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「焦らされるのはおスキ?」の話

いや、待って!

違う、違うそうじゃない♬

テレビとかで

「ひっぱる」って意味の……

アレよ、アレ。

ごめん、ごめん!

もう……勘違いだぞ?


(ふー……こう言っとかないとな。

「あ、またこのエロス匂わすパターン?」って

イラッとする人が続出してもアレだからな……

こんな感じで言っとけば……大丈夫だろ)

(歪んだ正義感をスパークさせ、尋常でない三白眼を惜しみなく読者に晒す夜神月さん/都内在住)


さて。

私は【ひっぱる】も【焦らされる】も苦手。

それにはある二つの悲しき理由があった……

中学生の時

ある友人がいた。

その子が

「実は好きな人がおるんよ……」

と言うので

「えー?誰?」

と聞いた。

「うーん……どうしよっかなあ……」

「えー?教えて!」

「えー……やっぱりナイショ」

私は内心こう思っていた。

(これは……聞いてほしい……のかな?

うーん……気になるし……聞いとこ)

「えー!教えてよ〜」

「しつこい!」

「ひぇっ……」

彼女は怒ってしまった。

ごめん、と言っても無視される。

次の日謝ってもダメだったので、他の子とつるむ事にした。


数日後。

「悪いと思ってる?」

彼女は聞いてきた。

「え……うん」

「じゃあ、いいよ。仲直りしよ」

(うはあ、女子のめんどくせぇヤツ)

私はこれをキッカケに、

「焦らす人の中には、稀に本当に聞いて欲しくない人もいるのだ。気をつけよう」

とインプットした。


「ガチンコファイトクラブ」

2000年辺りに放送されていたTV「ガチンコ!」の面白企画。

TOKIOのメンバーの元へヤンチャ系のケンカ自慢の男子達がやってきて、プロボクサーを目指すのだが……

竹原慎二さん全面協力の元、畑山隆則選手とかも出てきて、バチバチにやり合ったり、ワクワクする番組であった。

ヤラセとか色々言われていたが、正直、私はヤラセかどうか等心底どうでも良かった。

それもこみでTVだと思っていたし、やらせアリの面白い番組とヤラセなしの面白くない番組なら前者を見たい。

当時、見ているこちら側もそれを分かった上で、

「あれ、ガチでやってんのかなー?」

「ヤラセじゃないー?」

「いや、でもさー……」

と、全部受け入れ楽しむ度量の広さがあった気がするんだが……

まあそれは置いとくとしてだ。

当初から気になっていたのだが、このガチンコファイトクラブ……

まあ〜

ひっぱる!

甚だしく焦らすのだ。

私は、TVを見ながら少しずつイライラがたまっていたのに気付いていたが、楽しさの方が勝っていた。

が、ある日。

ひっぱるだけひっぱっといて、その週は「ガチンコファイトクラブ」の放送は……

なかった。

(キィ〜!!!)


私は焦らし、ひっぱる物が人が苦手になった。

ストレスがたまるので、距離をとるようになった。


証券会社で働いている時。

ケイコ先輩とキムラ先輩(男性)はとても仲が良さそうであった。

一緒に泊まりでコンサートにも行っていた。

「付き合ってるんですか?」

と聞くと

「付き合ってないよ〜、何で?」

と言うので、

「そうですか」

と答えた。


しばらくして。

「実は……付き合ってるんよ」

「そうなんですか?」

「気づかんかった?」

「イヤ……付き合ってないって言ってたし。言いたくないんなら、それでいーやと」

と言うと、

「大人〜!」

と返され、複雑な気持ちであった。


私には焦らしは通用しない。

「言おっかな〜、どうしよっかな〜」

の雰囲気を1㍉でも出された瞬間、

聞きたい気持ちが消え失せる。

私に聞いてほしい時、かっちゃんは

「ちょっと聞いてよ〜!」

と素直。

そしたら、

つくねは、めっちゃ聞くんだぜ!


結論

素直が一番。















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