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鍼灸師の専門学校に入る前【出会い、はじめての施術、志望動機なるもの】


先日、やっとこ鍼灸師の専門学校の門をくぐれる事になりました。ちなみに一度落ちました。落ちこぼれ学生になる予感ネ。(笑)

今まで、自分が憧れた職に就けた時、しばらく友人たちに秘密にする癖がありました。何かの間違いで受かったんだ。働いて、ある程度自身が持てないと言えたもんじゃない。

でも今回はそうもいかず、信頼する友人に話して、気持ちや状況を整理したんですね。面接対策として。おかげで、なぜ、鍼灸師という選択をしたのか、言葉に纏める事ができた気がします。(遅い)

今、思う事や、覚えている事を書いておこうと思い、記す次第です。

1.鍼灸との出会い

言葉的に職業として知ったのは、実は漫画です。

鍼灸師のリタとミュージシャンの森田さんが、夫婦になって、日々楽しそうに暮らしてる、ほのぼのと、ごきげんなお話しです。お話やキャラクターが好きで、手持ちで持ってる数少ない漫画でした。

転職で関東に来てから、体調の悪さを少しずつ感じるようになり、実際に機会もあり、鍼灸治療を受けました。まだ不調もそこまで強くなく、何と無く面白そうなことを受けに行ったって感覚でした。

2.初めての施術

初めて治療を受けた時は11月。今思うと、会社で長らく寒い所にしゃがんでいる作業があり、冷えからくる不調だったのかも。気分が落ち込んでいる、腰に慢性痛があるといった、心身の不調です。

治療前は、鍼灸に使われる針がすごい細いという事前情報は知っていたものの、やはり怖かったです。

結果、ほぼ痛みは無く。腰と四肢→顔の順番で進み、たまに痛く感じるときもあったけれど、どちらかというと緊張が強かったんだろうなと思います。先生と話していくにつれて、スムーズになっていく感じ。施術前の問診が30分くらいあったのですが、これ大事なんですね。施術しながらも、ポロポロと、言葉が出て来て、それも心地よかったです。

その帰り道、当時通勤でもお世話になっていた東急線の電車に乗って、見た景色が、どこまでも広がっているように感じました。橋の上で、確かに視界が開ける場所ではあったのだけれども、いつも以上にその景色が目に入ってきた。偶然かもしれないけど、覚えてます。

その後、ボロボロになる直前、お世話になるように。作業上、腰痛も強くなり、目に見える事の治療を受け、効果をしっかりと感じました。先生と話すのも気づきがあって面白く、こんな職業があるんだなって感じ始めてました。

3. 転機/志望するに至った事

その後、さらにボロボロだった2月。入院する事になります。その際のことは以下の記事で書いています。

この入院を境にして、今まで勤めていた物づくりへの執着がスッと無くなってしまったのと同時に、今後どう生きたいかを考えるようになります。

不調になりたくて、そうなった人なんて、いないのだと思う。寿命と健康寿命の平均差が男女ともに10年ぐらいって、勉強して見てた。入院して、それって現実だ、と怖さがありました。

私自身は、散歩とか、ご飯とか、そんな素朴な物が好きです。この当たり前に見える、有難い物を、私は本当に好きだと思う。声高々と言う事ではないのかもしれないけれど、続けたいと思う。私にとっての、やりたい事はそんな、素朴で日常のもの。そんなこんなで。

私は、目の前にやりたい事がある人が居る時に、不調を取り除ける手を持ちたい。と考えるようになりました。

鍼灸の学校案内を見ていると、運動経験があって、スポーツトレーナーのような、より専門的な職を希望する人もいるらしい。私が真に好きだと思えるのは、素朴なものだけれど、確実に不調を取り除ける手が欲しいのは同じだと思う。彼らにも劣らないように気を引き締めないと、と思う。

もし、入院してなかったら、雰囲気で鍼灸師になりたいって思っていたかもしれません。入院して、会社辞めた直後は、鍼灸師に私はなれるのか、なるべきなのか迷う時期もありましたが。

でも鍼灸師になりたいって思い始めたら、なんだかんだ他に出会いもあり。自分の心が弱っていると治療はできないって言われて覚悟したり、新たに師と会って憧れたり。なんだか周りも面白くなって来た気がしています。

近寄れば悲しく、離れれば楽しく見えてくるでしょう、こんな歌詞もありますし、実際そんなものなのかもしれないが。自分の手で、って仕事は初めてで、ワクワクしています。