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CFO就任記念インタビュー ツクルバの企業価値最大化に向けた新CFOの決意

2023年8月、ツクルバは、新しい決算期の始まりに合わせ、執行役員CFO 財務本部長に門間賢都(もんまけんと)が就任することを発表しました。

CFOの就任に際し、本noteを読んでくださっている個人投資家や株主の皆さまに、門間の決意と考え、そして人柄も含めてお伝えしたいと思い、改めて話を聞きました。


村上:今日はよろしくお願いします!普段、Kent(ケント)と呼んでいるので、今日もその呼び名を使わせてもらいますね。

門間:よろしくお願いします!では私も普段通り、浩輝さんとお呼びしますね。

村上:最初に、自己紹介をお願いできますか。

門間:私は札幌生まれで、小学校高学年から高校までニュージーランド、そして大学・大学院はアメリカでした。

元々理系で、大学では物理・機械工学・経済を専攻していました。大学院もシリコンバレーの中央に位置するスタンフォードということもあり、当初からテクノロジー業界の発展に携わりたいという想いが強かったんです。

新卒で日本への帰国を決断しましたが、ファーストキャリアはモルガン・スタンレー証券の投資銀行本部で、テクノロジー企業のM&Aや資金調達に関するアドバイザリー業務に従事しました。いずれはアドバイザリー業務での学びを活かして、事業会社で勤務したいと考えていて、今から6年前、ツイッターに入社しました。当初は日韓、直近数年間はアジア太平洋地域の財務責任者を務め、2017年に100億程度だった同地域の広告事業が、2022年には1,000億弱と、ほぼ10倍に成長しました。

今年1月にツクルバに入社し、8/1付けで執行役員CFO 財務本部長に就任しました。

ツクルバは、成長し続ける広大な市場でシェアを拡大できるポジションにいる


村上:
8/1にKentの執行役員CFOの就任を発表したばかりだけど、率直に今どんな気持ちですか?

門間:一言で言うと「Absolutely excited!」めちゃめちゃ燃えてます!という感じです。

「一人でも多くの人に安心・手軽に住まいを楽しめるサービスを提供して、住まいの流通に必要不可欠な存在となる」という目標の早期実現のため、私にできることはなんでもしていこうという熱い気持ちです!

村上:Kentは財務分野の経験や知見もしっかりあるし、人柄も本当に素晴らしい。転職を考えていたとき、引く手数多で、他の選択肢もたくさんあったと思うけれど、ツクルバに決めた理由を改めて教えてもらえますか?

門間:前職のマネジメント体制が変わって、Next Stepについて考え始めたときに、知人の紹介で浩輝さんにお会いしました。その日から連続で、浩輝さん含め役員陣に4回お会いして、5日目で即入社を決断したんですよね。ビビっと来た、という感じです(笑)

村上:どんな点が魅力的に映ったんですか?

門間:魅力を感じた点は3つあって、1つ目は「事業プロファイル」、2つ目は「ビジョン」、3つ目は「組織カルチャー」です。

日本で、というかどの国でも、成長が継続する広大な市場でシェアを持続的に拡大できるポジショニングにいる企業はそう多くありません。ツクルバがいる不動産流通市場は、とても魅力的です。私自身も、以前に不動産(新築、投資用)の売買を行った過程で、都心において新築の供給量が年々限定的になっていく中、実需の受け皿となる中古不動産市場が継続的に拡大することは明確だと思いました。

メディア・仲介・リノベの提案を一気通貫で提供する事業モデルも独自性が高く、すでに多くの会員やファンがいて、さらにプロダクトを介してそのユーザーと長く繋がり続けられることにも大きなポテンシャルがあると感じました。

門間賢都 執行役員CFO 財務本部長

このチームだったら長期ビジョンを実現できる、という確信


門間:
2つ目の「ビジョン」は、「やがて文化になる事業をつくり続ける」というスケールの大きなビジョンに惹かれました。私は、「0から1を作り、そして1を10に、10を100にスケールさせていくこと」が好きで、大学、大学院、社会人を通じてこのテーマを追求してきました。ツクルバがこれから大きく成長を重ねてスケールしていこうというタイミングに経営陣として参画できることにワクワクしました。

村上:なるほど、3つ目の「組織カルチャー」というのは?実際に入社してみないと分からないことが多いと思いますが。

門間:前職の同僚に、ツクルバの元社員がいたんです。その方とは、私がリーダーを務めていた組織横断のプロジェクトを通じて親しくなったんですが、ツクルバやカウカモのことを熱く語るんですよ。退職した元社員が、在籍していた会社のカルチャーやサービスについて積極的に語る姿は印象的で、いい会社なんだろうなと感じていました。また、その方を通じて、ツクルバのカルチャーやそこにいる人たちが素晴らしいという定性面も聞くことができ、それもツクルバに惹かれた理由の1つですね。

村上:それを聞いて嬉しかったですね。辞めた人が「あの会社で働くのはいいぞ」と言っているのは、目指していた姿の一つです。

2023年1月ツクルバに入って、7か月経ちますが、実際入ってみてその印象はどうですか?

門間:成長市場で成長できるポジションにいて、いいカルチャーがある、という点は、思っていた通りでした。最初にビビっときた直感は間違っていませんでしたね!

実際に働いたことでさらに深まった部分はもちろんあります。

大きく2つあって、1つ目は、長期ビジョン達成に向けた経営陣の覚悟を感じることができました。7/18に、ツクルバの祖業である「不動産企画デザイン事業」を譲渡し、ツクルバは「不動産流通事業」の成長にフォーカスすることを発表しました。

中核事業の成長のために他事業を譲渡することは、コーポレートファイナンスの観点では論理的な判断ではありますが、創業期から思い入れのある祖業を手放すことは、実際にはものすごくタフな決断です。その決断を間近で見れたことで、経営陣に対する信頼も増し、私自身の覚悟もさらに固まりました。このチームだったら長期ビジョンを実現できると確信しています。

2つ目は、事業成長の持続性に対してしっかり腑落ちしました。内部に入って、様々な数字も自分で確認し、組織やサービスへの理解も深まるにつれ、成長のロードマップが、誰かが描いた絵ではなく、自分のものとしてクリアになったんです。現状のポジショニングと戦略、その後の新規事業やM&Aの掛け算で、長期ビジョンで目指している姿を実現する絵が鮮やかに描けるようになりました。

成長ベンチャーのCxOに必要なのは、専門知識以上にリーダーの資質


門間:逆に浩輝さんに聞いてみたいのですが、最初に会ったときの私の印象はどうでしたか?私をCFOに登用しようと思ったのはなぜですか?

村上:最初に会ったのは、オフィスでしたよね。採用って、話して最初の10分くらいで大体決まると思っていて、Kentと話してすぐに良いなと思いました。その感覚はなんでだろうと改めて考えたのだけど、CFOの採用要件として、財務の専門知識以上に、経営人材としてのリーダーの資質を重視していました。圧倒的主体性やコミュニケーション能力、環境変化への強さなどですね。それを最初に話した時に強く感じました。

ツクルバは産業を変革して大きな事業をつくっていくベンチャーなので、働く動機が自分ではなく社会に向いているかも大事にしています。

あとは、気がいいというか、「人として魅力的だ!」と思いました。面接で多くの人と会っているので、そのへんはすぐに分かるんですよ(笑)。

門間:ありがとうございます。7か月一緒に働いてみて、今の印象はいかがですか?

村上:アンラーニング&キャッチアップの姿勢は当初の想定通りでした。他社の素晴らしいCFOを見ても、できるからやっているのではなく、アンラーニングして、キャッチアップしていく力が決定的に違うなと思っています。そういう観点で、財務の専門知識や経験以上に、経営人材・リーダーとしての資質を重視していたと言っても過言ではありません。Kentにはそれが備わっていたと思います。

人となり、カルチャーフィットという点では、想像以上でしたね。コミュニケーション能力もすごく高くて、メンバーにもあっという間に好かれたし、この人は営業部長でも絶対活躍できると思いましたね(笑)

門間:(笑)

村上浩輝 代表取締役CEO

FY24(2024年7月期)は中長期的な高成長を継続する土壌を強固にする1年


村上:ツクルバは8/1から新しい決算期 FY24(2024年7月期)が始まりましたね。CFOの視点から、今期はどんな1年と位置づけているか、改めて言葉にしてもらえますか。

門間:FY24における財務テーマを一言で表現するならば、「利益の確実な創出」です。「不動産企画デザイン事業」の譲渡などもあり、トップライン(売上総利益)の成長は、前期、前々期の30%超成長よりもややなだらかになることが予想されますが、利益は確実に増やしていきます。今後の中長期的な高成長を継続できる土壌を形成し、強固にする1年と認識しています。

村上:その中で、CFOとしてどんな役割を果たしていく考えですか?

門間:CFOとして、「企業価値の最大化」をミッションとして持ち、IR、FP&A(≒経営管理)、コーポレートファイナンス(資金調達・投資戦略など)の業務に取り組んでいきます。

モルガン・スタンレーではコーポレートファイナンスとIR、TwitterではFP&AとIRの経験があり、業務3分野ともこれまでの業務経験が活かせる分野です。でも、CFOの枠に捉われず、事業拡大や企業価値向上に資するものであれば、泥臭く何でも旗を振って、取り組んでいこうと考えています。

ツクルバは上場企業ではありつつも、まだまだ創業10数年のベンチャーで、課題も多くあるのは事実です。私としては、グローバル大手のプロフェッショナルファームやITスタートアップでの経験も活かし、目の前の課題を一つ一つ解決していこうと思いますし、それに愚直に取り組んでいく先に、長期成長も見えてくると信じています。

個人的に1つ楽しみにしていることは、海外投資家さまとのコミュニケーションです。私自身の15年以上の海外経験を活かし、「日本発のスタートアップ」の認知度向上に一役買うことができれば、嬉しいですね。

IRの側面では、経営としての意思決定を透明化し、よりフェアでタイムリーな情報開示を務めていきますので、このnoteを読んでくださっている投資家、株主の皆さま、どうぞよろしくお願いします!

村上:頼もしいメッセージ、心強いですね。CFOとして、ビジョン実現に向けて、財務戦略の側面から貢献してくれることを私も大いに期待しています。ロマンとソロバンのバランスを取ることが大事です。Kentとともに、支出・ROIのマネジメントについては、これからも厳しくやっていきたいと思います。

Kent、今日は改めて話せてよかったです。これから一緒に頑張っていきましょう。

門間:ありがとうございました!

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