ガク爺

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

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最近の記事

『知と熱 ラグビー日本代表を創造した男・大西鐵之祐』(藤島大・著)

 昨年の秋、フランスで開催されたラグビーの第10回ワールドカップは、南アフリカが2連覇しました。  日本の決勝トーナメント進出が期待されましたが、惜しくも1次リーグで敗退しました。  人気も実力も高まった日本ラグビーですが、それを育てた「男」を初めて知りました。  昨年8月の成幸読書で届いた図書『知と熱 ラグビー日本代表を創造した男・大西鐵之祐』(鉄筆文庫)です。  成幸読書の紹介で、清水店長は と述べていました。  出版社は、 との紹介で、大西氏を知っていたり、ラグビ

    • 『カモナマイハウス』(重松清・著)

       表紙から裏表紙にかけ街中の家が描かれる『カモナマイハウス』(中央公論新社・刊)です。  表紙には2階建ての家があり、玄関を出る男性、2階から見送る女性、そして通路を松葉杖を使う若者がいます。裏表紙は瓦屋根の平屋があります。  中表紙には、花の咲く庭が美しい洋館がありました。  ここに描かれる人、家、庭が、本書の主人公であり、舞台でした。  題名の「マイハウス」は、“自分の家”でしょう。でも、その前につく「カモナ」は何か思い当たるものがありません。読んでいけば出てくるかと

      • 『めざせ! ムショラン三ツ星』(黒柳桂子・著)

         表紙の「調理室のようだけど、何かヘンな絵」と、MICHELIN Guideに似せているだろう題名「ムショラン三ツ星」に惹かれて手にした『めざせ! ムショラン三ツ星 刑務所栄養士、今日も受刑者とクサくないメシ作ります』(朝日新聞出版・刊)です。  読み始めて、この“ムショ”が岡崎医療刑務所で、著者が岡崎市の方であることを知りました。  ドラマや映画で「臭いメシを食う」という台詞があり、それが「懲役刑に服役する(刑務所に入る)」ことの隠語として使われます。  そのため、実情を知

        • 『京都祇園もも吉庵のあまから帖 6・7』(志賀内泰弘・著)

           昨年末に、前作の『京都祇園もも吉庵のあまから帖7』(PHP文芸文庫)と『京都祇園もも吉庵のあまから帖6』(PHP文芸文庫)を手にしていました。  それぞれ紹介するのがよいでしょうが、最新刊も早く読みたいので、2冊を一緒に紹介します。  それぞれの図書紹介は、 とあり、もも吉の“言葉”を早く聴きたくなります。  もも吉の言葉は、登場人物(相談者)に向けたものですが、読んでいるあなたにとっての「金言・至言」が隠れています。  悩める者が相談に訪れる「もも吉庵」、そこで迎

          『はぐれ宮司の 事故物件 お祓い事件簿』(金子雄貴・著)

           ニュースや情報番組で、「特殊清掃」とか「事故物件」という言葉を聞くことがあります。  そして、特殊清掃を請け負う業者への依頼が増えているといいます。  亡くなられた状況や事情はさまざまですが、その多くは発見されるまでに長い時間がかかり、葬送も十分ではないようです。  そうした孤独死された方や住まいをお祓いされてきた実例が載る『はぐれ宮司の 事故物件 お祓い事件簿 1500件超の現場を浄化!』(講談社・刊)です。  陰惨な現場をお祓いし、清める宮司さんの存在は、初めて知りま

          『はぐれ宮司の 事故物件 お祓い事件簿』(金子雄貴・著)

          『ようこそ!富士山測候所へ』(長谷川敦・著)

           2023年は暑かった! そして2024年も。  その“熱さ”は、異常気象となっており、その原因は、エルニーニョの発生や温室効果ガス濃度の高まりなど挙げられます。  気象観測や予報の技術が向上、高度化していますが、原因・要因が複合的に関わり合い、“異常気象”の発生頻度が高まっていることの解明は難しいようです。  天気予報では「ひまわりの映像を見ますと…」と、気象衛星の情報が利用されます。個人でも、リアルタイムで確認ができます。  以前は「富士山レーダーによると…」と、山頂に

          『ようこそ!富士山測候所へ』(長谷川敦・著)

          『和算に恋した少女』(中川真・脚本/風狸けん・作画)

           図書館の書架に、“和算”がタイトルにある『和算に恋した少女』(ビッグコミックス/小学館・刊)が1~3まで並んでいました。  2011年~14年頃にビッグコミック誌に掲載されていた作品で、2013年から3年、1月30日に発行されたものでした。  面白そうなので、3冊まとめて借りました。  みなさんは、神社や寺院を訪れたときに「算額」を目にしたことはないでしょうか。  江戸時代、武士も町民も一緒になって楽しみ、競ったものの一つに「和算」があり、その問題や解法を“絵馬”にして神

          『和算に恋した少女』(中川真・脚本/風狸けん・作画)

          『日本を覆う8割の絶望と2割の希望』(辛坊治郎・著)

           以前の記事でも触れましたが、気になる報道人の一人に、辛坊治郎氏がいます。  Podcastで「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」を聞いて、「なるほど。」「そうだな。」「本当?」「それは違う。」などと社会の動きについて考えさせられます。  また、読売テレビ「そこまで言って委員会NP」や、ニッポン放送ラジオ「◇飯田浩司のOK! Cozy up!」の話題や内容も、他の報道番組やニュース番組とは違った視点、考えを与えてくれます。  それぞれ、少し“偏っている”かもしれませんが、

          『日本を覆う8割の絶望と2割の希望』(辛坊治郎・著)

          『絵で見て楽しい!はじめての相撲』(西尾克洋・著)

           先日(11/28)の記事で触れたように、大相撲に興味が出てきました。(歳をとったかな…)  相撲も、日本の伝統ですが、「○○は何で?」と聞かれても、答えられないことが多そうです。  児童書コーナーに「イチから知りたい 日本のすごい伝統文化」と付く本が並んでいて、その一冊に『イチから知りたい 日本のすごい伝統文化 絵で見て楽しい!はじめての相撲』(すばる舎・刊)がありました。“にわかファン”にも、イチから知ることができそうです。  表紙に、まわしを付けた大きな力士、行司、付

          『絵で見て楽しい!はじめての相撲』(西尾克洋・著)

          『大ピンチずかん』(鈴木のりたけ・著)

           お子さんに大人気の絵本『大ピンチずかん』(小学館・刊)をご存じでしょうか。  MOE絵本屋さん大賞など、書店のコーナーのできる絵本賞をいくつも受賞し、情報番組や雑誌などで紹介されていました。  そうした情報で本書を知っていましたが、読んだことはありませんでした。図書館で見かけ、借りました。  温かい観察眼で、子供の“大ピンチ”を見付け、ユーモアたっぷりに描いています。  1ページに一つの大ピンチが描かれ、そおに、「大ピンチレベル」が数字(100まで)で、「なりやすさ」が

          『大ピンチずかん』(鈴木のりたけ・著)

          『続 窓ぎわのトットちゃん』(黒柳徹子・著)

           アニメ(映画)もあり、再び話題の“トットちゃん”の続編『続 窓ぎわのトットちゃん』(講談社・刊)です。  出版社の紹介に、次のようにありました。  前作が“面白いこと”を書こうとした作品というより、家庭や周囲の環境、そして“個性”が、恵まれておりぶっ飛んでいたことが、読者が“受け入れた”ものだったと思います。  本書では、子供時代から女学生、社会人と育っていくなかで、戦争があり、激変した環境での暮らしが語られています。  隙間だらけ…、ランプしかない…という小屋を、

          『続 窓ぎわのトットちゃん』(黒柳徹子・著)

          『半席』(青山文平・著)

           図書館で時代小説を見ていて、直木賞作家の名が目に留まり、手にした『半席』(新潮社・刊)です。  作家名は知って(聞いて?)いましたが、本を読むのは初めてでした。  時代小説といわれる作品を、今までも読んでいると思うのですが、御家人と旗本そして半席と呼ばれる武士達の違いを意識してこなかったようです。  仕官している武士、仕官をしたい浪人…  主人公の片岡直人は“御家人”、役職のない小普請から幕府の監察役 徒目付に抜擢されています。  片岡直人の父は旗本に昇進しましたが、子

          『半席』(青山文平・著)

          『江戸POP道中文字栗毛』(児玉雨子・著)

           作家だけでなく作詞家でもある著者(児玉雨子)、そして同タイトルのエッセイがWebで連載されたことも知らずに、十返舎一九の滑稽本を模したような題名、気になる表紙(イラスト)の『江戸POP道中文字栗毛』(集英社・刊)を手に取りました。  本書は、Web「よみタイ」に連載された「江戸POP道中文字栗毛」をまとめたもので、そこに黄表紙・洒落本作品をリメイクした短編小説3篇が載っています。  本書について、著者の Instagram で、次のように書いています。  「古典」や「近

          『江戸POP道中文字栗毛』(児玉雨子・著)

          『自分を信じて』(ジョセフ・マーフィー・著/矢野ふみ・訳)

           古い話になってしまいましたが、昨年9月の成幸読書で届いた図書です。その紹介で、清水店長が と述べていた『自分を信じて』(青志社・刊)です。  本が届いたとき、著者名を見て「聞いたことがあるような気がするけど…」と思いましたが、すぐには思い出せませんでした。  いかがでしょう。 「マーフィーの法則」という言葉、話を聞いたことがありませんか。  80年代頃にブーム(?)になり、図書や雑誌を読んだという中高年の方も多いのではないでしょうか。  引き寄せの法則、 成功法則…

          『自分を信じて』(ジョセフ・マーフィー・著/矢野ふみ・訳)

          『コンビニオーナーぎりぎり日記』(仁科充乃・著)

           印象的な題名と文字、イラストの表紙を見て「あれっ、これ知ってる?」と感じましたが、初めて読む『コンビニオーナーぎりぎり日記 』(フォレスト出版・刊)でした。  「汗と涙のドキュメント日記シリーズ」(下部に掲載)の一冊で、似た装丁になっていて、知っているように思ったようです。  カバーのそでに、次の紹介がありました。  現代の生活で「ちょっと、○○が欲しい。○○がない。」というときに、近所の「コンビニエンスストア」へ行けば、それを満たしてくれます。それで足らなければ、ネッ

          『コンビニオーナーぎりぎり日記』(仁科充乃・著)

          『チーム紫式部!』(楠木誠一郎・著/酒井以・絵)

           以前紹介した『光と陰の紫式部』(三田誠広・著)は、大河ドラマの関連本として宣伝されていました。この『チーム紫式部!』(静山社・刊)の紹介文には書かれていませんが、子供に向けた関連本でしょう。  平安時代の雰囲気と、源氏物語の誕生秘話(?)を、現代の“JK・ティーンズ”に分かりやすく“現代風”に置き換え、源氏物語の作者の視点で描かれています。  正二位、左大臣の藤原道長との出会いを思い出し、 と語っています。  こうした表現、文章が、現代の子供達に分かりやすく、これをき

          『チーム紫式部!』(楠木誠一郎・著/酒井以・絵)