元気を出して、とわたし

　４２歳にもなって恋愛するとは
思っていなかったし(もうじき４３歳だ)
この年でも恋愛で傷つけあったりすることに
戸惑いがある。
大人なんだから恋のはじまりも、終わりが訪れる
ことがあれば終わりも穏やかなものだと
思っていた。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　そう、お互いに酸いも甘いも噛み分けたモノ同士
なのだから。

っていうものでもないらしい。

　いくつになっても恋愛ってのは未知の経験を
させてくれる。わたしは結婚というものと初めて
向き合った。むかしから男性との付き合いが
はじまるとぼんやりと結婚って言葉は
あらわれるけど。そう、ぼんやり、と　だけ。
住む場所とかお互いの両親のこととか、
お金の事とか具体的に話し合ったことは
無かったような気がする。
（ホントに結婚する時はもっと深入りする
のだろう）
そんな私に永遠の幼なじみは「新しい冒険」
だと言った。
うん。東京に１人で出てきた時よりも大冒険！
だって１人だったら好き勝手にやりたいこと
やって前に進むだけだったけど、
結婚はそうもいかないじゃない。
相手と足並み揃えなくちゃ一緒に前に進めない
でしょう。なんて言ってみたものの、
私はこの冒険から降りることにした。

つまり相手とはお別れをした。

自分の決めたことに後悔はないし、
どこか解放されたような心地もある。

　世の中の適齢期ってやつのお嬢さんに結婚って
良いものかもしれない✨️なんて思わせられる
先輩ぶりたかったけれど、
「たかはしさんって仕事デキるのに恋愛が
ポンコツだから好きなんです！」
ってまたもや言われた。　

そう、またもや笑　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　お嬢さんはそう言いながら涙ぐんだような
顔をする。いつも私の代わりに泣いてくれるのだ。

　その翌日、たまたま竹内まりやの
「元気を出して」が流れてきた。

もう失恋なんてもんは何度も何度もしてきたけど、この歌が染みたこと、なかったのにな、　　　　　　　　もう一度聴いてみた。

　わたしの、この降りた冒険も恋だった。

そりゃそうだ、付き合おうかって言われた時は
何事にも動じない私の心がキュン
揺らいだのだから。

そんな竹内まりやリピしているときに友だちから
恋愛に悩む内容のLINEがきた。

　　彼だけが男じゃないことに気づいて〜

と返すと

　　人生はあなたが思うほど悪くない〜

　　チャンスは何度でも訪れてくれるはず

歌詞のフレーズを交わしあっていると
ねえ？竹内まりや、行かない？
来年の５月？空いてるよ！
ほら、予定は未定だから大丈夫！！

いこうぜー！武道館！！　　　　　　　　　　　　　　（２０２４／１２／１６）