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いつもギリギリのあなたへ
作品販売に挑戦する「あなた」でしたが、手応え無く半年が過ぎようとしています。売れないハンドメイド作家だった私がワークショップデビューしたきっかけについて今日は書きます。
このnoteは、10年前の私である「あなた」に向けて書いています。
「あなた」は売れないハンドメイド作家。
「わたし」はワークショップ歴10年のプロ講師です。
イベント準備が間に合わない!
2011年4月、手作り市の2日前。
気持ちの面でも生産能力の面でもハンドメイド品販売に限界を感じはじめていたあなたにピンチが訪れていました。明後日はイベント出展だというのに気分が乗らず、準備が全く進んでいません。作業机には作りかけのパーツが並んでいますが、このままでは完成は間に合わないでしょう。
出展サイズは60×90のテーブルです。ハンドメイドイベントの出展サイズとしては大きくはありませんが、あなたの作品は指でつまめるようなサイズばかりなので、テーブルを埋めるのは一苦労です。
「今回もまたディスプレイも残念な感じで あんまり売れずに終わるのかな」そう思うと準備をする気力も湧きません。ハンドメイドを仕事にしたくてイベントに出ているのに、どこに出ても売れる気配がないし、当日が近付くにつれて気分はだんだん落ち込んでいきます。
「出展料がもったいないし、とりあえず ある物だけは持って出てこよう」こんな考えも、ブログに書けない本音ですね。
ひらめき
夜が更けていきます………
暗い気分で作りかけのパーツを眺めていた時、ひらめきが降りてきました。
「ワークショップならいけるかも 💡 」
ワークショップなら、制作途中のパーツでもそのまま使えるんじゃない?
さらに、ブースの半分をワークショップ用の制作スペースということにすれば、スカスカのディスプレイも誤魔化せるのでは?
都合の良い連想が広がり、何だかいけそうな気がしてきました。窮すれば通ずです。
ワークショップデビュー
そんな経緯があって、あなたはワークショップデビューしました。つい2日前まで何とかして埋めなきゃと思っていたテーブルを大胆に空け、「ワークショップやってます」の看板を置きました。
ワークショップで作ったのは「粘土のお菓子の家」
クッキー(粘土製)の家に粘土のホイップクリームを絞り、カラフルな粘土の粒で飾り付けをするという内容でした。
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△ワークショップデビューした日、お客様の作品
この日はお客さんの反応が違いました。まず前を歩く人が立ち止まってくれます。見本を見てお菓子の家が作れるのだと認識するとすぐに「やってみたい」「お願いします」と参加してくれます。中にはワークショップを見つけてどこかに走り去った子が数分後にお母さんの手を引いて参加しに来てくれるなんてこともありました。つまり大盛況です。
販売のみで出た時はブース前を10人通って1人か2人立ち止まり、ほとんどは買わずに離れていたのが、ワークショップの看板を出した途端に4、5人立ち止まって参加の順番待ちをしてくれるくらい反応が違いました。
この日は人生で初めて、オープンからクローズまで忙しい手作り市でした。売れない状況に疲れ、やる気も失いかけていたあなたは衝撃を受けます。
「お客さんに求められるってこういうことなのか」
こうしてあなたはこの日、ハンドメイドを仕事にするヒントを掴んだのでした。
幸運の確率
私のワークショップデビューはこんな感じで、追い詰められた末に何とか捻り出した状態なので 全然良い話ではないしキラキラもしていません。それでもこの日ワークショップをやったことが、その後の人生を方向付けてくれました。きっかけが一瞬の閃きだったことを思うと、ラッキーだったと思います。いえ、思っていました。
そう、ずっと自分はラッキーだったと思っていたのですが、10年経った今 振り返ると、あなたがしっかり頑張ってくれていたから掴めた幸運だったとわかります。
ハンドメイド活動を始めてから、実際の作業が予想以上に地味で大変なことをあなたも痛感していますよね。もしあなたが好きな物を自由に作るだけで満足だったり、ハンドメイドのキラキラした部分だけ楽しみたい人だったら、この半年の間にもっと楽な方向に逃げていたと思うんです。手作り市の出展をキャンセルしてたっぷり睡眠時間を確保したって誰にも叱られませんし、「趣味でやってるから」って言えば売れなくても言い訳できます。
でもあなたは逃げずに向き合い続けてくれています。あなたの心の底に、趣味では終わらせない、ちゃんと稼ぎたいという気持ちが強くあるからです。イベント2日前まで足掻いているあなたは格好悪いです。理想とはかけ離れているし完璧でもないけれど、わたしの場合は悪あがきで掘り返した泥の中にチャンスを見つけることができました。
だから、恰好悪くても諦めずに悩むあなたを応援しています。
泥まみれであればある程、ダイヤの原石は近いかもしれません。
わたしより
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