他人軸と自分軸
私は会社員です。
会社によって、組織、制度や仕組み、業務体制など様々かと思いますが、他人軸と自分軸という視点を交え少し書いてみたいと思います。
私の勤めている会社は年に一度、職掌転換の試験があります。
所謂事務職から総合職に転換、またその逆も然りで、働き方、キャリア形成を考える一つの良いタイミングとなっています。
ただ、事務職の自分には無縁のもの、そう思っており注視したことはありませんでした。
無縁というか、総合職に転換するとかしないとか、キャリア形成とか、あまり関心を持っていなかったように思います。
転職して数年、落ち着いて働けていたこともありましたし、この感じでいくんだろうなと、安定した環境とそれなりにやりがいもあったことから、そこに安住していたんだと思います。
一方で、業務上ではベストを尽くしたい気質が良いも悪いも作用し、なぜなぜ?を繰り返しながら、よく働きかけてたなと振り返ると思います。
安定している環境ではあるものの、自分の周りを見渡すと、モヤモヤして、何でちゃんとやってくれないんだろうかと思っていましたし、下からの要望として、改善して欲しい、改善したらもっと良くなるのでは?という意見や提案をよくしていました。
気持ちよく働きたいし、恐れず言うと、役職がついているならちゃんと仕事をして欲しいと思ったりする場面もあったからからです。
そんな中、女性管理職を増やすという時代の流れや会社の施策、それに伴う部署の方向性などと、私の業務スタンスがたまたま合致したのでしょう、上司から職掌転換の試験を受けてみないか、と声がかかります。
私なんかがチャレンジして良いの?が初めに抱いた感想です。なにせ無縁と思い関心が無かったのですから。
この会社でのキャリア形成、自分はどう働いて行きたいのか具体的に考えて欲しい、総合職になっても頑張ってくれると評価している、というもので、それはそれは恐縮したのを覚えています。
その当時の私は、私なんかが出来るのかなと思いつつも、断ってやる気がないと思われても嫌なのと、チャンスなのかもしれないなんて思いつつ、結果的には頑張ってみたいです、と直属の上司と執行役員に返事をしていました。
さらに上司からは、筆記試験は形式的なもので、面接も全然大丈夫、99%受かるから、何もしなくて大丈夫という感じの説明を受けたのもあり、そっかそっか、そういうものなのかと、下準備や面接の練習もせずに試験の日をむかえます。
面接は人事の本部長と部長の2対1。
前半は卒なく話せましたが、問題は後半でした。
総合職になって何をしたいのか、から始まりかなり突っ込んだ質問のオンパレードで、下準備や練習をしていない私は、しどろもどろ。
当たり前ですよね。
頭から煙が出ていたと思います。
形だけの面接じゃ、ない。と思った時は時すでに遅しです。
しどろもどろの私の話しは全然響いていないですし、面接官と私の周りにはハテナが飛び交っています。
響くはずないですよ、本当に。
私何やってんだろうって面接中に思っちゃいましたし、面接官も、借り出されちゃったのかな?みたいな感じに思ったんじゃないかなと。
当たり前ですが、私は漏れなく1%に入り、試験はパスできず、上司にはやらかしてすみません、と謝りました。
やらかしてすみませんって何なんだよ、本当に。
自分がほとほと嫌になりつつも、受かると言われたから受けたのに、上司に職掌転換と言われたからチャレンジしたのに…なんなんだよ。
と、リアルにそう思ってしまった私は、空っぽで他人任せ。
自分軸なんてない。
ぃや、私がなんなんだよ、ですよね。
でも大丈夫、この後巻き返しますからもう少し。
人のせいにして、パス出来なかった事実を見て見ぬフリをして、上司をがっかりさせちゃって、そんな自分にもがっかりして。
色んなネガティブ感情が押し寄せました。
「こんな自分嫌だ」から、ちゃんと考えてみようと、自分は本当はどうしたいんだろうと、この会社でどう歩んで行きたいんだろうと、本当の意味でやっと自分で考え出したのはこの頃からだったと思います。
ちゃんと考えて、出来れば自分から総合職に転換したいですと手をあげよう。そういう自分になろう。
…やってやろうじゃないか。
総合職になったら何が出来るのか。
何をしたいのかをベースに、今との違い、業務領域、色んな視点で考えたり、捉えたりするようになったのもこの頃からです。
短期のキャリア形成としては、事務職でポジションを上まであげ、総合職へスライドしキャリアをそのまま築いていく、がベストだろうと上司と擦り合わせをし、アジャストしていける自分をイメージして、ピントを合わせました。
今思うと本当に周りの環境にも感謝です。
そして…パス出来なかった日から3年の月日が経ち、2度目の職掌転換の試験をむかえます。
上司にお願いし、面接の練習もしましたし、下準備も完璧です。
3年の月日で、知らず知らずのうちに自信もついていたんだと思います。
面接官は人事本部長含め2対1。
有難いことに面接官の一人は当時と同じ方。
あの日から今日までのことを話そう、お伝えしたい高ぶる気持ちとは裏腹にかなり緊張していたのを覚えています。
緊張し過ぎだよ、大丈夫だよ、と、本部長の優しさが身に沁みます。
前回と今回で変わったことありますか?
なぜ、また受けようと思ったの?
3年振りの面接、なぜ3年かかったのか、気になるのは当然。
ただ、今回の私はしっかり答えを持ち合わせています。
ちゃんと相手に伝わるように、これまでやってきたこと、それを経てやって行きたいことを自分の言葉でお伝えすることができ、話しながらも、無駄なことは無いな、なんて頭の片隅で思いながら面接を終えた気がします。
あの時パス出来なくて良かったです、とお伝えできたこともなんだか嬉しくて。
面接官は笑ってましたがね。
そして現在…
試験をパスしてから3年が経ちます。
あの時、挑戦して良かった、頑張って良かった、皆んなに喜んで貰えて良かった、そう思います。
自分のペース、納得して進める、自分はどうしたいのか、色々な選択が出来る時代、自分はどうしていきたいのか。
会社で次のステップを視野に動くのか、別の働き方をするのか。
様々ありますが、自分軸を大切に、数ある選択の中でどこにピントを合わせていくのか、しっかり未来を想像してイメージして、アジャストして行ける自分でいたい、そう思っています。
挑戦して良かった!と思えること、小さいも大きいも関係なく、沢山あるんだと思いますが、今回私が書きたかったのは以上になります。
稚拙な長文で申し訳なかったですが、読んで頂きありがとうございました。
週末、ケンタッキー食べようと思います。
このお題で、振り返ることができました。
#挑戦してよかった
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