振動と鍼と今までの出会いと
こんにちは。いち鍼灸学生のTSUです。
日々、はりきゅうやその周りに触れる中で、頭の中で繋がったことを乱文でお届けしてしまっています。
私たちの体は、日々、生体内外の環境変化、つまり刺激を受けます。そして、さまざまな刺激をまず一番早くに受け取り、中枢(脳や脊髄)に送る部分を持っています。(受容器という。)
受容器は受けた刺激に対してインパルスを発進していて、たとえば、皮膚上の温度をインパルスの発射パターンに置き換えて中枢に届けているそうです。
触覚(触受容器)は、刺激の動きに応じて反応し、刺激の動きが終わると圧刺激が持続していても反応しなくなる。
振動受容器は、振動刺激に対して少数のインパルス発射をする。最も順応が早い、加速度検知きの機能を果たしている。
筋の振動に応答するパチニ小体が筋膜に存在する。
些細な刺激さえも、脳には何かしらの影響を与えている、と信じて施術をする。そんな文章をロルフィングの本で読みました。受け手がほんの少し"触れられた"とか"波があった"とか感じている状態だと、施術者(わたしのように初学であればあるほど)には一見分かりにくく、もっと強い刺激を、と思ってしまうところです。
鍼を受けるとき、鍼を刺された"痛み"というよりも"振動"が勝る時があります。体には、刺激の種類ごと(暖かい、冷たい、痛い、押された、触れられた、揺れた等)に、受け取る役割を持つ部分があります。(受容器と言う。)
受容器は、神経の線維を通じて、刺激を電気信号に変えて、中枢へとその刺激を送っていく。驚くことに、神経の線維の種類でさえも、受容器ごとに違うことがわかっている。線維の太さや性質などの条件によって、信号の送る速さが変わる。痛い場所を自然とさすってしまう、そしてさすると痛みが和らぐという経験の説明になる。
痛みや温熱を伝える神経線維は、遅い線維。
触れるなど繊細な刺激(情報)と、自分の筋や腱(構造としての自分のからだ)がどうなっているのかという情報の、脳への通り道は同じ。
内臓に異常がある時、しばしば遠く離れた皮膚に痛みを起こすことがあります。関連痛と学びます。
内臓からの情報が脊髄後角を通って中枢に伝わる。皮膚からの感覚刺激も同じ後角を通って中枢に伝わる。同じ通り道を通ること、による何らかの投射、影響が体にはあるということ。
もし、通り道が一緒だったら?
繊細な刺激情報と、構造としての自分のからだ(自分がいまどんな姿勢をしているか)の情報が同じ通り道。まだ勉強が足りなくて、言葉にできないけれど、繊細なハンズオン(手技)で体のあり方を変える人々を私は知っている。
先生方の施術を受けた時、私は振動に対して、感動することが多いです。鍼道具を通してトントンと皮膚に刺激が入った時の気持ちよさ、鍼をほんの少し揺らした時に感じる"もわーん"とした感じ。手技で体を叩くとき。
音楽を聴くのが好きなことがあって、その感覚に意識が向きがちなのか。
わりとここにいると、『陰と陽の交流』という言葉を聞きます。動かないこと、不足や過多による、つまり感を、症状として呼んでいるように感じる。
体は、心は、社会的な活動の中で、動けなかったりすることもあるから、私たちが手技や鍼灸というもので、動きを出す、そんなことができるのかも、、しれない。振動は動き。
鍼を痛く感じるか否かのイメージを、ビールが溢れるか、止まるか、そんなイメージだと言われた。神経刺激というのは、閾値という刺激量を超えた時にのみ、起きる。
鍼の施術として、痛みを感じさせず、振動と感じ、脳への影響を与える。
そのためには…?
鍼と痛み(体性と内臓性と心因性)
ハンズオンと体のあり方
私の2本ばしら。
分かりやすい刺激というのは、もしかしたら、強い刺激と置き換えられるのかもしれない。
分かりにくい刺激というのは、もしかしたら、弱い刺激と置き換えられるのかもしれない。
鍼の刺激に弱いという彼は、何の音楽をいつも聴いているのだろうと気になる。
こんなことを考えているのは、3年生で、就活をしなければいけないから。
どうしていく?ずっと考えている。
こんなこと、きっと誰も教えてくれない。周りの環境が、という話ではなく、むしろじぶんから気づく機会(時間)を作らなきゃいけない、そんな気がする。
勉強は、自分が気になったことを調べていく方が楽しい。授業だってそのトリガーになるから楽しいけれど、常に楽しい授業であったとしても、口を開けて聴いているだけでは、いつの間にか流れていっている場合も多々ある。
幸運なことに、この3年である程度のつながりができている。経絡治療という側面、ボディワークという側面、触診という側面、ここから静かに広げていくことに、何の不足があるのかな。
目の前を大事にする、私の気づきを大事にする、それだけで、世界はもっと広がる予感がしている。
今までのどれよりも乱文のまま、UPする。少しずつ整えていく予定だけど、今あげなかったら、そのまま日々に埋もれそうなので。