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「今日、誰のために生きる?」〜読んでみた〜前編
本屋さんで働きだしてから、気になる本があった。
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タイトルも表紙もインパクトがあるけど……
帯に破壊力があり過ぎる。
「効率よく生きたいなら生まれてすぐ死ねばいい」
ワォ!
結構……
強い言葉よ〜?
(1:30 〜)
成田悠輔さんもおんなじような事、言ってたわ。
「売り場の整頓行ってきまーす」
と言ってはチラ見、チラ見の日々……
(買うがいい)
ようやく向き合う時が来た。
*
作家のひすいこたろうさんが温泉に入っていると、一人の見知らぬ男性から話しかけられた。
「ブンジュ村で教えてもらった事が素晴らしいので、一人でも多くの日本人に伝えたいと思って……話を聞いてもらえませんか?」
いや……怪しいな?
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その人こそ、ペンキ画家のSHOGEN(ショーゲン)さんであった。
仲間たち3人で話を聞いていると……
(これは……!!温泉に浸かって聞いてる場合じゃない!)
と、YouTubeで収録し、それを見た出版社の編集さんが
「この奇跡の物語をゼヒ本に!」
と書籍化の運びとなったそうな……
*
さて。
「当たりさわりのない人生」をモットーにサラリーマンをしていたショーゲンさんは京都の雑貨屋さんで1枚の絵に出会う。
色の鮮やかさ発色の美しさに惹かれ
「これだ!これで生きていこう!」
と思い立ち、翌日には会社を辞めて1ヶ月後に日本を飛び出すんじゃけど。
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その絵はタンザニアのティンガティンガと呼ばれるアート。
SHOGENさんはタンザニアの200人ほどが暮らす小さな村で絵を学ぶ事になるんだ。
ブンジュ村で経験する全てが魔訶不思議アドベンチャー!
ある日ザイちゃんという3歳の女の子がお菓子をもらってたので
「ちゃんとお礼を言いなよ」
と伝えるショーゲンさん。
すると……
「肌と肌が触れ合うのが温かいって知って、そう言ってるの?ショーゲンの言葉には体温が乗っかってないから、伝わらない」
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そしてこう続けた。
「言葉はね相手をハグするように言うのよ。お母さんから抱きしめられた事がないの?私が抱きしめてあげるね」
ぎゅっとされて泣いてしまうショーゲンさん……
信じられん。
神様なのかな?
とは言え。
この子が特別なんじゃなくて、この村は皆そう教わってるんだ。
分かりやすく言えば……
村人、総かっちゃん。
みたいなもん。
(ワカリヤスイネ)
ブンジュ村では週イチで会議が開かれる。
圧倒的議題の主。
それが……
ショーゲンさん。
何故か。
「ショーゲンは心に余裕がない」
「心に余裕がないから、心がいつもここにない」
最終的に
「いつもここにない人」
とあだ名をつけられ……
「借金取りに追われてるのか?」
と心配される始末……
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不名誉!
でもこれ、私を含めた日本人の多くが当てはまりそう。
こないだのちょっとイラッとした事とか……
今日この後、これしてあれしてとか……
昼ご飯食べながら、晩ごはん何しよ……
とかな?
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今を生きてない!
過去か未来におる!
ブンジュ村は挨拶もユニーク。
「おはよう。今日誰のために生きる?私は自分のために生きるね」
「今日は太陽に照らされた野菜たちが嬉しそうだね」
夜は
「今日は自分の人生生きられた?」
「どんな良い事があった?」
型通りのではないんだ。
相手の顔をちゃんと見て、その人の状態を感じて声をかけるって。
チャングムの誓いでそんなんあったな。
ハン尚宮様がこう言うよ。
「水を持ってきて」
まだ幼い、子チャングムは色んな水を持っていくけど、どれも違うと。
そして気付く。
「ハン尚宮様。お腹は張ってませんか?」
一つ一つ丁寧に尋ねていく。
ニッコリ微笑む尚宮様。
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あ、ダメだ!
すっげー長くなる!
前編・中編・後編に分けるしかない!
はせくらみゆきさんもヤバイよ。
(良い意味で!)
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