【エッセイ】 空を見上げて

空を見上げる。
ふと思う。
空が割れているようだとなと。
その隙間から何か見える。
何か綺麗な、その先が見える。

人生もそうなのかもしれない。
今ある目の前のくもりが、視界を塞ぐ。
しかし、そのボヤの上には晴れた空があるのだと知っている。
だからこそ期待する。
雲の隙間が目に入る。
そして思う。
綺麗だ、と。

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