ガク爺

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楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

最近の記事

『チーム紫式部!』(楠木誠一郎・著/酒井以・絵)

 以前紹介した『光と陰の紫式部』(三田誠広・著)は、大河ドラマの関連本として宣伝されていました。この『チーム紫式部!』(静山社・刊)の紹介文には書かれていませんが、子供に向けた関連本でしょう。  平安時代の雰囲気と、源氏物語の誕生秘話(?)を、現代の“JK・ティーンズ”に分かりやすく“現代風”に置き換え、源氏物語の作者の視点で描かれています。  正二位、左大臣の藤原道長との出会いを思い出し、 と語っています。  こうした表現、文章が、現代の子供達に分かりやすく、これをき

    • 『校閲記者も迷う日本語表現』(毎日新聞校閲センター・著)

       新聞を読んでいて、「あれっ、何か気になる…」という表現や言葉に出会うことがあります。  調べると、その多くが間違って覚えていたり、勘違いだったりします。  新聞は、入稿、印刷の前に「校閲」というチェックが入ることで、日々の出来事を分かりやすく適切な文章で伝えてくれます。  そうしたニュースの最前線で奮闘する新聞校閲記者が、今どきの「言葉」事情を解説する『校閲記者も迷う日本語表現』(毎日新聞出版・刊)を、興味深く読みました.。  これまでサイトで取り上げられた「校閲記者た

      • 『ChatGPT翻訳術 新AI時代の超英語スキルブック』(山田優・著)

         昨日紹介した『AI時代を生き抜くということ ChatGPTとリスキリング』(石角友愛・著/日経BP・刊)、そして以前の『オヤジも目覚める! ChatGPT革命』(竹内薫・著/徳間書店・刊)に続いて、 ChatGPT を仕事に活かすことを述べている『ChatGPT翻訳術 新AI時代の超英語スキルブック』(アルク・刊)です。  本書の対象読者として、 の5つを挙げています。いずれにも該当しない高齢者ですが、紹介されている“生成AIの活用ノウハウ”は、具体的な取り組み(翻訳)

        • 『AI時代を生き抜くということ ChatGPTとリスキリング』(石角友愛・著)

           最近、再び「生成AI」が話題になり、「ChatGPT」をはじめ、画像生成AI、音声生成AI、動画生成AIなど、図書や雑誌の記事に目立つような気がします。  先日紹介した『オヤジも目覚める! ChatGPT革命』(竹内薫・著)も、その一つでした。  キャリア形成で話題になる“リスキリング”を進めるにあたって生成AI(ChatGPT)を活用していて興味をもった『AI時代を生き抜くということ ChatGPTとリスキリング』(石角友愛・著/日経BP・刊)を読みました。  数年前

        『チーム紫式部!』(楠木誠一郎・著/酒井以・絵)

        • 『校閲記者も迷う日本語表現』(毎日新聞校閲センター・著)

        • 『ChatGPT翻訳術 新AI時代の超英語スキルブック』(山田優・著)

        • 『AI時代を生き抜くということ ChatGPTとリスキリング』(石角友愛・著)

          『図書館のお夜食』(原田ひ香・著)

           題名にある図書館と夜食は似合わない感じ、そして表紙にある3冊の本は建物のようです。中央の本にはキッチンが描かれ、裏表紙は羽根を広げた蝶(?)が飛んでいます。  そんな題名と表紙に惹かれて『図書館のお夜食』(ポプラ社・刊)を読みました。  読んでいる途中は気づきませんでしたが、著者の別の作品を一か月ほど前に読んでいました。意識して選んだ意識はありませんが、“何か”があるのでしょうか。  舞台は、開館時間が夕方7時から深夜12時という『夜の図書館』です。そして、そこは亡くな

          『図書館のお夜食』(原田ひ香・著)

          『特攻服少女と1825日』(比嘉健二・著)

           あなたは、“特攻服”をご存じですか。  そして、どのような印象、思い出をお持ちですか。  青地の表紙に、雑誌『ティーンズロード』を手にする特攻服を着た少女が描かれた『特攻服少女と1825日』(小学館・刊)が書架にありました。  懐かしい(?)雑誌、そして特攻服姿が気になって、手に取りました。  本書は、第29回小学館ノンフィクション大賞受賞作で、選考委員が大絶賛して受賞に至った作品だそうです。  著者は、表紙に描かれていた雑誌『ティーンズロード』の初代編集長です。  

          『特攻服少女と1825日』(比嘉健二・著)

          『亀甲獣骨 蒼天有眼 雲ぞ見ゆ』(山本一力・著)

           小説の並ぶ書架で、著者が山本一力氏だと気づき手にした『亀甲獣骨 蒼天有眼 雲ぞ見ゆ』(潮出版社・刊)を読みました。本書は、月刊「潮」の2021年7月号から2023年1月号の連載に加筆修正して出版されたものです。  山本氏の作品は、江戸を舞台とした味わい深い時代小説が多く、それを好んできましたが、本書は趣が異なりました。 と帯にあり、これまでと違う作品となっているようです。  扉を開くと、「本書関連地図」と「主な登場人物」が載っています。  地図は、北京から天津、洛陽、

          『亀甲獣骨 蒼天有眼 雲ぞ見ゆ』(山本一力・著)

          『おばちゃんに言うてみ?』(泉ゆたか・著)

           先日見たテレビ番組で と取り上げていました。  その番組では、街中では出会えなかったようで、すでに“絶滅危惧種”となっているのかも…。  みなさんが出会ったのは、いつでしたか。  本書の“おばちゃん”は、 と、典型的な姿です。  そんなおばちゃんが主人公(?)の『おばちゃんに言うてみ?』(新潮社・刊)です。  カバーを広げると、おばちゃんを先頭に、4人の女性、そして男性が続き、列になって走っているようです。  おばちゃんと5人の物語が始まります。  おばちゃんの名

          『おばちゃんに言うてみ?』(泉ゆたか・著)

          『オヤジも目覚める! ChatGPT革命』(竹内薫・著)

           「みなさん、生成AIを使っていますか?」  昨夜のニュースで、ChatGPTを運営するオープンAIが、初めての開発者会議で、利用者がカスタマイズできる新機能を発表したことを知らせていました。  さらに、その他の生成AIの開発状況を伝え、今後を予想していました。そこに日本企業は…。  本書は、還暦過ぎの竹内氏が、生成AIを使い、考え、 と、生成AIを活用していこうと言う『オヤジも目覚める! ChatGPT革命 生成AIで何が変わる? 何が問題?』(徳間書店・刊)です。

          『オヤジも目覚める! ChatGPT革命』(竹内薫・著)

          『ラストで君は「まさか!」と言う 消された記憶』(PHP研究所・編集)

           本書のプロローグは、 と始まります。記憶力がよくないとか、物忘れが進んだとか、程度の差こそあれ誰もが悩みを持っていそうです。  この相談所へ相談しましょうか。  でも、プロローグの最後に気になる文章があります。  そういえば、カバーのそでにも書いてありました。改めて見返すと、  さて、どうしましょう。読もうか、ここで閉じようか…。  覚悟してページをめくった『ラストで君は「まさか!」と言う 消された記憶』(PHP研究所・刊)です。  4名の執筆者(落合由佳、染谷

          『ラストで君は「まさか!」と言う 消された記憶』(PHP研究所・編集)

          『老人ホテル』(原田ひ香・著)

           題名から、老人が経営するホテルなのか、利用が老人限定のホテルなのか、それが気になって(?)手にした『老人ホテル』(光文社・刊)です。  表紙にホテルの清掃係と思われるモップとバケツをもった若い女性、裏表紙にドアから顔を出す高齢の女性が描かれており、主人公は表紙の若い女性のようです。  そう思って本を開くと、 と、始まります。  天使???  よく見ると、天使に「えんじぇる」とフリガナがついていました。  この天使(えんじぇる)が、表紙の若い女性で、その人が、裏表紙の老

          『老人ホテル』(原田ひ香・著)

          『ぼくらは星を見つけた』(戸森しるこ・著)

           図書館の児童書コーナーにあった『ぼくらは星を見つけた』(講談社・刊)です。  表紙は、青い屋根の洋館の庭で、少年が猫と一緒にベンチ(?)に座っている“夜の絵”です。  装画と挿絵は、イラストレーターのエミ・ウェバーさんによるもので、幻想的な物語へ誘ってくれています。  帯に とありました。  誰が“運命の人”なのか…。  どんな“家族”なのか…。  どのように“運命の人”に出会い、気づくのか…。  どのような“家族”になっていくのか…。作っていくのか…。  「住み

          『ぼくらは星を見つけた』(戸森しるこ・著)

          『月夜行路』(秋吉理香子・著)

           表紙に、コートを着てマフラーをし、スマホを手にした暗い表情の女性が描かれています。脇にあるキャリーバックにレモンと本が乗っています。  前に足が見えます。カバーを広げると、サングラスをした女性がいます。  この二人が大阪を旅する『月夜行路』(講談社・刊)です。  表紙の女性は、専業主婦の涼子と、銀座のバー Marquee Moon のママ ルナでした。  45歳の誕生日に家族を捨て、家を出た涼子が、バーのママと大阪旅に出かけることになります。  涼子の人探しに出かけた大

          『月夜行路』(秋吉理香子・著)

          『アミュレット・ホテル』(方丈貴恵・著)

           表紙に、ホテルのフロントをセンターに、華やかで賑やかなロビーが描かれています。でも、ちょっと怪しく危ない感じがします。  ホテルマンが、前日の仕事、ようすを問われて、そのようすを聞いて一言。 と、いつもと変わらない日常だと言っています。  しかし、ホテルマンのしたことは、 と、飲み物などのルームサービスはありますが、ピッキングツールや弾丸って“マズイ”ものです。  それが“日常的”というホテルを描いた『アミュレット・ホテル』(光文社・刊)です。  帯に、ホテルの説明が

          『アミュレット・ホテル』(方丈貴恵・著)

          『師匠はつらいよ 藤井聡太のいる日常』(杉本昌隆・著)

           昨年(10/11)、第71期王座戦五番勝負に勝利し、藤井聡太八冠が誕生しました。  その後、AIの評価値が6%から96%への大逆転となった「神の一手」が話題となり、これまでの歩みが情報番組で紹介されています。  八冠誕生より少し前、“藤井さんの師匠” 杉本昌隆八段の『師匠はつらいよ 藤井聡太のいる日常』(文藝春秋・刊)を手にしました。  本書は、週刊文春に連載中のコラム「師匠はつらいよ」の第1回から第100回までをまとめたものです。  第1回の掲載は2021年4月8日号

          『師匠はつらいよ 藤井聡太のいる日常』(杉本昌隆・著)

          『四十雀、跳べ!』(林真理子・著)

           書架に並んだ本の著者名「林真理子」を見て、『四十雀、跳べ!』(光文社・刊)を手に取り、扉を開くと「はじめに」があり、 と書き出していました。  著者が気になったのも、何かと話題になる日本大学、その理事長だからです。そこから始まっていたので、ほとんど内容を確かめずに読み始めました。  「あれっ? 年寄りが読んでいいのかな?」  本書は、雑誌『STORY』の2019年5月号から2022年8月号まで連載をまとめたものです。  雑誌は、“揺らぎ世代”と言われる40代女性が主な

          『四十雀、跳べ!』(林真理子・著)