
Nowのランス選び【MHNow】
どうも、tsukkaです。
今回はNowでどのランスを使えばいいか悩んでいる方のために、全ランスの各属性内での位置付けについて私の思うところを話していく。本記事も(毎度の如く)私の独断と偏見により書かれており、あくまでも一つの解釈に過ぎないということを頭の片隅には留めておいて欲しい。あとは私の強化が進んでいない槍に関しては、カタログスペックを元に、他の人から耳にした使用感を交えて語っていく。認識が変わり次第ちょっとずつ改変を加えているので、短期間で文章がコロコロ変わることがある。その点もご了承を。
それでは本題に移る。
(最終更新日:2025/2/26)
今回は各属性毎に適宜シミュレーション結果を挟みながら紹介していく。あと一応シミュレーションのページも紹介しておく(https://mhn.quest)。ただこのページ、ツールとしては非常に便利なのだが、アプデ前はリーク情報が混じっていることがあるので閲覧注意(。割と誤った情報が出てる時もあり、想定よりも効果が低くてぬか喜びさせられることもあるのでホントに見ない方がいい)。

また参考までに、私が高グレードを所持しているランスに関しては、最終更新時点における所持グレードも載せておく。先述したように強化が進んでいないランスに関しては間違ったことを言ってしまっている可能性もあるので、信憑性の判断材料にでもして欲しい。
汎用属性ランス
前提として、無属性/状態異常ランスを作る理由は「汎用性が高い」からである。火力では属性槍には到底敵わない。とは言っても他の武器種と違い、ランスには攻めの守勢という優秀な物理強化スキルがあるので、属性武器でなくても一定の強さを発揮することが出来る。この汎用性の高さを活かし、普段狩りで使用する。特に無属性/毒属性は作成難易度も低く、最初の1本にもオススメ。
それでは立ち位置の説明に移る。ちなみに期待値的な立ち位置はこんな感じ。ここでは最終スペックについて比較していく。無属性の場合、基本的には期待値で選んでしまえば良い(もちろん見た目で選んでも良い)。


↓無属性↓
ガロンランス系統(ガロン槍)-SP加ジャス1
無属性ランス最高峰の期待値だった(ティガ槍実装前)。状態異常ランスも含めるとプケ槍と同等。テオ槍には流石に敵わない。ただ、無属性ゆえか何か決定打に欠け、かなり半端な立ち位置にいるイメージ。あとは会心武器の宿命で育成途中は会心率が低く、期待値ではボロス槍とトントンになる。それでも付属スキルは優秀。
所持:G8-2(打ち止め)
ドラグロランス系統(ボロス槍)-防御2
割とオススメなランス。無難な強さ。イメージとしてはプケ槍と同等。プケ槍ほどではないが作りやすい。会心武器と違って強化途中がイマイチということも無い。最初に作るのは本槍かプケ槍になるであろう。
クルルランス系統(クルル槍)-不屈2
最終的には会心30%のお陰で鉄槍/骨槍よりは強いが、会心武器の宿命で育成途中は会心率が低く、期待しているほどの火力は出ない。ガロン槍には完全に存在を喰われている。G10まで強化しても毒耐性が普通の相手に対して、プケ槍よりも期待値が低い。アイスボーンではネル槍に並ぶ期待値を叩き出していたのにね…。あと不屈2の使い道…。
使用には愛が必要。
ボーンランス系統(骨槍)-SP加速1
SP加速が付いているだけ鉄槍よりはマシ。突き詰めればSP加速1の有無でSPを放てる回数が変わるモンスターも居るため完全に無駄ではないが、ほぼガロン槍に存在を喰われている。
アイアンランス系統(鉄槍)-毒耐性2
言い方は悪いが、全ランスのほぼ下位互換(でももしかしたらラングロ槍よりも強いかもしれない)。大量の鉱石を必要とするので作りやすいかと言われても…。とはいえ初期武器に性能を求める時点で何か間違っているのは確かである。なお私は練習用槍としてG2-1で愛用している。
ティガスティンガー系統(ティガ槍)-凶会心1
無属性ランス界の新星。黒ディア武器に近しいポジション。会心率-40%は痛いが、期待値上では凶会心1が概ね相殺してくれる。ランスには攻めの守勢という優秀なスキルがあり、会心スキルの優先度が低い。そのため、マイナス会心を武器付属のスキル一つで打ち消せるのはなかなか強力である。ただ、SP技で凶会心を引くかマイナス会心を引くかで火力に天と地の差があるので、安定とは程遠い武器であることは頭に入れておくように。本槍はあくまでも浪漫武器なので、間違ってもテオ槍と単純火力を比べてはいけない。
専用グラフィック。
所持:G9-1

↓毒属性↓
前提として、1毒あたりのダメージは次の通り。
・耐性が普通のモンスター…総体力の約12%
・毒が弱点のモンスター…総体力の約18%
・毒に耐性のあるモンスター…総体力の約7%
これを元に、「毒が1回入る場合」の実質的な火力増加具合を計算すると、
・普通→約13%火力↑ (=100/(100-12))
・弱点→約22%火力↑ (=100/(100-18))
・耐性→約8%火力↑ (=100/(100-7))
となる。これを踏まえて次へ。
ブルームランス系統(プケ槍)-闇討ち1
"超"オススメランス。プケプケはランスとの相性が良いので作りやすい上、今作の毒自体がそれなりに強力なので十分な火力にも期待できる。また属性値も悪くないため、手数的にどのモンスターにも毒が1回/弱点のモンスターには2回入ることもある。同攻撃力のクルル槍との比較だが、先述したように毒耐性が普通だと13%の火力増強、即ち会心率55%相当となるので、ヤツに勝ち目は無い。ただし毒は部位ダメージに蓄積されないので部位破壊は少し苦手。あとは地味にカガチ戦などでは付属スキルの闇討ちが優秀。とりあえず迷ったら作っておいて損はない、そんな一本。
所持:G10-5
ヴェノムランス系統(バサル槍)-火事場1
プケ槍よりは物理火力がちょっと高い…のだが毒属性値が低い関係で耐性持ち相手に毒が1回も入らないことがあるらしい。毒弱点相手にギリギリまで戦っても2回入らないらしい。あとは地味にマイナス会心が痛い。私は未強化。専用グラフィックが好みなら強化しても良いだろう。
↓爆破属性↓

テオ=ロア(テオ槍)-結束1/火事場2
強い。ぶっ壊れ。マルチ性能がやばい。闇討ち状態異常を積んで背面から突進すると、たとえマルチ体力でもきっちり総体力の5%×n回を奪っていく。ちなみにソロ性能もやばい。素の攻撃力が高いのも相まって、G10-5なら火事場無しの時点で属性槍を上回りかけているとか。普通の立ち回りをした場合、爆発回数はだいたい7回(弱点)/5回(普通)/3回(耐性)で、爆塵スキル1ありで+1回程度らしい(Xのフォロワーさん情報)。5回でも25%の体力を削れるので毒よりも遥かに強い。非古龍戦では本槍さえあれば一部の古龍/希少種槍以外は要らないかもしれないというレベル。作成難易度は高いがとりあえずぶっ壊れ(2回目)。
ちなみに私は作成難易度ゆえ未強化。作成難易度が高過ぎるので、手っ取り早く爆破槍が欲しいなら後述のマガド槍を作るのが吉。
もちろん専用グラフィック。
禍ツ槍【封】系統(マガド槍)-破壊王1
素の攻撃力は汎用属性ランス内では最低値だが、マルチで突進する分には十分ぶっ壊れ。テオ槍に比べて強化がしやすく、属性値でもテオ槍に肉薄している。破壊王が付いているので普段使いにもよい。イメージ、火力はプケ槍とトントンかやや低いかくらい。爆破は毒よりも追加ダメージが小分けで発生するため、プケ槍よりもダメージの振れ幅が小さく、安定した火力を出せる。
ただまあスペック自体は平凡なので、プケ槍と属性槍が完成している/完成に近いとあまり出番はないかも(実体験)。あとは爆破属性の特性上、属性値が高くても前半に沢山爆発するだけで後半はダメージが頭打ちになるので、ここまで属性値が高いメリットがないのもちょっと残念なところ。
専用グラフィック。
所持:G10-5
カーニバル2024ランス(カニ槍)-防御2
有料イベント限定だが破格の作りやすさがウリ。その作りやすさの割に、カタログスペックから見るにプケ槍以上?の火力を出すことが出来るものと思われる。私はイベントに参加しておらず、本槍を所持していないので使用感は不明。なおグラフィックはアイスボーンにおける防衛隊武器のものだと思われる。
爆鱗の突撃槍系統(バゼル槍)-守勢2
カタログスペックからの評価が少し難しい槍。テオ槍よりは高いがティガ槍ほどでははない攻撃力、テオ槍から約半減した属性値、ティガ槍ほどではないが劣悪な会心率、そして最強スキルの守勢2。期待値は素の状態でもテオ槍より高いが、折角なら凶会心を載せたくなる。その場合の競合先はティガ槍(やや劣勢)。また属性は爆破であることが大事であり、この属性値でもテオ槍より爆発が1~2回少なくなる(概算)だけで済むため、属性値が低いのは特に問題では無い気もする。守勢2は当然強力なのだが、守勢5装備は既に5部位で完結していることも多く、どこかの部位を作り直す/錬成し直さなければならないのが少しめんどくさい。
とりあえず間違いなく強いのだが、ティガ槍と同様にロマン武器であること、属性値が少々半端であること、守勢2が過剰になってしまうこと、これら3点からテオ槍/ティガ槍との単純比較が難しくなっている。あとはバゼルギウスの出現率が低くて作るのに難儀する。
専用グラフィック。
所持:G9-1
↓睡眠属性↓
半分ネタ枠的な存在。ランス界のロマン担当の属性。というのも睡眠と守勢スキル/高火力カウンター突きの相性がすこぶる悪いためである。SPジャンプフィニッシュを睡眠の初撃に合わせること自体は難しくないのだが、直前に守勢を発動してないとSPに守勢が乗らず、しかも起床モーションを挟む関係でその後しばらくは守勢未発動の状態で戦わなければならない。或いはNowランスのセオリーから少し外れてしまうが、守勢型ではなく連撃型にするのも1つの手か。
ニュクスハルバ(ウルム亜槍)-闇討ち1
唯一の睡眠属性槍。睡眠属性値は高くないため、耐性持ち相手では1回も眠らないことがあるらしい(未検証)。そのような相手に対してこの槍の特性を最大限活用する場合、SP直後の守勢維持を気にする必要のない時間ギリギリのタイミングで1回眠ってくれることに賭け、そこに2回目or3回目のSP技を合わせるというかなりロマン寄りの立ち回りをすることになるであろう。ちなみに弱点でも2回は眠らなかった…ような気がする。属性値が低いため、睡眠属性強化の恩恵が相対的に大きい。複数回眠らせたい場合は候補に上がるか。
なお元の攻撃力が比較的高いのもあり、守勢タイミングと睡眠タイミングが上手く噛み合った時の火力は「壮絶」の一言。たとえまだG8-1(錬成2部位)だったとしても、SPの一撃で☆8プケのHPを6割超消し飛ばすことが出来る。この回はたった21秒という短い時間で狩猟を終えたのだが、G8-1にして☆8プケをこのタイムで狩れるランスは他に存在しないのではなかろうか。ともあれ特化してうまく噛み合うと楽しいのが本槍の特徴である。
所持:G9-1 (RARE2が中々集まらない)
↓麻痺属性↓
睡眠ランスほどとは言わないがややネタ寄り。というのも睡眠と同様、守勢スキル/高火力カウンター突きとの相性が悪いためである。とはいえ、最近は長時間滞空するモンスター等が増えてきており、麻痺により強引に地上に引きずり下ろせるのは大きな評価点ではあるかもしれない。(睡眠も同様)
ラングストローク系統(ラングロ槍)-回避距離1
唯一の麻痺属性槍。属性値自体は高いので、時間ギリギリまで戦えば相性が普通の相手にも2麻痺くらいは取れることが多いが、守勢発動とカウンター突き多用が重要になるランスにとってはデメリットにもなりうるのが残念なところ。睡眠と違って一撃に特化させることも出来ず、麻痺中に威力が1.1倍になる仕様があることを加味しても、素の攻撃力が低いのも相まって現状手放しに強いとは言い難い。とはいえ、先述したように麻痺は戦術的に有用になることもあるので、もう少し使ってみて使用感を確立する必要があると感じる。
専用グラフィック。
(所持:G7-4)
5属性ランス
属性武器には攻撃力/属性値の組み合わせにいくつかのパターンがある。パターン名は私が勝手に付けている。
「半々」パターン … 最終期待値2883

G10-5なら属性強化5でも守勢5でも
同じくらいの期待値になる。
「劣化半々」のほぼ上位互換。
マイナス会心を持っていないのが
地味に優秀な点だったりする。
「劣化半々」パターン … 最終期待値2680

合計値で約レベル1分劣るパターン。
最終強化まで持っていくと差が顕著になるが、
強化途中なら属性武器であることが大事なため
言うほど弱くはない。
「攻撃偏重」パターン … 最終期待値2688

守勢/連撃/火事場で固めることで
そのポテンシャルを発揮する。
一応、無属性運用も可能。
「会心」パターン … 最終期待値2685

会心率が20%あるパターン。
期待値は「劣化半々/攻撃偏重」と同じくらい。
聞こえは悪くないが、割と不遇。
「マイナス会心」パターン … 期待値2911

マイナス会心が30%あるパターン。
期待値自体は「半々」よりも高いが、
SP技でマイナスを引くと悲しい。
なお凶会心がLv1あれば、期待値上では
マイナス会心を概ね相殺できる。
またSPフィニッシュに凶会心が乗ることによる
上振れにも期待することが出来る。
「物理型古龍」パターン … 期待値3071

期待値で「マイナス会心」にも勝る。
最終的には守勢優位となるが、
属性1.5倍の古龍相手だと属性強化優位になる。
強さの代償として作成難易度が高い。
「例外」パターン

基本的に期待値では他パターンより高いものが
多いものの、専用の装備が要求されることも多い。
これらも用いて説明いていく。
また、大前提としてどの属性槍でも低グレード(G2~G8)なら「守勢Lv5」よりも「属性強化Lv5」の方が期待値は高くなる。この段階では属性槍であることが大事なため、特に比較することもない。そのため、ここでは「最終強化後のスペック」について主に比較していこうと思う。
↓火属性↓
火が弱点のモンスターは多いのだが毒も弱点であることが多く、毒にはプケ槍という対抗馬もいるため本属性槍の重要度はそこまで高くない。毒の通りが普通で、かつ部位破壊ダウンにより守勢との相性も良くないパオウルムーやベリオロス、(属性値が高い原種/希少種槍限定だが)火属性が1.5倍通るキリンあたりには効果覿面な印象。期待値的には次の通り。
(どうでもいいことだが、全槍専用グラフィック)

フレイムランス系統(レウス槍)-耳栓1
攻撃力/属性値…「半々」パターン
本槍は火属性ランスのデフォルトと言っても差し支えないだろう。耳栓1により、リオソウル胴と合わせるとパオウルムーやボルボロスの咆哮をちょうど無効化出来てお得感がある(カウンターミス時の保険)。また素材元のリオレウスはトラッカーで指定出来るので、亜種/希少種の槍と違って作りにくいということもない。とりあえず迷ったら作ってしまっても問題ないだろう。
所持:G8-4
ブルーテイル系統(蒼槍)-SP威力up1
攻撃力/属性値…「例外」パターン
本槍はあまりにも攻撃力が高いため、毒を考慮しないプケ槍に「無属性ランスとして」期待値で上回る。(とあるNowランス配信者のXフォロワーさんに言わせれば「非属性槍」。)留意点があるので「余談」の項目を参照されたい。あとは付属スキルも非常に優秀。
しかし強さの代償として作成難易度が高いのがネック。リオレウス亜種が低確率出現なのに加え、そもそもヤツ自体がそれなりの難敵。そして真価を発揮するのはG10ごろと遅いため、強化/使用するのにはある程度根気が必要になってくるだろう。また属性値が低い関係で、火属性が1.5倍弱点の古龍に対しては原種レウス槍に劣る点には注意が必要。もちろん希少種槍だと尚更。環境的にはやや逆風か。
所持:G9-2(打ち止めするか悩み中)
シルムズランシア系統(アケノ槍)-ロックオン
攻撃力/属性値…「攻撃偏重」パターン
本槍のウリはズバリ「ロックオン」。それ以外は蒼槍の下位互換になりがちなため、このスキルを如何に活かせるかが大事になってくる。ただまあ、だいたい「おっ、プケラグ頭外せるじゃん」→「何か優秀な頭装備あるかな〜」→「おっ、弱特2とかいう優秀なのあるじゃん!…『プケラグ頭』」となりがちなため、必要十分に本槍独自の装備を構築するのはなかなか難易度が高かったりもする。むしろそれが楽しいのが本槍の特徴の一つとも言えるかもしれない。なお蒼槍無属性運用の存在が強くて見落とされがちだが、本槍は無属性運用をしても鉄槍/骨槍とほぼ同じ火力を出せる。要は半無属性ロックオン槍ってこと。
シルバープロミネンス(銀槍)-属性会心2
攻撃力/属性値…「例外」パターン
強い。ぶっ壊れ。作成難易度もぶっ壊れ(難し過ぎる)。原種槍と同等の攻撃力&属性値に会心30%のブーストがかかるだけでなく、その高会心を活かせる会心撃【属性】の存在により、他槍を突き放すほどの火力を出せる(。テオ槍と比べたらどうなのであろう?試せていない)。またアップデートにて、火属性肉質1.5倍のキリンが実装されたので、本槍は更に評価を上げることとなった。とりあえず強過ぎるので、これ以上言うことは無い。
※余談(蒼槍×守勢について)
少し見にくいが、上から
プケ槍(守勢5)
↑↓①
蒼槍(守勢5)
↑↓②
レウス槍(属性5)
↑↓③
蒼槍(属性5)
の期待値を比較している。グレーの部分が無属性火力である。蒼槍(守勢5)は、無属性部分だけでもプケ槍(守勢)より強く(①)、火属性部分を含めるとレウス槍(属性5)にも勝る(②)。ただ素の合計値が低い影響で、蒼槍を属性5で運用するとレウス槍(属性5)に劣る(③)。
少し細かい点なのでスルーしてもらっても構わないが、蒼槍は概ねG9-4を境に属性強化5有利から守勢5有利へと変化する。また比較②において、概ねG10-3を境に原種槍有利から蒼槍有利へと変化する。

↓水属性↓
火属性以上に需要のない属性だった(過去形)。アンジャナフ/クゥルルヤックゥゥッ以外の水弱点モンスターは別に属性弱点をもっている/属性槍を使うまでもないことが多いのがその要因であったが、パオウルムー亜種/アケノシルム/マガイマガド/リオレウス希少種といった水単体弱点(マガドは一応雷も)かつ動きがトリッキーで守勢を決めにくいモンスターが多数登場したことにより、需要がハネ上がった。ただどの槍も強化しにくい。装備面でも漂流石【青】には水属性強化以外のめぼしいスキルが無いので、これのみを目当てに錬成を回すというのも気が引ける。期待値的には次の通り。

狐槍ハナモハナナレ系統(ミツネ槍)-ジャス回強化1
攻撃力/属性値…「例外」パターン
本槍は会心率20%と専用グラフィックがウリ。プケ亜槍とは期待値的に好みの領域だが、会心がある関係で属性強化や会心撃【属性】をつけた時の伸び代はこちらが上。ただし会心武器の宿命として低グレードでは会心率が低いので、思うほどの火力は出ない。
所持:G10-4
ラグーナパイク系統(プケ亜槍)-耳栓1
攻撃力/属性値…「半々」パターン
本槍は水属性ランスのデフォルトと言っても差し支えないだろう。色々とジュラ槍の上位互換。
(所持:G7-4(打ち止め))
アクアホーン系統(ジュラ槍)-背水防御1
攻撃力/属性値…「劣化半々」パターン
本槍は、元々は唯一の水属性ランス。言うほど弱くは無いのだが、如何せんジュラトドスの出現率の低さゆえ作りにくすぎるのが最大の難点。どうせ作りにくいなら長い目で見て上記2本のどちらかを強化するのが吉。
(所持:G7-5(打ち止め))
↓雷属性↓
雷弱点のモンスターは多く、序盤からかなり重宝される属性。汎用ランスがプケ槍の場合、毒に耐性のあるモンスターは雷に弱いことが多いのでとても有用。錬成は漂流石【黄色】で雷属性強化を狙っている最中、運が悪くても攻めの守勢/連撃/精霊の加護を引き当てることが出来るので気楽に回しやすい。期待値的には次の通り。

迅雷の疾槍系統(オウガ槍)-ジャス回強化1
攻撃力/属性値…「半々」パターン
雷属性ランスのデフォルトと言っても差し支えないだろう。性能はカガチ槍の上位互換。作りにくさが難点であったが大連続からジンオウガが野に放たれたことにより大幅に緩和。大連続の手間を考慮してか他の槍よりも少ない素材で完成するのも強み。ただし固有RARE6素材なため、それだけは集めるのに苦労する。専用グラフィックに加え漢の浪漫:ドリル回転機構も備える。
(余談: ジンオウガ実装から約11ヶ月が経過した2024/11/7、私のオウガ槍がついに完成したよ…。という報告でした。)
所持:G10-5
サンダーランス系統(カガチ槍)-回避距離1
攻撃力/属性値…「劣化半々」パターン
トビカガチ自体が比較的狩りやすいモンスターであり、出現数も多いのでその作りやすさがウリ。特に序盤から雷属性が欲しいときには大いに活躍してくれるだろう。こちらの約7割くらいの素材で完成するオウガ槍/ラー槍よりも最終性能では敵わないが、そもそもオウガ槍/ラー槍を最終強化出来るのっていつだよというのもあり、正直こちらを強化していっても何ら問題ないとは思う。
もし強化している最中にもっと強い雷槍が欲しくなった場合、とりあえずG7-5(or4)まで強化し、そこで別の雷槍に乗り換えるのもアリである。G7-5あれば雷弱点の☆8モンスターを狩るのには困らないと思うので、暫く本槍G7-5を運用しつつ、裏で新たな雷槍を強化していくとよい。
(所持:G7-5)
鬼槍ラージャン系統(ラー槍)-連撃2
攻撃力/属性値…「マイナス会心」パターン
本槍は期待値こそオウガ槍より高いもののマイナス会心が痛い。しかし新スキル:凶会心がLv1あれば期待値上ではマイナスを打ち消せるのに加え、SP技に凶会心が乗ることによる上振れを狙うことも出来る。付属の連撃2は間違いなく強いが、守勢2と比べて低レベルだと効果を実感しにくい(←レイア腕使用していた時代に感じていたこと)。もちろんあるに越したことはない。私的に、凶会心抜きだとオウガ槍とは好みの領域。あとはリオス種相手だとイビル槍という強豪もいるからね。ついでに肝心の(龍が効かず雷のみ効く)金レイアは恐らく連撃の維持が困難だし。安定のオウガ槍、浪漫のラー槍といったところか。
専用グラフィック。
雷槍(キリン槍)-結束1/力の解放1
攻撃力/属性値…「例外」パターン
本槍は期待値こそラー槍と近しいものの、あちらとは対照的にかなり安定寄りのスペックをしている。属性値が非常に高いうえに力の解放も付属しているため、会心撃【属性】との相性は比較的良好。しかし素の会心率は0%であるため、会心撃よりもキリン防具に付属する疾雷スキル(と会心率アップ&超会心)の方が現状は相性が良い。また力の解放はランスにとって数値以上の恩恵があるため、素の数値/恵まれた防具環境と合わせて非常に優秀な一本に仕上がっている。
もちろん専用グラフィック。
(所持:G6台(強化中))
余談:
ランスにおける「力の解放」について。
ランスは格上相手に立ち回りを突き詰めた場合、「SP技をギリギリ3回放てる武器種」なのである。しかし相手次第では、そのままでは3回放つことが出来ない。そこで用いるのが本スキル。推奨はLv1かLv2。また、オマケの会心率があるお陰で、SP技に会心が乗ることによる上振れを狙うことも出来る。私思うに、本スキルは「現状最強のオマケスキル」である。(私がSP突進大好きゆえ、過大評価しているだけかもしれないが…。)
↓氷属性↓
氷弱点のモンスターは難敵が多いため、早めに1本作成しておくと後が楽。同時にガ性の欲しい相手が多いので、錬成無しだと装備が固定されがち。また全てをカウンターするのにガ性3が必要なジンオウガに対しては、属性強化を5→4にする/ロックオンを削る/錬成でガ性か氷が出るのを待つ/該当技をガードせずジャスト回避する、しか選択肢がない。
装備面では、漂流石【水色】がガ性と氷強化の両方を含んでいる(ついでに見切りと軽巧も)ので、比較的損失が少なく有用な錬成を行うことが出来る属性でもある。凍風スキルは倍率を活かせるほど属性値の高い槍が実装されていないのに加え、各部位にめぼしいスキルが殆ど付いていないため、属性値目当てで採用することは稀。
期待値的には次の通り。

テリオス=ダオラ(クシャ槍)-結束1/風圧2
攻撃力/属性値…「物理型古龍」パターン
本槍は古龍武器だけあって性能が規格外(ぶっ壊れに近い)。またこの強さの代償として、作成難易度は非常に高い。野良クシャマルチが魔境なのもあり、実用可能レベルに持っていくまでにはかなりの期間を要する(無課金だといったい何年かかるんだろう…?テオ槍も同様)。あとは地味に爆破のテオ槍が競合相手になりがち(しかもやや不利)。正直さっさとギエナ槍を強化した方がいいレベル。
もちろん昔ながらの専用グラフィック。
所持:G8-3(諦め)
グレイスランサー系統(ギエナ槍)-加護2
攻撃力/属性値…「半々」パターン
本槍は氷属性ランスのデフォルトと言っても差し支えないだろう。特徴として加護2がとても優秀。氷弱点モンスターには強敵が多いのもこのスキルの存在価値を更に上げる。まさにGrace(神の恵み)-Lancer。また対古龍戦(=テオ戦)では属性値の部分が1.5倍される関係で属性値の高い本槍はクシャ槍に対してそこまで不利にはならず、G10-5で属性強化5のみを積んだ状態の場合、期待値の差が100程度に収まる。もちろん錬成で守勢を積まれた日には差が広がるが。とりあえず作っておいて損は無い一本と言える(爪集めだけ大変)。
所持:G10-5
トゥースランス系統(ベリオ槍)-回避距離1
攻撃力/属性値…「会心」パターン
本槍は攻撃力と属性値が共に低い代わりにちょっと会心率が付いたが、それだけで低下分を補えるはずもなく。しかも会心武器の宿命で強化途中の会心率も低いため、他の2槍には期待値で更に離されてしまう。専用グラフィックがカッコイイだけに、どうしてこんなにも不遇な立ち位置になってしまったのかが気になってしまう。
使用には愛が必要。
所持:G10-2
※ちょっと長い余談(ベリオ槍の擁護)
攻撃力と属性値が低い代わりに絶妙な会心率を持つことがウリのベリオ槍であるが、単純な期待値ではギエナ槍にさえも敵わない。加算系の属性スキル/攻撃スキルを盛っても、会心&超会心スキルを盛っても、なんなら全部盛っても(机上論)、同じ構成のギエナ槍に敵わない。↓

ではなぜわざわざ後から実装されたのか?執筆時はその疑問に「もしかしたらスキル:会心撃【属性】が実装される伏線なのかもしれない」と苦し紛れの擁護をしていたのだが、後日別に思い至ったことがある。この槍は単なるギエナ槍の下位互換ではない。
差別点はやはり会心率であるが、先述したように「期待値では」及ばない。しかし会心率とは会心の出る確率であり、実際は「会心」か「非会心」の二択しかない。つまるところ一発一発のダメージにバラツキが出る。ここがポイントで、SPフィニッシュに会心を乗せることが出来れば期待値以上の火力を叩き出すことができるのである。もし複数回のSPフィニッシュに会心が乗るようなら火力差は更に広がる。逆に会心が出なければ期待値にも及ばない火力しか出ない。言い換えると、本槍は上振れと下振れの大きい武器なのである。即ち決戦用の武器である。
ただこれは合計の会心率が低い時の話。会心率が高い時(=錬成後)は一転して下振れが少ない武器へと変貌を遂げる。ギエナ槍よりも会心率が100%に到達しやすく、100%になってしまえばSPフィニッシュで会心を外す恐れもなくなる。また100%に到達しなくともSPフィニッシュで会心が発生しない可能性をだいぶ抑えることが出来るはずである。
ちなみにであるがベリオ槍G10-5の素の火力は、ギエナ槍に1~2レベル、クシャ槍に3レベル劣る。

なお本槍は私のお気に入りランスのうちの一本である。今後の伸び代にも乞うご期待。
以上、ちょっと長い余談。
追記:
ついに会心撃【属性】が実装された。しかし…どんな構成をもってしてもギエナ槍に勝つことが出来なかったのである…!合掌。。
これを受けて、もしかしたら会心率40%と設定すべきところを誤って20%と設定してしまったのかもしれない…と疑ってみたりもした。
↓龍属性↓
装備面で、属性強化5/ロックオンを発動させる場合、錬成では龍属性強化が出ないため錬成の有無に関わらずなんとそれだけで5部位全てが呪われる。錬成なしの場合、ガ性は積めない。しかも龍が弱点のモンスターはガ性が欲しい相手ばかり。おまけに大抵は雷か氷も効くため、龍属性である必要もない(=他属性槍とも競合する)。なのでランスを始めて間もない頃のランサーにオススメ出来る属性ではない。しかしガ性0ノーダメで立ち回れる腕さえあれば、他属性と違って属性装備に攻撃スキルが豊富に付いているのは素晴らしい点か。期待値的には次の通り。

悲哀の重槍系統(イビル槍)-守勢2
攻撃力/属性値…「マイナス会心」パターン
本槍は期待値こそ高いもののマイナス会心が痛い。しかし新スキル:凶会心がLv1あれば期待値上ではマイナスを打ち消せるのに加え、SP技に凶会心が乗ることによる上振れを狙うことも出来る。また、付属スキル「攻めの守勢2」が属性ランスであることを加味しても超優秀で、この点で他の属性ランスとの火力差が生まれてくる。総じて、かなり優秀な一本。固有RARE6集めが大変なくらい。
専用グラフィック、しかも回転機構付き。
所持:G10-5
亡滅の腕系統(ネル槍)-結束1/破壊王2
攻撃力/属性値…「物理型古龍」パターン
本槍は、ネル自体が難敵(クシャほどではない)なので作るのは大変である。諸事情あって私は未強化。カタログスペックから見るに、攻撃力が高いため守勢の伸び代が大きく、マイナス会心がないため属性会心との相性は悪くないものの肝心の属性値は高くない、といったところか。良くも悪くも平凡。付属スキルに守勢2を持つイビル槍とは期待値的に好みの領域な気もしている。浪漫のイビル槍/安定のネル槍、と言ったところか。
当然ではあるが、専用グラフィック。
☆選び方☆
基本的にはまず汎用槍(=守勢5運用)を作成することをオススメする。もちろん色んな相手に担いでいけるから(装備変更の手間も少なくて済む)というのもあるが、何よりもジャスガを成立させる癖を付けることができるからというのが大きい。ジャスガを成立させるというのは今作のランスにおいてとても重要なことであり、その基礎を固めるのはもちろんの事それ以降のプレイヤースキル向上も兼ねて守勢5型から始める方が望ましいと言えよう。(もちろん属性槍で守勢5を運用するというのも可能ではあるが、汎用性は落ちる。)
そのあと/それに並行して、苦手なモンスターやランスで狩りたいモンスターの弱点属性槍を重点的に強化する。ランスをメインで使っていきたい場合、最終的には全属性槍を1本ずつ高グレードで揃えるのが一つのゴールとなるが、制作コストの観点からまずは汎用槍1本+属性槍1本とするのが無難だろう。もちろん素材が揃い次第、複数属性をそれぞれ強化していってしまってもよい。
その他思うところ
ランスに限った話ではないが、主に「作りやすさ」の話。
・トラッカーで指定できるモンスターの槍
作りやすい。毎日トラッカーの☆8を4匹コツコツ部位破壊して狩っていれば、次シーズンくらいには完成するイメージ。ただかなり低グレードから強化しなければならないものもあり、RARE1素材/小型素材/採取素材の必要数が多いのが難点。あとは作りやすさゆえスペック的には平凡であることも多い。
・固有RARE6持ちモンスターの槍
固有RARE6がストッパーになりやすいものの、亜種や古龍に比べればかなり作りやすい方。実装から2シーズン後には概ね完成するイメージ。定期的にピックアップが行われ、イベント報酬でRARE6が配られるのも有難いところ。イベント期間外でも、大連続にはピックアップしてもらえることが多いのも強み。
・亜種/希少種モンスターの槍
作りにくい。実装から間もない頃はピックアップ週間が1,2回あったり大連続に出没したりするのでそれなりに素材は集まるが、それを過ぎると滅多に出会うことが出来ない。ピックアップ期間を過ぎるとホントに強化が進まないーーー厳密にはG8-5までは行けるが、G9以降は素材要求量が多すぎるため進めなくなる。そのため私の蒼槍は、実装から4シーズン経った今でもまだG9-2止まりである(RARE3が足りない)。
・古龍モンスターの槍
作りにくい。なんせ無課金だとMAXまで効率を求めても最大6匹/日、通勤通学中に狩るだけだと1,2匹/日しか狩ることが出来ない。しかも大連続の存在や他古龍の存在もあり、目当てのモンスターにたどり着くのも一苦労。そして見つけても参加した先は魔境。その上、永遠に出ないRARE5,6と戦うことになる。亜種/希少種槍と同じでG8まではなんとかなるものの、G9以降の素材要求量が異次元。作成にはかなりの根気がいる。とはいえ、小型素材/採取素材が要求されない点はありがたいところである。
作成難易度が高い槍を強化したい場合に私がオススメしている強化スタイルは、同一属性内(例:雷属性内)の作成難易度が高くない槍(例:カガチ槍)を強化してメインで使用しつつ、裏で目的の槍(例:キリン槍)を強化していく、というものである。そうすれば一部の属性に穴が空くこともなく、目的の槍の完成まで狩りの快適性が損なわれるということもない。
まとめ
本記事では選び方についてあれこれ言ったが、最終的には「自分好みのランス」を使うのを一つの目標にしても良いだろう(私の場合はベリオ槍)。基本的にはギリギリのランク帯の相手でもない限り、高グレードまで強化すればどのランスでも使えないことは無い。むしろ環境の変化(新スキル/護石/装飾品の追加など)でどの武器がどう化けるかも未知数である上、どの属性でもアプデで上位互換の武器が出る傾向にあるので、現状の細かい数値だけ見て作るというのはある種ナンセンスと言えてしまうかもしれない。本記事がランス選びに悩んでいる方の参考になれば幸いである。
(tsukka)
↓前記事↓