
帰り道に読んでいた本
(クリスマスの少し前にお父さんが突然亡くなった家族のお話。これから奇跡が起きるというお話だったけれど)
それに引っ張られているのか
わからないけれど
とても、とても、味気ない
さみしいともちがって、味気ないがぴったりのことば
おうちに着いて、なーんの音もしなくて
ねこたちだってお出かけ中
たくさんの人やものに囲まれたところから戻ったもんやから
余計にかな
これまでなら、
味気ないかもしれないけれどもう少し経つと自由を感じるよ
とか
目に見えない繋がりを一生懸命に意識する
とか
友だちに電話する
とか、とか
していたけれど
今回は しばし味わう
いま、この瞬間の 味気なさ
少し前までのときめきや、怒り、嫉妬
喜びや安心やあったかさ
そんなものが存在してたなんて思えないくらい
静か 半透明
でも、
いま、この瞬間には
少し前のことはないから当然か
いま、この瞬間には
味気なさが広がるだけ
ひとつひとつ味わう
わたしの気持ちはたからもの
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