韓国ゾンビドラマは世界を救う... と思う。
こんにちは。
韓国語を学びたい築山です。
理由は、韓国ドラマ見て韓国語読めたらカッコいいなと思ったから。
はい、単純な男でございます。
今回は、今話題沸騰中のネットフリックスで配信されている
「今私たちの学校は…」
がヤバすぎたので語る。ネタバレ少し含むかも。見ていない人ごめん。
このドラマは、普通の高校生が未知のウイルスでゾンビになっていく友達や先生、家族と向き合い、希望を失わず活路を見出し続けて自分の人生に立ち向かっていくドラマ。
↑ この説明だと普通やんってね。
極限状態の中で繰り広げられる
高校生同士の純粋な恋愛、
家族との絆、
韓国での学歴社会の風刺
生きるとは何か
いろんなシーンからたくさんの感情をもらった。
「ああ、なんでコイツここで邪魔しにくるんだろう」
「俺だったらここは自分の命優先して誰かに行かせるな」
みたいな感じでずっと見てた。
それでは、下記タイトルでつらつらとまとめていこうと思う。
①作品の中で映画「新感染」のワードが流れてきた
いや〜、去年の1月に公開されたまだ新しい映画「新感染 」(1作品目は、2016年に公開済み)が、このドラマの生徒同士の会話ででてくるとは思わなかった。
生徒同士の会話で「新感染の時は〜」「こんな感じだったよね〜」
みたいな会話が出てきた瞬間
僕は、「新感染!?!?!?」
びっくりしてにやけた。
新感染ファンの僕はすごくテンション上がった。
このシーンだけでこのドラマを好きになった。
そしてなによりも
映画「新感染」の中で、
ラジコンを使ってゾンビを翻弄するシーンや
照明の光を利用して光がある所にゾンビを集中させてゾンビの特徴を利用して遊ぶシーンあったけど、
「今私たちの学校は」では、
ドローンを窓から飛ばして逸れてしまった仲間の場所を探したりしてるシーンがあったり、
放送室で音を流すことでゾンビを教室内のスピーカーに集めて逃げるシーンがあったように、
新感染から少しインスパイアを受けた形で描かれているのかな〜とか妄想が止まらなかった。
生徒達が映画で見たゾンビとどう戦うか学びを得て、突如現れたゾンビに抵抗し何とか生きようとする姿は、「こいつら、適応力ぱねえ」と思いました。(参考にしているのかは不明)
②命より学歴。「ソウル大」 という学歴社会を一言で表すキラーワード。
「今、私たちの学校は…」は韓国の学歴社会を風刺する作品でもあった。
作中での生徒同士や警察官同士の会話の中で、ソウル大というキーワードがやけに僕の印象に強く残った。
調べたところソウル大は韓国で1番賢い大学で、日本でいう東大みたいな。
とあるシーンで、2人の警察官がこれからどうやってゾンビから逃げるかを話し合っているシーンがあった。
そこで1人の警察官が、「もっと戦略的に動いた方が良い」的なこと(詳しい会話内容は忘れた)をいうと、もう1人の警察官が「お前はソウル大でも出たのか」と皮肉まじりに言った。
またゾンビから逃げている高校生同士の会話の中でも、「大学に行けなかったらどうしよう」「大学受験はどうなるのか」みたいなトークテーマで話が出てたり、彼らにとって大学は命よりも大切なものなのではないかと感じるシーンがあった。
ここまで、韓国の社会にとっては学歴というものが高校生や大人になってからでもネタになる程脳内を占めてるんだなと思うと、思わず笑っちゃうよね。
「韓国 学歴社会 背景」でググったらこんなわかりやすくまとめられている論文を見つけた。論文について触れすぎると自分のアホさがバレるので、思ったことを1つだけ書く。
科挙試験がかなり重要なポイントで、確かに韓国の王朝系のドラマにはほぼ必須で出てきていたし、とにかく試験で良い成績をとって良い役職に就くという文化が昔からあるから根強いんだね。
https://archives.bukkyo-u.ac.jp/rp-contents/BS/0027/BS00270L021.pdf
※ この記事も面白かった
③SNSはやっぱり人を狂わせる凶器になりうる
このドラマは、SNSに侵食されている現代社会も風刺していた。
自分がゾンビから逃げている様子を、インスタライブで配信して、
「早く逃げて」「ヤバイ」それにコメントをする視聴者。
電車内でゾンビとそのゾンビに噛まれる人間を演じ、乗客を驚かせそれを
動画に残しYouTubeに投稿しようとしている大学生。
でも実はそれは彼らの演技だったというオチ。
彼らは、撮り終わった後、
「これでYouTubeで100万回再生間違えなし」
という名言を残した。
僕らが生きている日本でも同じようなことが起こっている。
みんな、何から何までSNSで発信をしたがる、
自分という存在を確かめたいのかわからないが、
承認欲求にまみれた人間だらけのこの世界。
それが誰かの共感を生み、誰かを救うし
誰かの反感を買い、誰かを傷つける。
アドラー信者の僕でも承認欲求を持つなと否定することは難しい。
ここって究極の問題だと思ってる。
④強い奴は覚悟が半端ない
結局最後に生き残るのは誰か みたいなのが
ゾンビ系ドラマで気になる部分だと思うけれど、
このドラマは、
いつ死ぬかよりもどう死ぬか、を教えてくれた。
主人公のチョンサンは、オンジョ(主人公の好きな女性)を自分の命に変えてでも守った。どんなシーンでも自分が先陣を斬りゾンビと戦った。
スヒョクも同じ。半分ゾンビになり、友達からもゾンビ扱いされる
ナムラの側から絶対に離れなかった。
僕が思う強い覚悟を持っている奴は、
自分が何を守りたいのか、守るためには自分は何をすれば良いのか
自分が1番分かっている状態の奴
いやあ惚れた。
1度決めたらそれをやる。
それを守るためには何がなんでもやり切る。
改めてこの精神大切だなと思った。
⑤総括
「今、私たちの学校は…」は普通のゾンビドラマじゃなかった。
見る前から面白いことは知っていた、なんとなくだけど。
だから、何か違った見方をしてやろうみたいに思いながら
作品を見るといろんな気づきがあって楽しい。
ドラマを見ることも僕は自分の教養を高める一貫としている。
ただ、「面白かった」だけじゃなくて、
何が面白かったかを知ることで自分の感情も豊かになる。
感情が豊かになれば人間としての深みも増す。はず。
今のこの時代に「今、私たちの学校は…」に出会えたことに感謝。
감사합니다
또 봐요