ひじき

∇3度の飯とつくることがすき。 ∇2022年から京都芸術大学 空間演出デザインコースに在籍 ▽刃物職人 □Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。

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マガジン

  • 社会人芸大生の苦悩と充足の日々

    齢32にして社会人芸大生となった男が、日々迫りくる提出期限にもがき苦しみながら課題という名の強敵に立ち向かう姿を綴る、大スペクタクルノンフィクションダイアリー。

  • 卒業制作への道

    社会人芸大生が卒業するまでの紆余曲折の軌跡(の予定)

  • 読書記録

    読んだ本の中からオススメしたいと感じたものを、読書記録として毎月更新する予定です。

  • 偏愛の百日事典 - hyakka jiten -

    百科事典をつくるように、身の回りの愛すべきものたちを集めます。 誰かにとって、発見や気づき、新しい出会いになればうれしいです。

  • ただ好きなものを好きと伝えたいだけ

    「好き」は万物の原動力である。

最近の記事

〈卒業制作への道 #5〉 はじめての作品展

いま長野に通いながら受けている「こっぱ人形講習」の講師の先生から、「こっぱ人形をテーマにした作品展に参加しない?」というお話をいただいた。 講師である徳武忠造さんの作品を中心に、いままでの受講生たちの作品を一堂に集めて展示するというものらしい。 「たった2回講習を受けただけの自分が参加していいのか…?」という思いもあったのだけど、「自分の目で見て、感じて、つくる」ことをなによりも大切にしている農民美術運動のモットーを言い訳に、自分も参加することにした。 そもそも自分は締

    • 〈卒業制作への道 #4〉 卒業制作1

      これはいまから2カ月前の4月20日のこと。 卒業制作は「卒業制作1」から「卒業制作6」まで、通算6回のスクーリングを通して作品制作をしていく。 その記念すべき第一回目に行ってきた、というお話。 4月1日の段階ですでに卒業制作着手の許可は出ていたので、卒業制作を視野に入れたリサーチを進めていた。 ただ、厳密にいえば「卒業制作1」が卒業制作のスタートラインであり、「ここからはもうとにかく最後まで走り切るしかない」と覚悟を決める日でもある。 スクーリング科目には必ず事前課題と

      • 〈卒業制作への道 #3〉長野見聞録 -後編-

        卒業制作のテーマに農民美術運動を選び、その発祥の地である長野県に来た…という話の続き。 前編はこちら ↓ 長野県を訪れた理由は ①本物のこっぱ人形を見ること ②こっぱ人形作家の徳武忠造さんに会うこと であった。 しかし、実はもう一ヵ所どうしても行きたい場所があったのだ。 初日は松本市の近くに移動して一泊し、次の日に奈良井宿と呼ばれる宿場町を訪れる。 奈良井宿は東京と京都をむすぶ街道『中山道(なかせんどう)』にある宿場町のひとつ。 「奈良井千軒」とも呼ばれ、中山道にある

        • 4・5月の読書記録 ~はじまりの卒業制作~

          こんにちは。 京都芸術大学 通信教育部 空間演出デザインコースに在籍するひじきです。 2024年もあっという間に6月を迎え、時の流れの速さに溺れてしまいそうです。 というわけで今回も2ヶ月分の合併号でのお届けです。 いまさらの話ですが、卒業着手要件は無事クリアでき、4月から晴れて卒業制作への着手となりました。 とはいえ3年次のTW科目が残っているのでそちらを片付けつつ、卒業制作のリサーチも少しずつ進めております。 卒業制作については別でまとめているのでもしよければこちら

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        • 卒業制作への道
          5本
        • 社会人芸大生の苦悩と充足の日々
          17本
        • 読書記録
          9本
        • 偏愛の百日事典 - hyakka jiten -
          2本
        • ただ好きなものを好きと伝えたいだけ
          1本
        • NEO郷土玩具のススメ
          1本

        記事

          〈卒業制作への道 #2〉長野見聞録 -前編-

          前回、卒業制作のテーマにこっぱ人形を選んだという話をした。 4月上旬。 こっぱ人形をより深く知るため、こっぱ人形の発祥の地である長野県神川村(現 上田市)を訪れた。 農民美術運動とは 農民美術運動とは、1919年に版画家である山本鼎(かなえ)という人物がはじめた美術運動で、当時貧しかった農民に版画や木工、織物などを教えることで副収入と芸術活動への参加を目的としたものであったらしい。 なかでもこっぱ人形と呼ばれる木彫りの人形が有名で、お土産として販売したところ大ヒット。

          〈卒業制作への道 #2〉長野見聞録 -前編-

          〈卒業制作への道 #1〉

          入学して3年目。 ついに卒業制作に着手することになったので、卒業までの記録をつけていこうと思う。 実は卒業制作のテーマは入学当初から大きく2つの方向性でぼんやりと考えていた。 ひとつは「あたらしい伝統工芸(堺刃物)の提案」 もうひとつは「郷土玩具の復興」 言い換えれば、〈仕事に活かせること〉と〈好きなことの追求〉の2つの方向性。 どちらもやりたいことではあるのでちょこちょこ課題の題材にもしつつ、いろいろな可能性を探っていた。 そしていよいよ卒業制作のテーマを決めなけ

          〈卒業制作への道 #1〉

          2月-3月の読書記録 ~崖っぷちの卒制着手~

          こんにちは。 京都芸術大学 通信教育部 空間演出デザインコースに在籍するひじきです。 4月も1週間をすぎようとしていますが、前回に引き続き今回も2ヶ月分の合併号でのお届けです。 なにかと余裕のない日々を送っていますが、せめて読書記録は卒業まで続けたいと思っています。 1月に提出したTR「生活空間デザイン史」の採点結果が返ってきて、ギリギリのところでレポートは合格をしました。 となると次は試験対策。 卒制着手のためになんとしてでも単位を取らなければいけないため、万全の体制を

          2月-3月の読書記録 ~崖っぷちの卒制着手~

          社会人芸大生2年目の振り返り|京都芸術大学 通信 空間演出デザイン

          こんにちは。 京都芸術大学 通信教育部 空間演出デザインコースに在籍するひじきです。 入学してから早くも2年が経ち、いよいよ来年は卒業制作に着手します。 ということは、順調にいけばあと1年で卒業。 今年の卒業制作展で同年入学した学友の作品を目にしたこともあり、『卒業』の2文字がだんだんと現実味を帯びてきました。 仕事と課題とプライベートに追われて駆け抜けてきた2023年度を、ここで一度振り返っておこうと思います。 2022年度終了時点での履修状況1年目終了時点での単位取

          社会人芸大生2年目の振り返り|京都芸術大学 通信 空間演出デザイン

          イラスト/グラフィック/デザイン の境界線の話|京都芸術大学 通信 空間演出デザイン

          こんにちは。 京都芸術大学 通信教育部 空間演出デザインコースに在籍するひじきです。 3月12日から通信教育課程の卒業制作展がはじまったので、さっそく観に行ってきました。 どのコースも力作ぞろいで、とてもいい刺激を受けました! 多くの作品を見ている中で、イラスト/グラフィック/デザイン の境界について感じることがあったので書いていこうと思います。 今回の卒展で非常に印象的だったのは、グラフィックデザインコースの作品でした。 グラフィックデザインと聞くとWebやチラシ、パ

          イラスト/グラフィック/デザイン の境界線の話|京都芸術大学 通信 空間演出デザイン

          12月-1月の読書記録 ~達成感と油断大敵~

          こんにちは。 京都芸術大学 通信教育部 空間演出デザインコースに在籍するひじきです。 「やっと」というべきか、「いい加減に」というべきか、とにかくTR課題「生活空間デザイン史」を書き終えました。 振り返れば課題に着手したのが10月。 卒制着手に必須のこの課題。 「いつかやろう…」と後回しにした結果、気付けば「ここで単位を取れなければ来年一年を棒に振る」というがけっぷちの状態に。 建築家の基礎知識ほぼ0の状態からここまでやりきったという感慨深さと、終わってみればなんだかあ

          12月-1月の読書記録 ~達成感と油断大敵~

          11月の読書記録 ~拡がる興味と迫りくる締め切り~

          こんにちは。 京都芸術大学 通信教育部 空間演出デザインコースに在籍するひじきです。 TR科目「生活空間デザイン史」を出せずに終わった10月。 「取りかかった勢いで書き上げるぞ!」と決意したのものの、ほとんど触らずに11月が終わりました。 まぁそんなもんですよね、人間のやる気なんて。 一方でTW科目はというと、3月ごろからずーーーーっとやり続けている「ローカルデザイン」のゴールがやっと見えてきたものの11月の提出には間に合わず、いよいよもって来年度の卒制着手までに余裕がな

          11月の読書記録 ~拡がる興味と迫りくる締め切り~

          10月の読書記録 ~駆け足で走り去る読書の秋~

          こんにちは。 京都芸術大学 通信教育部 空間演出デザインコースに在籍するひじきです。 いよいよ秋が来たかと思ったらすぐそこに冬の気配を感じ、早々にストーブを出すべきか悩んでいます。 9月は読書量0冊でフィニッシュというなんとも不甲斐ない結果でしたが、今月はそれなりに読書が進みました。 というのも、レポート課題の鬼門として鎮座する(後回しにしている)「生活空間デザイン史」にいよいよ取り組み始めたからです。 この課題は「近代日本の作家たち」という書籍に掲載されている建築家の中

          10月の読書記録 ~駆け足で走り去る読書の秋~

          9月の読書記録 ~読書力0で乗り切る残暑~

          こんにちは。 京都芸術大学 通信教育部 空間演出デザインコースに在籍するひじきです。 8月は課題に追われてほぼ本を読めなかったという話を書きましたが、9月はプライベートに忙殺され、とうとう読書量0冊でフィニッシュです。 もちろん課題も全く進まず、牛歩に次ぐ牛歩の日々ですが経験という意味では非常に充実した1か月でした。 というわけで今月は読書記録ではなく、過去に読んだ本の中からオススメの紹介を少し。 ゼロからトースターを作ってみた”周囲を何トンもの鋼鉄に囲まれながら、僕は

          9月の読書記録 ~読書力0で乗り切る残暑~

          8月の読書記録 ~多忙ゆえの読書離れと古本屋~

          こんにちは。 京都芸術大学 通信教育部 空間演出デザインコースに在籍するひじきです。 8月は建築系科目に時間も精神も押しつぶされ、ほぼ本を読めていません。 そんな中、古本屋で出会った本に大きな衝撃を受けました。 というわけで今月は少なめの読書記録です。 実務初心者からの木造住宅矩計図・詳細図の描き方縮尺1/20という詳細な図面を書かなければいけないTW課題「小さなショップ」。建築図面関係の本をおそらく20冊近く読み漁りましたが、最終的にはほぼこの1冊で完結したといっても

          8月の読書記録 ~多忙ゆえの読書離れと古本屋~

          7月の読書記録 ~停滞したのでとにかく本を読む~

          こんにちは。 京都芸術大学 通信教育部 空間演出デザインコースに在籍するひじきです。 折り返しの夏季シーズン。 なんとかTWとTRを提出したいと思いつつも、遅々として進まない課題たち。 「すまいの空間構想」の事前課題、「小さなショップ」、「空間構成材料」、「インテリア計画論1」と、建築系科目が目白押しで何をどう進めたらいいのかわからず四苦八苦。 コンセプトから図面への落とし込み、平面詳細図と矩計図の描き方が全くつかめなかったので、今月はとにかく本を読みまくって何とか糸口をつ

          7月の読書記録 ~停滞したのでとにかく本を読む~

          6月の読書記録 ~本はいいぞという話を添えて~

          こんにちは。 京都芸術大学 通信教育部 空間演出デザインコースに在籍するひじきです。 入学して2年目。 課題の難易度も着々と上がり、ペースがつかめないまま7月になってしまいました。シラバスや課題の評点を見ても、求められる知識やスキルが確実に上がっているなぁと感じます。 私は建築や空間デザインに関する基礎知識がないので常に四苦八苦しながら課題に追われているのですが、そんな時に頼りになるのは圧倒的に本です。 インターネットの海に潜ればいくらでも情報はあるのですが、有象無象、千

          6月の読書記録 ~本はいいぞという話を添えて~