【Shadowverse】妨害型機械ネメシス工学入門 (RSCローテーション環境 1ヶ月目版)
※(2021年9月1日追記)
当記事の内容をアディショナルカード実装後環境に沿って書き換えた改訂版を公開致しました。以下のリンクよりアクセスできます。
https://note.com/tsukiyama_sv/n/nb1c342b4778e
読者の皆様、こんにちは。月山です。
第21弾カードパック「リナセント・クロニクル / Renascent Chronicles」が追加されて早2週間。環境最序盤で大暴れしていたラティカエルフやカウントビショップが緊急ナーフされた影響もあり、RAGE用のデッキを再検討している方も少なくないのではないでしょうか。私も機械ネメの相方としてどのデッキタイプを選択するのか、ランクマで試したりレートに潜りながら非常に悩んでます。
さて、今回の記事では、RAGE用のデッキ候補の一つとして
『妨害型機械ネメシス』を皆様に提案いたします。
具体的には、機械ネメシスの分類やデッキレシピ例、妨害型における採用カード、採用候補、各クラス対面への立ち回りやマリガンなどについて解説します。
それでは、どうぞ最後までお付き合いください。
1. 機械ネメシスの分類・各デッキレシピ例
そもそも機械ネメシスとは、「極致の創造主・ベルフォメット」を始めとする機械カードを駆使して盤面制圧や回復などを行い、最終的に「アブソリュート・トレランス」などのフィニッシャーで勝つデッキタイプです。
このデッキタイプには、現時点で
・人形型機械
・進化型機械
・妨害型機械
の3つの分類が存在します。 (2021年7月14日現在)
それぞれの概要をデッキレシピ例とともに簡潔に示すと以下の通りです。
人形型機械: 最序盤からの展開力や除去力の高さが特徴。フォロワー破壊数も稼ぎやすく、メイシアの攻撃力を他の型よりも高くしやすい。
ただ、ミラーマッチにて、展開力の高さを逆手に取られやすいことが欠点。
現在の環境で最も一般的な型。
進化型機械: 人形ギミックの代わりに進化ギミックを搭載することで、火力や除去力をより向上させていることが特徴。コロマグやグリームニルもフィニッシャーとしての火力が十分にあるため、トレランスへの依存度が他の型ほど高くはない。カトルを無理なく積めるので潜伏持ち対策にもなる。
ただ、進化ギミックに必要なカードが多いため、どうしても枠が不足してしまうことが欠点。序盤を安定させるには、グリームニルや堕落といった進化回数は稼げないものの進化軸と相性の良いカードやフィニッシャーとしてもトレランスのコスト下げにも大活躍してくれるメイシアを減らす、もしくは入れないといった選択を迫られる。序盤の安定感を多少犠牲にしてでも、グリームニルや堕落、アーティファクトシップなどの終盤に強力なカードを複数枚採用しているレシピもある。
(筆者は妨害型機械を使い始める前はこの型を愛用してました。)
妨害型機械: 人形ギミックや進化ギミックを搭載せず、必須カードを極力絞ったことにより自由度が高いことが特徴。オバヒやメイシアといったトレランスのコストを大幅に下げることのできるカード、エンハンス9でトレランスをデッキから直接呼び出せるラズリなどを採用していることからトレランス特化型ともいえる。
なぜ妨害型という名前なのかというと、自由度が高いおかげで追憶や招来、スロースといった妨害札を採用しやすいから。オバヒが妨害札でもあることもこの名前の由来です。
ただ、他の型に比べトレランス以外の手段で高火力を出すことが若干難しいことが欠点。メイシアの攻撃力は人形型ほど高くはならないし、進化型のようなコロマグやグリムの打点もない。良い意味でも悪い意味でもトレランスに依存している型だといえる。
では、この中からどの型を選択するのかという話なのですが、私の場合、
・ミラーは一定数いるであろうと想定
↓ 進化型 or 妨害型に絞る
↓ 進化機械ウィッチはRAGEなどのBo3にて多くの人が持ち込むと想定
↓ ほぼ確実に勝てるようにするためにはスロースや招来などの妨害札が必要
・妨害型を選択
といった考えで妨害型を選択し、先日のJCG Openにも持ち込みました。
その結果、機械ネメシスに関しては無敗でした。機械ネメシス vs 進化機械ウィッチのマッチアップは4戦ありましたが全勝です。
あと、私が所属しているIf2というアマチュアチームにて、人形型機械と妨害型機械の違いを色々書いたものがあるのでこちらにも載せます。
これ以降は、妨害型機械のデッキレシピ例を基に解説します。
2. 採用カード 解説
まずは確定枠の27枚について解説します。
とはいえ、特に語るべき内容もないため、それぞれ一言ずつです。
〇 機械カード一式
・アイアロンの残骸
・機械兵
・大型機械兵
・戦慄の侵略
・極致の創造主・ベルフォメット
機械カードを下手に減らしてしまうとそれだけでベルフォメットへの融合や大型機械兵のEP回復がしにくくなってしまうため、この5種類15枚に関してはセットで採用すると考えてもらって問題ありません。
・ラミエル
後4進化でマナ加速できるのは言わずもがな、ヴィンセントの3点AoEやグリムのダメージの障壁になってくれたりと中終盤でも便利です。
・粛清の器・メイシア
フィニッシャーでもありますが、どちらかというとトレランスのコスト下げ用カードとして中盤以降に使うことの方が多いです。
・オーバーヒートデーモン
3コスト進化で5*2 = 最大10コスト分、エンハンス7で5*4 = 最大20コスト分もトレランスのコストを下げることができ、さらに相手のラストワードを無効化できるおまけ付きカードなので、入れない理由があまりないです。
・アブソリュート・トレランス
このデッキタイプの重要なフィニッシャーであり、妨害型は特にこのカードに依存しているといえるため、3枚確定採用です。
次に今回のデッキレシピ例にて採用した自由枠の13枚について解説します。
・追憶の大天使
機械カードでなく、トレランスのコスト下げに深く関わっているわけではないため、一応今回は自由枠にしましたが、ほぼほぼ確定枠のカードといってしまっても差し支えのないレベルのカードです。
役割としては、相手の強力なラストワード持ちの消滅、進化時効果でトレランスを手札に早く引き込む、の2つが挙げられます。
・界門のホムンクルス・ラズリ
エンハンス9でデッキ内に眠っているトレランスを引っ張り出してくることができます。つまり、9t目までにトレランスが手札に1枚しか引けていない下振れ状態で無理やりリーサルを作るためのカードです。ラズリ進化時効果をリーダーにかけておけば、ガンダゴウザリーサルからは1t逃れられます。
・ガジェットユーザー
役割としては、トレランスを手札に早く引き込む、後述するスロースなどのための共鳴調整、進化することでトレランスのコストを7下げる、の3つです。個人的に使い勝手が非常に良かったので3枚採用しています。
・《運命の輪》・スロース
基本的には共鳴状態で「惨禍の円環」を出す使い方がほとんどです。コストアップ効果が特に進化機械ウィッチに刺さっており、後半の相手からのダメージを1ターン和らげることが可能です。珍しい例ではありますが、非共鳴状態で出した後に1枚ドローすれば、相手の潜伏フォロワーを倒すことができる点も便利です。
・招来の大天使
体力上限を上げることでOTKされずらくしたり、相手のスペルやアミュレットのコストを上げたりと、他にはないような器用な効果を持っているカードです。このカードも進化機械ウィッチに刺さります。現在はピン刺しですが、今後枚数を増やす可能性もあります。
・終末の番人・スピネ
本体から出てくるトークンがどれも強く、またトレランスのコスト下げにも貢献できるため、本体運用メインで採用しています。
ちなみに、前期のAFではアクセラでガンガン出してたと思いますが、このデッキタイプではアクセラで使うことはあまりないです。明確な理由がある場合は別ですが、とりあえずでアクセラ効果を使うのはやめましょう。
3. 自由枠への採用候補
自由枠への採用候補である12種類のカードを以下に示します。
この章で解説するのは、先ほどの章で解説した追憶、ラズリ、ガジェット、スロース、招来、スピネの6種類以外のカードのみです。
・ストレイホロウ・イルガンノ
疑似的な無限リソースであり、バイクを3枚分盤面に出すことも可能であるため、蹂躙の触手などの疾走札と組み合わせることで大ダメージが狙えるカードです。今回のデッキレシピ例では、ネメミラーを意識した結果、あまり盤面に残るフォロワーを採用したくなかったため不採用としました。
強力なカードであることは間違いないため、ミラーをあまり意識しない、もしくはガジェットで流すだけになっても構わない、などといった場合には採用を検討しても良いと考えます。
・閃耀の双剣・カトル
進化型ほどの進化回数は稼げないため、解放奥義を使うのはよほど長引かない限り難しいですが、奥義に関しては十分狙えます。奥義で3面除去しながらトレランスのコストを12も下げれるため、非常に強力です。今でも採用の可能性は十分にあります。
・名もなき決意
進化権があと1つ足りないという状況になることが時々あるため、その時のための保険として入れるのもありです。ただ、ドロー効果まで狙うのは難しいでしょう。
・ディメンジョンドミネーター
先4が暇になることが少なくないため、その隙間時間を利用してメイシアなどに効果を付けることでリーサルターンを早める、といった使い方をするためのカードです。試している時にこのカードのおかげで勝てた試合もあったため、非常に便利なカードではあります。ただ、終盤になるほど使いづらくなってしまう点が欠点です。
・カオスルーラー・アイシィレンドリング
「デッドペナルティ」で相手のベルフォメット本体置きを妨害したり、魔道列車でベルフォメット御一行を消すことができるから、といった理由で採用されているデッキレシピを見たことがあります。トレランスを魔道列車が飲み込んでしまうため、トレランスに依存した妨害型では若干採用するのが難しいと考えます。
・アーティファクトシップ
8コスト8点ダメージで5/5守護まで立つ点が便利だということで、最近巷で流行り始めているカードです。ただ、進化後トレランス1枚を合わせても19点までしか出ない点には注意。
4. 使用感
使用感としては、一般的である人形型機械とは異なっています。
具体的にいうと、人形型は序盤は自ら展開しつつ攻め立てる戦い方ができるため、ミッドレンジっぽい戦い方もできます。
それに対して、妨害型は相手の動きに対応し、こちらの準備が整うまで凌ぎきる、つまり完全にコントロール一筋の戦い方であるといえます。
このことを踏まえたうえで次の章にて立ち回りなどを書くのですが、これまで人形型を使っていた方からすると違和感だらけかもしれません。ご了承ください。
5. 各クラスごとのマリガン、主要デッキとの相性・立ち回り
現在の環境での各クラスごとのマリガンや主要デッキとの相性・立ち回りについて解説します。
有利不利に関しては筆者が妨害型機械ネメを握っていた際の結果を基準にしているため、皆様の認識と多少異なる点もあるかもしれませんが、あくまで参考程度に気軽に読んでいただけると有難いです。
※基本的なマリガンは以下の通りです。
<先後共通>
・残骸
・機械兵
・ベルフォメット
・トレランス (1枚のみ)
<後攻のみ>
・ラミエル
・オバヒ (トレランスとセット)
このマリガンは各クラスごとのマリガンの雛形であり、それぞれ異なる点もあるため、参考にする場合は各クラスのものをご活用ください。
・対エルフ
相手がどのデッキタイプであってもキツイ対面です。母数の多いラティカエルフを想定した場合、耐えきることを考えすぎるより、トレランスで早めに倒した方が良いと考えています。そのため、少し強気なマリガンをします。
<先後共通>
・残骸
・機械兵
・ベルフォメット
・トレランス (2枚まで, 優先度高め, 手札にない場合は探す)
<後攻のみ>
・ラミエル
・オバヒ (トレランスとセット)
▽ ラティカエルフ (プレイ回数エルフ)
相性: 微不利〜不利
6〜7t目あたりが相手のリーサルターンであり、それを遮断で防ぎ切ることが難しいため、それまでに何とかして倒し切る必要があります。効率よくトレランスのコストを下げるように立ち回りましょう。
相手の回復は森の打点王ぐらいなので、蹂躙などで相手の体力を積極的に削りながら戦うと勝てる場合もあったりします。
▽ アクセラエルフ
相性: 微不利
ラティカエルフに比べて火力は少しマイルドであるため、こちらの準備が整えば遮断で防衛できなくもないです。
しかし、ラティカエルフよりも速い段階で高火力が飛んでくるデッキタイプであるため、こちらの準備が整っていない状況で体力を削られることも少なくありません。
今回は母数の多いラティカエルフを想定したマリガンであるため、相手がアクセラエルフだった場合の防衛力が低下してしまっているので相性が微不利なのですが、遮断をより多く出しやすいようにベルフォメットを優先したマリガンに変更すると相性が多少改善されるかもしれません。
・対ロイヤル
現時点での流行軸が連携自然であるため、割と対等かそれ以上に戦えてる試合の方が多いですが、オクトーOTKが増えると若干辛くなる可能性も少なくないです。現在は以下のような基本的なマリガンにしていますが、今後オクトーOTKが増えた場合、対エルフのようなマリガンに切り替える可能性も十分あります。
<先後共通>
・残骸
・機械兵
・ベルフォメット
・トレランス (1枚のみ)
<後攻のみ>
・ラミエル
・オバヒ (トレランスとセット)
▽ 連携自然ロイヤル
相性: 微有利〜五分
相手の引きにもよりますが、基本的には耐え切れる対面です。
ベルフォメットを安着できれば大抵勝ちなので、確実に盤面を処理しつつ遮断で疾走札の妨害と体力回復をする立ち回りをしましょう。
ちなみに (あまりない状況だとは思いますが) 相手がリオードを進化せずに置いてくれた場合、進化後オバヒの効果で簡単に吹き飛ばすことができます。その場合、練度的にもリソース的にもほぼ勝ちなのでのびのびとプレイしてください。
▽ オクトーOTKロイヤル
相性: 微不利〜不利
リーサルターンが8t目であるため、ラティカエルフのように7tで倒されるといったことはないですが、ラティカエルフ以上に遮断で防衛できない対面であるため、ラティカエルフよりも不利だと言えます。
ラティカエルフ同様、効率よくトレランスのコストを下げ、相手のOTKが成立する前に倒せるよう立ち回りましょう。
・対ウィッチ
基本的に有利~微有利です。耐えきることを意識しながら着実にトレランスのコストを下げていけばいいので、強気なマリガンをする必要はさほどないと考えています。とはいえ、悠長にしすぎると状況次第では負けるので9tあたりに相手を倒す算段を立てておくようにしましょう。
<先後共通>
・侵略以外の機械カード (トレランスよりも優先度高め)
・トレランス (1枚のみ)
<後攻のみ>
・ラミエル
・オバヒ (トレランスとセット)
▽ 進化機械ウィッチ
相性: 有利 (ヴィンセント進化後: 五分)
機械ネメシスのメインターゲットです。
遮断での妨害と体力回復、スロースや招来のコストアップが他対面以上に刺さります。
ただし、相手のある動きが相性を変動させます。それがヴィンセント進化です。
相手の火力が格段に上がるため、きちんと防衛しなければ簡単に体力を削り取られます。相手の8t目直前に遮断+招来や遮断+ラミエル+αなどができるようにしておき、9t目が回ってきたらラズリトレランストレランス進化でリーサルを決められるように立ち回りましょう。相手側は守護がないため、こちらの疾走札はほぼほぼ通ります。
▽ マナリアウィッチ
相性: 微有利〜五分
進化機械ウィッチとは異なり、スロースが若干刺さりづらいのがこの対面です。
その代わり、招来が進化機械ウィッチ以上に刺さるため、招来を少なくとも1回は進化しておきたいと考えています。
気を付けたいこととしては、相手がイクシードブラストを撃ってくるタイミングでのこちらの盤面状況です。いくら体力を高くしていても、盤面に的が残ってしまっている場合、イクシードブラストを貫通されて負ける可能性があります。そこで盤面に残すフォロワーはできる限り遮断のみにしましょう。そうすることで、相手は手札からフォロワーを出してそれを的にするしかイクシードブラストを撃つ手段がなくなります。
こちらの体力がMAXな場合、イクシードブラスト3枚分で9コストなので、10ppあったとしても1コストで3体フォロワーを出す必要があります。マナリアウィッチでの0コスフォロワーは序中盤に使いたいドロソでもあるため、終盤まで手札に貯めておくことは難しいはずです。
ちなみに、盤面を空にするとフェイタルバーンの最大火力を顔に受けてしまうため、遮断は置いておくようにしましょう。
・対ドラゴン
このクラス相手はある程度の体力回復と除去を行いながら戦うことを意識しないといけないので、トレランスを優先しすぎて機械カードが全くないという事態に陥ってはいけません。私は今のところ基本的なマリガンで回していますが、今後変更する可能性はあります。お好みで調整してください。
<先後共通>
・残骸
・機械兵
・ベルフォメット
・トレランス (1枚のみ)
<後攻のみ>
・ラミエル
・オバヒ (トレランスとセット)
▽ 自然ドラゴン
相性: 微有利〜五分
盤面除去と体力回復を徹底して行っておけば負けることはない対面です。
注意点としては、これまでのライドドラゴン同様、ガンダゴウザによる高火力が負け要因であるため、体力は13点以上に保つようにしましょう。
▽ バフドラゴン
相性: 五分〜微不利
個人的に苦手なだけかもしれませんが、中盤以降に盤面を除去しきれずに負ける場合があります。
メイシアのダメージを増やしつつ、トレランスを育てることも意識しましょう。中型疾走や3点バーンなどもよく飛んでくるので体力回復も忘れずに。
ベルフォメット安着&リーダー体力ほぼMAXといった状態まで持ち越せれば大抵勝てます。
・対ネクロ
機械ネクロよりもラスワネクロとの対戦の方が戦いにくいので、今回はラスワネクロ想定でマリガンします。相手にラスワ枚数を稼がせないための消滅が欲しいこと、相手のバーストダメージよりも早期にトレランスOTKを決めたいことの2点から以下のようなマリガンを試しています。
<先後共通>
・残骸
・機械兵
・ベルフォメット
・追憶
・オバヒ
・トレランス (2枚まで, 優先度高め, 手札にない場合は探す)
<後攻のみ>
・ラミエル
▽ ラストワードネクロ
相性: 五分〜微不利
消滅があるおかげでラスワ破壊枚数稼ぎを遅らせられるとはいえ、相手の高火力を耐久しきるのは現実的ではないため、トレランスのコスト下げと消滅・妨害を並行して行う必要があります。
後半に慘禍の円環で相手の盤面を1面埋めるとインパルス絡みの火力が抑えられます。遮断と合わせて、トレランスOTKまでの耐久にご活用ください。
▽ 機械ネクロ
相性: 微有利〜五分
ラスワネクロほどの継続的な高火力ではないため、ある程度の耐久は可能ですが、あまり悠長にしすぎると禁絶インパルスなどで負ける可能性があります。幸い、ラスワネクロ想定のマリガンによりトレランスを引いてる可能性は高いので、相手から高火力が飛んでくる前に倒せるように立ち回りましょう。
消滅対象は機械カード、特にエンネアやマンマルを優先してください。この2枚がリアニメイトされなければ非常に戦いやすいです。
・対ヴァンパイア
このクラスとの試行回数そのものが少ないため、正直何とも言えないのですが、何回か戦った感じだと基本的なマリガンで問題ないと考えます。ただ、今後ヴァンパイアデッキの研究が進み、デッキが洗練された場合に現在と同じマリガンを続けて良いのかどうかは不明です。
<先後共通>
・残骸
・機械兵
・ベルフォメット
・トレランス (1枚のみ, やや優先度高め)
<後攻のみ>
・ラミエル
・オバヒ (トレランスとセット)
▽ 復讐機械ヴァンパイア
相性: 有利〜微有利
(碑文を置いてる場合は別ですが) 相手が復讐状態であるということはトレランス1体進化だけで勝てるので戦いやすいです。
相手の疾走札は遮断や招来、ラミエルなどで防衛しましょう。とはいえ、体力管理を怠ると高火力に押されて負ける可能性もあるので注意は必要です。
また、私は相手の方舟の魔神を警戒して、相手をあえて復讐状態に入れたりもします。モノと組み合わせた時の方舟の8点疾走はなかなか重たい一撃なので防ぎたいものです。
・対ビショップ
清浄、守護のどちらを想定した場合でも基本的なマリガンで問題ないと考えます。ただ、ラーのことを考えるとあまり悠長にもしてられないので、若干トレランスの優先度を上げても良いかもしれません。
<先後共通>
・残骸
・機械兵
・ベルフォメット
・トレランス (1枚のみ, 優先度上げても良いかも)
<後攻のみ>
・ラミエル
・オバヒ (トレランスとセット)
▽ 清浄ビショップ
相性: 有利
勝てます。
ラーが唯一の懸念材料ですが、それ以外は特に問題ないため、適宜回復しておけば勝つことは容易です。安着したベルフォメットを相手は全処理することができません。1つ1つ適切に捌きつつ、こちらのやりたいことを押し付けましょう。
▽ 守護ビショップ
相性: 微有利〜五分
パニッシュメントスナイパーがナーフされたため、清浄ほどではありませんが戦いやすい対面です。
相手の結晶アンヴェルトが開くタイミングに合わせて遮断を置きましょう。アンヴェルトの顔へのバーンを帳消しにできます。
また、相手が進化軸と組み合わせている可能性もあるため、グリームニルのバーンにも警戒しましょう。
・対ネメシス
母数としては機械ネメが一番多いため、今回は機械ネメミラーを想定したマリガンを行います。
<先後共通>
・残骸
・機械兵 (他の機械カードより優先度高め)
・ベルフォメット
・トレランス (全力で探す(手札にない場合全マリガン), 2枚持ちが理想)
<後攻のみ>
・ラミエル
・オバヒ (トレランスとセット)
▽ 機械ネメミラー
相性: 先にトレランスのコスト下げきった方の勝ち
相性に書いた通りです。
そのため、マリガンではトレランスを全力で探します。2枚持ちが理想です。
また、1章の後半で述べた通り、ミラーで盤面にフォロワーを残すことは相手のトレランスコスト下げに利用されるだけなので損です。
そこで、極力盤面にフォロワーを残さない、残ってしまったとしても体力をできる限り削っておく立ち回りをしましょう。これを意識するだけでもミラー戦での勝率が上がります。
ちなみに慘禍の円環を置くタイミングですが、私はどのタイミングで置いてもありだと考えています。
▽ 連携ネメシス
相性: 微有利 (トレランスの引き込み次第)
結局トレランスが引けてるかどうかではあるのですが、相手はデッキタイプの特性上どうしても展開しなければならないため、こちらは一方的にトレランスのコストを下げることが可能です。
アイシィが出てきたターンの返しのターンぐらいにはリーサルを決められるように立ち回りましょう。
6. 問題点 & 改善点
妨害型機械ネメの問題点やそれに対しての改善案を記載します。参考程度にどうぞ。
問1: トレランスに依存しすぎているため、全く引けなかった時が絶望的。
案1: トレランスが引けなくても打点になるカードが色々入っている型を使う。個人的には進化型機械がおすすめ。
問2: ミラーが少なくなったため、より効率的にコスト下げや打点稼ぎをしつつ、リソースの消費を極力抑えられるようなカードがほしい。
案2: イルガンノがおすすめ。スピネあたりと入れ替えるのが良いかもしれない。
7. あとがき
最後までご覧くださり、本当にありがとうございます。
今回は妨害型の機械ネメシスについて解説しました。環境でも十分やっていけるレベルのパワーを備えたデッキタイプではあるので、この記事がきっかけで興味を持っていただけましたら筆者としては嬉しい限りです。
当記事についての質問、記事内の誤字等ございましたら、私のTwitterのDM ( @Tsukiyama05_sv ) にご連絡ください。
今回はこのあたりで失礼致します。
それでは、また次の記事にて。