BlackYの曲

これは十人十色アドベントカレンダーの12月7日の記事です。私の参加しているアドベントカレンダーのURLは以下にあるので、是非とも他のものも見てみてください。

始めに

今年も丸四角さんのアドベントカレンダーを書く季節がやってきました。
去年と違って、丸四角さんが3個記事書くみたいなことになっていなくて、凄いなぁ、と思います。

さて、去年私の記事は「クリスマス関連の音ゲー曲」でした。
超大作なので是非とも未読の方はお読み下さい!

その記事の最後でこんなことを言ってました。

それでは、次になにか書く機会があればお会いしましょう!(普段(最近反応悪いからやめちまったけど)はエッセイ書いていますが、こういう布教の話ならいくらでも書ける(一推しのt+pazoliteの布教ほとんどしてないしな、今回)ので、この記事が万が一にも好評であれば続編が出ると思います。)

クリスマス関連の音ゲー曲より

ちなみに全然好評でも不評でもなかったです()
けど他に書くことがないので、布教をします(いくら考えてもクリスマスと何かを結び付けられなかったので。)

ということで、t+pazoliteの布教……ではなく、BlackYの布教記事を書きます。
なんで?ってなってると思っているだろうので、理由をいくつか。

一つ目は最近BlackYがアツいからです。一般的にも、個人的にも。
一般的な話は後程するとして、個人的な話をすると、今までずーっとYouTubeMusicの1年間のまとめみたいなやつ、t+pazoliteが一位だったんですけど、今年の奴はなんと、BlackYが一位だったんですね(まぁ、大体原因は後程語るあの曲のおかげなんですけども)。ちなみに音楽サービスはYouTubeしか使ってません(Spotifyとかは使ってない)。


いつもなら一位がt+pazoliteのはずだった。
多分

二つ目は、t+pazoliteの話を書いたら多分前編中編後編になるからです。(そういや昔書いたt+pazolite布教用文章をコピペしてnoteに載せてもええなぁ)

あとは逆張りです。去年「t+pazolite」書くかもって書いたので()

ということで早速始めます。適当にいろんな着眼点からBlackYについて説明して行き、その着眼点を見出しにしていきます。

BlackYって誰?

BlackYとは音ゲー作曲家です。
この人はBEMANI(KONAMIの音ゲー群、beatmaniaIIDXやポップンミュージック、jubeatやSOUND VOLTEXなどのこと)から音ゲーが好きになり(そしてゴリラ(音ゲーがとても上手いこと。後程この人はBEMANI機種を含む様々な音ゲーでボス曲を作っているが、その収録された曲を良いスコア(フルコンやAAAなど)を取ったりしている。)になり、)、その流れで音ゲー曲を作り始めるようになったらしい。

特にピアノの音をよく使うことで知られています。
BlackYはハードルネサンスに強く影響を受けているとされています。
ハードルネサンスというのは曲のジャンルで、シンセとピアノが特徴的な曲です。
説明が難しいので、the・ハードルネサンスの以下の曲を聞いてください(ハードルネサンスと言えばDJ YOSHITAKAという作曲家が有名で、BlackYはこの人に影響を受けたという話だ。)

DJ YOSHITAKA - Evans(公式音源ではないことに注意)

そしてBlackYはそこからさらに発展させ(とは言ってもハードルネサンスも作っていますが)、ピアノとダンスミュージック(EDMとか広い意味での音ゲー曲みたいな。)を合わせた「PDM」というジャンルも提唱しています。

さて。BlackYの代表作をあげていこうと思うのですが、その前にBlackYがどういう曲を書く人なのか、そしてPDMが何なのかが一曲でわかるので最悪これを聞くだけ聞いて、あとは「『Paradission』と『Dèfandour』」って見出しの部分の記事のリンクだけ聞いてから帰ってください。
「この曲好き……」ってなったら是非ともこの後のnoteも読んでリンクを踏みまくってください。後悔はしないと思います。

BlackY a.k.a. WAiKURO survive - Divide et impera!

この曲のジャンルは(多分)PDMで、個人的に今までのBlackY曲の集大成のような感じに仕上がっています。
初出は2024年10月31日で、KING of Performai The 6th オンライン予選課題曲(SEGAの音ゲーの世界大会(実質全国大会)の予選の課題曲)として書き下ろされた曲です。
この曲は『Alea jacta est!』という第五回天下一音ゲ祭maimai部門(2019年1月26日に決勝が開催された、色んな音ゲーが会社の垣根を越えて色んな曲を移植したりしながら同時に全国大会を開く祭のこと。これを最後にこういう会社の垣根を超えたお祭りは開かれなくなった……残念。)の決勝戦課題曲としてお披露目された曲、の続編の曲です。Alea jacta estが「賽は投げられた」(ラテン語)であり、divide et imperaが「分割して統治せよ」(ラテン語)であり、『Alea jacta est!』はBlackY fused with WAiKUROが作曲しています。(WAiKUROとは誰なのか、については後程触れます。)

余談その1ですが、この『Alea jacta eat!』、物凄いアツいイベントの曲で、maimai(SEGAの洗濯機の見た目をした音ゲー)が7周年の集大成として、これまで1年ごとのボス曲を作った作曲家にボス曲を書いてもらうというイベントがあり、そのために作られた曲でもあります。そしてその元々のボス曲というのが『AMAZING MIGHTYYYY!!!!』です。作曲者はWAiKUROです。

余談その2ですが、この『Divide et impera!』のPVを描いてるのがいそにんさんって人で、この人の描くPVはマジで神しかないことで知られています。

例えば以下の二つ。この二つのPVが本当に好きすぎて。特に最初にあげるやつは、俺が初めて聞いた音ゲー曲でもあります。(当時小学6年生の私は音ゲー曲という概念すら認識してなかったのですが。)

黒猫ダンジョン - 量子の海のリントヴルム(公式音源ではないことに注意)

かめりあ feat. ななひら - POLꞰAMAИIA(公式音源ではないことに注意)

元々BeatmaniaIIDXのPV描くの専門の人だったのですが、去年の今頃ぐらいからフリーランスとなって、めでたくSEGAのPVを担当した、という感じだと思います。
PVに出ているみるくちゃんとソルトちゃんが本当にかわいすぎて……見て良し、聞いて良しの作品となっているのでぜひとも見てください。

WAiKUROって、誰?

WAiKUROさんとは、BlackYの別名義のことです。
Black+Y=WAi+KUROとされています。
WAiKUROさんの初出は先ほどの『AMAZING MIGHTYYYY!!!!』です。
その後はLanota(スマホ音ゲー)に『Androgynos』(この曲は同名の曲が二つあり(アンドロギュノス、というギリシャ神話での存在があり、両性具有で人間の体二つくっつけた姿が本来の人間で、それを二つに分けたものが現在の人間で、だから男女は本来の姿に戻ろうとして惹かれ合う、という話)、このリンク先はそれを合わせたもの。)や、Arcaea(スマホ音ゲー)に『Alexandrite』などが書かれました。

そしてWAiKUROと切っても切り離せないのはmaimaiでしょう。
『AMAZING MIGHTYYYY!!!!』から始まったWAiKUROの活動は『Alea jacta est!』でBlackYとfusedし、途中でふつーに『STEEL TRANSONIC』でvs.し
そしてここ2か月前に数年ぶりに『Divide et impera!』でa.k.a. WAiKURO surviveとなったわけですね。

SDVX

maimai以上にBlackYと切っても切り離せないゲーム、それはSOUND VOLTEXです。(以降SDVXと書く)
SDVXはBEMANI機種で、2012年1月18日より稼働を開始した音ゲーです。そしてKAC2012(BEMANI機種の音ゲー全国大会。年に一回開かれ、2014の年から4thとナンバリング名称に変更した)の決勝の曲として使用された(KACに合わせて、年に一回曲の公募が行われ、そこで最優秀賞を取った楽曲はボス曲としてKACの決勝の3曲目で初見でプレイさせるのが慣習となっている)楽曲が『Max Burning!!』です。2012年11月25日の出来事です。

BlackY - Max Burning!! (公式音源ではないことに注意)

ここからBlackYとSDVXの関係は始まりました(厳密にはその前にリミックスを提供しているので違いますけども。)
そしてBlackYoohと名乗って、Yoohと合作を数多く提供したり(例えばこの二人にさらにshiromaruを加えた三人で作った『BLACK or WHITE?』(以下に曲のリンクを記載)、曲名にωが含まれるシリーズの『ΩVERSOUL』(以下に曲のリンクを記載))など、数多くの曲をSDVXに提供してきました。

BlackYooh vs. Siromaru - BLACK or WHITE?(公式音源ではないことに注意)

BlackY - ΩVERSOUL (公式音源ではないことに注意)

そして10年後のKAC(2023)(実質的なKAC 11th、コロナのごたごたのせいで久しぶりの開催となった。(会場の取り方などがコロナ以前以後で変わったりしたのだろう))において、BlackYは再び最優秀賞を取りました。
それが『Λkasha』です。

BlackY feat. Risa Yuzuki - Λkasha (公式音源ではないことに注意)

この曲もとても美しく、ピアノの音が華麗で、そして神々しく、神曲ですが、この曲、何がアツいかというと、このKAC(2023)が開かれたのが2023年11月25日なのですね。
11年後の丁度同じ日に、再びボス曲をSDVXに提供するという、とても胸アツな関係、とても良い過ぎる……。

みたいな話が曲のコメントに書かれていました。

KAC2023開催おめでとうございます!BlackYです。
今回も採用ありがとうございます。

決勝大会がなんと11月25日という、奇しくも自分にとってはメモリアルな日に行われるそうで、
勝手ながら運命を感じたので、今回また、全力を尽くした1曲をお送りいたします。

今回はあえてBPMは180と昨今のボルテの高難易度曲にしては遅めに設定してます。
いや180って本当はめっちゃ速いんですよ。本当に。
180というBPMの中で出来ることをこれでもかと詰め込み、Risa Yuzukiさんに荘厳なコーラス・ボーカルを歌いあげていただき
とにかく「これまでにない"強さ"のあるボス曲」を目指してこの1曲に仕上げました。

since 20121125…11年前、あの「Max Burning!!」がKAC2012楽曲コンテストで最優秀賞を受賞し、初披露された日に決勝が行われるということで、
当時「Max Burning!!」を解禁するために辿り着く必要があった最高称号"虚空"からこのタイトルを付けさせていただきました。

この「Λkasha」という楽曲が、全てのボルテプレイヤーにとって、
目指したくなる"高み"となれるような、メモリアルな1曲になれることを願っています。
是非楽しんでいただければ幸いです!
(BlackY)

KAC開催決定!!
オリジナル楽曲コンテスト2023
結果発表

これからもSDVXにたくさん曲を書き下ろしていくのでしょう。
そしてその中でもボス曲が出てくるのを楽しみにしています。

BlackY feat. Risa Yuzuki

『Λkasha』でもいたのですが、Risa Yuzukiという人がいます。
この人は5年ぐらい前から歌い手として活動し、近年では音ゲー曲のボーカル曲で有名な人と言えば、で出てくるようになった人です。ゆずりさって呼ばれてます。

そしてこのRisa Yuzukiと切っても切り離せない人と言えば、BlackYなのです。
Risa Yuzukiという名前があったら大体作曲家はBlackYだし、BlackYがボーカル曲を書くときも大体Risa Yuzukiです。

大体Risa Yuzukiが使われる場合はクワイア的な感じが多いです。
とても神々しい声をしていてかつ澄んでいて、唯一無二、という感じがします。

有名曲で言うと、『Emma』(リンク先公式音源ではないことに注意)や『Löschen』、『Ego Eimi』、編曲ではあるけど作曲があのゆゆうたの『咲くは小さな夢の華』、そして俺の好きな曲には『Crimsonate』(以下に曲のリンクを記載)があります。

BlackY feat. Risa Yuzuki - Crimsonate

『Crimsonate』は「Paradission歌ってみたヴァージョン」と一部界隈と言われているようです。

『Paradission』と『Dèfandour』

『Paradission』

さて。この章を書くためがだけにこの記事を書いたと言っても過言ではないかもしれません。
常々、私が世界で一番好きな曲は『Garakuta Doll Play』、二番目に好きな曲は『Garakuta Doll Play (Uncut Edition)』、三番目は『Garakuta Doll Play (sasakure.UK clutter remix)』で、四番目以降はクズカゴかなぁ……。って言っているのですが、ガラクタ関連曲を除くと一番好きな曲は『Paradission』って言ってます。
本当にこの曲好きすぎて、一生聞いてます。

BlackY - Paradission (公式音源ではないことに注意)

題名は"Paradise"と"Passion"を合わせた造語とのこと。
初出はMÚSECAという今は亡き音ゲー(ですが、現在なんとGiGOデイズタウンつくばジャムジャムつくばにあります。俺はこの曲をやるためだけにたまにプレイします。)で2016年に配信され、この曲は最高難易度の15でした。
KAC 5thで課題曲に指定されるぐらい難しく(当時トップ2の難しさだったらしい)、ボス曲でした。

曲は聞いてください。美しすぎます。ザ・PDMという感じで、本当にピアノが良すぎて……。この曲の感想はそんな詳細に記さないでおきます。

ちなみに現在MÚSECAは死んでしまったので、現在ふつーにプレイするとすると、SDVXに唯一移植されているので。そちらでプレイしてください。

ちなみに曲のジャケットはめっちゃエッチで可愛い。

そして問題は次です。

『Dèfandour』

ここから8年後の2024年4月25日、CHUNITHM(SEGAの音ゲー。maimaiの兄弟)に『Dèfandour』という曲が追加されました。
当時私はこの曲と同時期に出たボス曲の『Ultimate Force』の方に気を取られていて、「んじゃ好きなBlackYの曲確認しとくか~」って聞いたら、「何だこの曲、めっちゃ聞き覚えがある。何というかとても体に馴染んでくる……。」となった。
んで、二回目聞いたときに、「あ、これ『Paradission』の続編じゃん!」って気づき、感動し、その後ずーっと聞いてました。
それが以下の曲です。是非聞いてください。

BlackY - Dèfandour

この曲は全然ボス曲とかそういう感じではない(そもそもBPMが低いので)が、こちらはどちらかと言えばエモい感じになっている。とにかく泣かせに来ているというか。

この曲に出会ってからというものの、『Paradission』への熱が再燃し、自分で『Paradission』と『Dèfandour』を交互に流すのを一生繰り返す再生リストを一生聞いてました。
そのおかげでYouTubeで一年間で一番聞いた曲は以下の写真の通りになりました。

YouTube Musicのやつ。

1209[分]/2.5[分/回]で約500回聞いているので、10万回再生されているこの曲の0.5%は俺が聞いた、ということになります。

なので、今年聞いた作曲家ランキングが一位になったのは明らかにこの曲のせい、ということになります。(実際、BlackYを一年で27時間聞いたらしく、『Dèfandour』の再生時間は20時間ぐらいらしいので。)

本当にこの曲にハマった一年だったのでぜひとも『Paradission』と『Dèfandour』、合わせて聞いてみてください。
なお、Dèfandourというのは恐らく造語で、そして二つの曲の題名を合わせると恐らく「楽園の守護者」という意味になるのでは?」という考察が為されています。

ちなみに曲のジャケットはめっちゃエッチで可愛い。

終わりに

以上簡単ではありましたが、BlackYについて、様々な角度から解説を行いました。BlackYの紹介でいろんなリンクを貼りましたが、綺麗系の曲から激しい感じの曲まで幅広く曲を書いていることが分かったと思います。
なので、BlackYのなにかしらの曲は好きになれるはずです。

是非ともこれからBlackYを聞いてください。
そして、今年は『Dèfandour』や『Divide et impera!』といった神曲が生まれました。この二曲だけでも本当に世界史の教科書に載っても良いぐらいの偉業です。そして来年も神曲が生まれてくることでしょう。

これを機に、皆さんBlackYのことを追いかけてみてください。

こんな感じでこの記事は終わろうと思います。
機会があれば別の作曲家の紹介もするかもしれません。(t+pazolite含む)
それではまた。(多分今年中に何かnote書くと思います。乞うご期待。)