【Shadowverse】 対アグロ特化型連携ネメシス という選択肢 (ETAローテーション環境1ヶ月目版)
読者の皆様、明けましておめでとうございます。月山です。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
さて、第19弾カードパック「Eternal Awakening 十天覚醒」が実装されて早2週間。RAGEに向けて、既に持ち込むデッキタイプを決めて細かい調整段階に入ってる方もいらっしゃれば、まだ何を持ち込むか悩んでらっしゃる方もいらっしゃると思います。
今回のRAGE、特にDay1のデッキ選択における重要な要素の一つとして「アグロデッキへの耐性」が挙げられます。
環境初期ほど多くはないものの、今でも一定数存在し、環境定義デッキの一つとして名を連ねている「アグロネクロ」。年明けあたりから使用者が徐々に増え始め、JCGでは今やOTKドラゴンよりも使用者が多い「ライドドラゴン」といった、強力なアグロデッキが環境上位に複数存在するのが現環境の特徴です。当然、RAGEへの持ち込みも多くなると予想されます。デッキを選択するにあたり、こういったアグロデッキへの耐性は必須条件であると言えるでしょう。
そこで、今回は対アグロ戦を想定しチューニングした「対アグロ特化型連携ネメシス」を選択肢の一つとして紹介します。環境的には厳しい立ち位置にあるネメシスですが、対アグロ戦に関しては他クラスにも引けを取らない性能を誇ります。
どうぞ最後までお付き合いください。
※ 今回の記事を執筆するにあたり、Tartaros|世界/SoAさん (@Portal__sv) の『帰ってきた連携ネメシス』という記事を参考にさせていただきました。今期の連携ネメシスを回すうえで重要な情報が多数記載されている良記事ですので、当記事と合わせてご覧いただけると幸いです。
1. デッキレシピ例
今回は「対アグロ特化型」と「ランクマッチ用の汎用型」の2種類の構築をデッキレシピ例として紹介します。また、当記事では、対アグロ特化型をメインに解説します。
・対アグロ特化型
毎ターン1pp余らせで2点回復でき、置いておけば処理を強要できる「カプセルホムンクルス」。特にアグロネクロの序盤の速度を遅くすることができる「追憶の大天使」。回復、処理、守護立て、リソース補充などをこなせ、対アグロ以外でも強力な「放浪する料理人 + 夢の使者・アメス」など、アグロデッキ相手に特化した構築です。特にアグロネクロ相手に無類の強さを誇ります。
・汎用型
ランクマッチで勝ち越すためにアグロ以外の相手も想定した構築です。盤面処理ができる「カオスルーラー・アイシィレンドリング」や強力なフィニッシャーである「ストレイホロウ・イルガンノ」「界門のホムンクルス・ラズリ + カイザーインサイト」を追加することで長期戦も戦えるようにしてあります。特化型ほどではありませんが、この構築でもアグロ耐性はあるため、アグロデッキ相手に対抗可能です。
2. デッキタイプ選択理由
前期の記事で記載した通り、前期の連携ネメシスには2つの特徴がありました。
1つ目は「様々なデッキタイプに対抗できるほどのデッキパワーの高さ」です。しかし、イルガンノのナーフによって、このデッキタイプのパワーは大幅に低下しました。前期ほどのパワーは残念ながらありません。
2つ目は「アグロデッキへの耐性が高いこと」です。これに関してはイルガンノのナーフはさほど影響してません。追憶の追加により、むしろ耐性が上がったと考えます。冒頭にて、他クラスにも引けを取らないと書いたのはこのためです。
つまり、このデッキタイプを選択する理由は、対アグロデッキとしての役割を見出せたからです。
3. 採用カードの解説
まずは確定枠のカードについて、簡潔に説明します。
・ストリングマイスター 3枚
もはや連携ネメシスになくてはならない存在といっても過言でありません。イルガンノナーフにより連携数が稼ぎづらくなっているため、今期に関しては人形補充カードが手札になくてもマリガンでキープします。後述する「魔鋼の傀儡」と合わせれば後5フェイラン直接召喚も可能です。
・アーティファクトの同調 3枚
面展開や打点として非常に優秀なため、今期も3枚確定採用です。1t目にて、ドールズオーナーなどの2t目に出したいフォロワーが既に手札にある場合、3t目に出すためにトレースAFをチョイスする択もあるため覚えておきましょう。
・放浪する料理人 3枚
バフ時に盤面にランダム3点除去を撃ちながら3点回復できるのがアグロに対して非常に強力です。連携ネメシスのアグロ耐性の高さの一端を担っています。フェイランのバフ効果でも起動するので、進化権が切れた後でも回復できます。
・夢の使者・アメス 3枚
連携ネメシスのアグロ耐性の高さの象徴とも言えるカードです。対アグロ対策としてネメシスを握る理由でもあります。余程の理由がない限り、絶対に枚数を減らしてはいけません。
・ドールズオーナー 3枚
人形確保要員です。連携数を稼ぐための基点の一つなので、マリガンでは優先的にキープします。
・ストレイホロウ・イルガンノ 2枚
ナーフされて使いづらくなりましたが、リソース温存と長期化した時のフィニッシャーという役割はまだ残っています。対アグロ想定なら枚数を減らしても問題ありませんが、アグロ以外の対面も想定したい場合は3枚入れたいカードです。
・ゴブリンクイーン 3枚
強い盤面を押し付けながらリソース補充できるのが、どの対面であっても強力です。3t目に置いて相手に圧をかける使い方もよくします。守護持ちであるゴブリンキングがアグロ相手に刺さることもあり、文句なしの3枚採用。
・パペットボックス 3枚
盤面にいると厄介なフォロワーやアミュレットが多数あるため、今期も重宝するカードです。相手の熊から人形を貰えるおかげで連携数を稼げるカードでもあるため、3枚積んでても支障はありません。
・天覇風神・フェイラン 3枚
守護持ちフォロワーや料理人をバフすることでアグロのリソースを更に消費させることができるため、できる限り早めの直接召喚を狙いたいです。アグロ以外の対面に対しても面押しをするために必須のカードなので3枚採用。
・《世界》・ゼルガネイア 2枚
アグロ相手に5点回復が非常に刺さるため、序盤の事故率が上がるとしても少なくとも2枚は採用したいです。3枚積むと更に序盤の事故に繋がりやすくはなりますが、アグロ相手には強く出れるため、好みで調整してみてください。
・カオスルーラー・アイシィレンドリング 2枚
対アグロ想定だと、相手のリソースが切れてくるであろう7t目に壁の役割として使うことがほとんどであるため、2枚あれば十分なカードです。アグロ以外の対面も想定する場合は、盤面除去のために3枚入れましょう。
4. 自由枠への採用候補カード
次に、10枚分の枠がある自由枠への採用候補として16種類のカードを説明します。これらのカードの説明を参考に、対面として想定するデッキタイプに合わせたチューニングを行ってください。
・カプセルホムンクルス
前期のOTKネメシスにおけるOTKパーツの1枚という印象が強いこのカード、今期は回復札として使います。後述する「フラッフィーエンジェル」ほどの回復量はありませんが、フラッフィーは3コストかかるのに対し、カプセルは1コストで回復できるため、連携稼ぎの邪魔になりにくいです。むしろ、0コストなのが早期の連携稼ぎカードとして使えたりもします。
打点としても使えるため、ヴォイドリアライズ警戒でリーダー体力を13~14に調整した相手 (特に狂乱ヴァンパイア) の裏目をつくことも可能です。
・魔鋼の傀儡
イルガンノナーフにより稼ぎづらくなった連携数の埋め合わせとして使えるカードです。ゴブリンクイーンは強力な盤面を作れる代わりに連携数を3稼ぐには5コスト必要なのに対し、傀儡は盤面はそれほど強くならない代わりに2コストで連携数を3稼げるため、早期のフェイラン直接召喚に貢献しやすいです。後4t目に傀儡進化 + アメス + マイスター + 効果で確保した人形4枚で連携数を7稼ぐこともできます。後5フェイラン直接召喚のためには欠かせないカードです。 ただし、進化権を使い切った後は2/2/2バニラになってしまうため、入れすぎには要注意。
・鋼刃の暗器使い
1pp余らせれば自発的に人形を回収できるのが便利であるため、人形回収要員を増やしたい場合には採用を検討してみてもいいかもしれません。カプセルホムンクルスの体力回復と合わせられるのも非常に高評価です。ただし、序盤にこのカードで人形を回収する場合、3t目にゴブクイやパペボが使えない点には要注意。
・界門のホムンクルス・ラズリ
エンハンス9でカイザー本体を出しながら魔導列車に乗車させて盤面消去を狙ったり、ゴブリンクイーン進化で作ったゴブリンキングなどの大型フォロワーを進化時効果で守ったり、と様々な使い方ができます。進化時効果をリーダーに付与しておけば、OTKドラゴンのリーサルターンを1ターン遅らせることも可能です。
・ストレイホロウ・イルガンノ (3枚目)
先述した通り、リソース温存と長期化した時のフィニッシャーという役割はまだ残っています。アグロ以外の対面、特に進化ロイヤル相手には直接召喚世界 + ヴォイドリアライズの16点バーストダメージが勝ち筋となるため、ロイヤル対面も想定するなら3枚目は入れましょう。
・神託の大天使・ガブリエル
盤面にフォロワーが比較的残りやすいデッキタイプであるため、それを利用して打点を稼ぐカードとして使うことが可能です。料理人の起動にも使えるため、料理人が入っているデッキとは軒並み相性が良いです。
・フラッフィーエンジェル
対アグロ用カードとして、様々なデッキタイプで使われているカードです。連携ネメシスでも搭載可能ですが、3コストで連携数が1しか稼げない、かつ、ガブリエルのような打点になるカードではないのがややネックです。カプセルホムンクルスを試してみて、回復量が足りないと感じた場合はこちらを採用してみるのもありかもしれません。
・《運命の輪》・スロース
前期同様、妨害カードとして使える他、アメスやマインドディバイダーと組み合わせて確定除去として使うこともできます。ただし、共鳴時に盤面に出した場合、スロース本体は消滅してしまうため、連携数は合計2稼げても破壊数は1以下しか稼げない点には注意が必要です。消滅である点を利用して、アグロネクロ相手に「惨禍の円環」で妨害しながら「輪廻の強制」から出てくるフォロワーをフラッフィー確定にする、という使い方もできるかもしれません。
・突破のマリオネッター
" ファンファーレで " 人形を確保できるのが非常に偉いです。他にファンファーレで人形を確保できるのはエンハンス6マイスターぐらいなので、もっと気軽に人形を確保できるカードを増やしたい場合には採用を是非検討してみてください。
・肉球シュート
後攻時に進化権が残っていれば、連携数を稼ぎながら多面処理もできるため非常に強いのですが、先攻時や進化権が切れた後は3コスト払っても連携数が全く稼げないのでやや使いづらい印象です。入れるとしてもピン刺しが限度だと考えます。
・招来の大天使
体力上限を増やしながら回復できるため、アグロ対策やOTKドラゴン対策になる他、守護持ちであるため、相手のリソースを吐かせることができ、かつ、ネクロインパルスなどの強力なスペルを1ターン遅らせることも可能なため、有効な場面は多いカードです。ただ、やはり連携ネメシスではコストが高めなのに連携数を稼ぎづらい点がややネックであると言えます。とはいえ、魔導列車を操縦できたりと連携数以外の要素に関しては連携ネメシスと相性が良いため、試してみる価値はあるのではないかと考えています。
・マインドディバイダー
盤面強化 + リソース補充の役割を担っているため、連携ネメシスにおいては重要なカードです。ただし、元コストが5であり、序盤に引きすぎては事故の原因になりかねないカードでもあるので、今回は皆様の好みに合わせて各自枚数を調整していただくことにしました。ちなみに私は2枚派です。
・《世界》・ゼルガネイア (3枚目)
先述した通り、3枚積むと更に序盤の事故に繋がりやすくはなりますが、アグロ相手には強く出れるため、好みで調整してみてください。
・カオスルーラー・アイシィレンドリング (3枚目)
先述した通り、アグロ以外の対面も想定する場合は、盤面除去のために3枚入れましょう。特に進化ロイヤル対面を想定する場合、相手のリソース切れを狙うためにも3枚目は必須です。
・コネクトエンジニア
進化権が切れた後にイルガンノに突進を付与して自壊させる、魔導列車を操縦させておけば、OTKドラゴンからディズレスタンが飛んできた時としてもそれを阻むための守護として使える、など、様々な使い方ができるカードです。ただ、何枚も使いたいカードではないため、採用するとしてもピン刺しになると考えられます。
・カイザーインサイト
主に長期化した場合のダメージ源として利用します。魔導列車の起動にも使えるので、連携ネメシスとの相性は良いカードです。攻撃可能なアイシィレンドリングと魔導列車が盤面に生き残っている場合、アイシィの打点7点 + 魔導列車の打点6点 + カイザーの効果7点 = 20点ワンショットキルを狙えます。
5. 使用感 & マリガン基準
このデッキタイプを使うにあたって、相手がアグロ対面でもアグロ以外の対面でも、まず一番に重要なことは「連携数や破壊数をなるべく早く稼ぐこと」です。
アグロ対面に関しては、早期のフェイラン直接召喚とゴブプリ進化や料理人アメスのタイミングを合わせることで相手の勝ち筋を消すことができます。また、アグロ以外の対面でも同様の盤面の押しつけを行うことで、相手の処理が間に合う前に倒すことも可能です。
イルガンノがナーフされてヴォイドリアライズを勝ち筋として使いづらくなってしまった今、早期に盤面を作ることの重要性が増しているとも言えます。
そこで、マリガンでは連携数や破壊数を早く稼ぐことを意識し、アグロ対面に対しては更に回復札も探しにいくことを意識しましょう。その影響もあって、今期では、マイスターは人形補充カードが手札になくてもキープしたり、イルガンノよりも料理人を優先したり、と前期とは異なるマリガンを求められます。
詳細なマリガン内容に関してはクラスごとに異なるため、次章にて記載します。
6. 他のデッキタイプとの相性や立ち回り方
ETAローテーション環境の主要デッキとの相性や立ち回り方について解説します。有利不利に関しては筆者がこのデッキタイプでその対面にどれほど勝てているかをリプレイを振り返りながら評価しただけなので、あくまで参考程度で気軽に読んでいただけるとありがたいです。
(筆者自身は構築のチューニングには多少の自信がありますが、プレイに関してはそれほど自信があるわけではないため、勝てる対面を逃している可能性もあります。ご了承ください。)
・エルフ
エルフクラスに関しては、現状だとアクセラエルフが最も多いデッキタイプであるため、デッキタイプがわかっていない段階ではこれを想定したマリガンを行います。
<先後共通>
マイスター
同調
オーナー
ゴブクイ
パペボ
<先攻のみ>
特になし
<後攻のみ>
料理人 + アメス + 2t目に使えるカード
傀儡 + マイスター + 2t目に使えるカード
・対アクセラエルフ
相性: 不利
エルフクイーンやゼノサジタリウスなど、こちらの盤面展開に対しての様々な解答を持ち合わせており、また、こちらのリソースが切れ始めたあたりに高火力打点を叩き込んでくるため、非常に戦いづらいです。相手のエルフクイーンに全処理されないほどの盤面を作って、細い勝ち筋を通すしかないため、不利な対面と言えるでしょう。
・対アグロエルフ
相性: 有利
特殊マリガン: <先後共通> 料理人 を追加
アグロエルフ対面では連携ネメシス側が有利です。相手からの高打点に警戒しながら相手のリソース切れを狙って立ち回りましょう。ただし、真偽の逆転が飛んでくると厄介なので、撃たれる前に倒しきるか、撃たれても返しのターンに展開して相手に盤面を返されないように立ち回りましょう。
・ロイヤル
ロイヤル対面に関しては、ほとんどが進化ロイヤルであるため、進化ロイヤル想定でマリガンします。
<先後共通>
マイスター
同調
ゴブクイ
パペボ (最優先)
<先攻のみ>
特になし
<後攻のみ>
特になし
・対進化ロイヤル
相性: 五分 ~ 不利
基本的にカゲミツをケアしながら、長期戦を見据えて戦うことになります。オクトーやシエテが盤面を作るターンにアイシィを合わせるイメージです。汎用型のような長期戦を見据えてチューニングした構築なら五分~微不利程度で渡り合うことができますが、対アグロ特化型のような構築では基本不利です。
・ウィッチ
ウィッチ対面に関しては、最近は式神が主流なので相手の展開よりも先に攻めきることをイメージしたマリガンをします。
<先後共通>
マイスター
同調
オーナー
ゴブクイ
パペボ
<先攻のみ>
特になし
<後攻のみ>
料理人 + アメス + 2t目に使えるカード
傀儡 + マイスター + 2t目に使えるカード
・対式神ウィッチ
相性: 不利
元々不利寄りな対面でしたが、更に不利になりました。
前期同様、唯一の勝ち筋は序盤からの速攻で攻めきるプランです。耐え切られた場合、そのまま負けに直結します。
・ネクロマンサー
ネクロ対面に関しては、最近はグレモリーネクロが多いですがアグロネクロも一定数いるため、相手のデッキタイプがわからない場合は両方を意識したマリガンをしています。
<先後共通>
マイスター
同調
オーナー
ゴブクイ
パペボ (優先度高め)
<先攻のみ>
特になし
<後攻のみ>
料理人 + アメス + 2t目に使えるカード
傀儡 + マイスター + 2t目に使えるカード
・対グレモリーネクロ
相性: 微不利 ~ 不利
グレモリー効果が起動してしまうと一気に負けてしまうため、一般的なグレモリー起動ターンである7~8t目までに勝ちきる必要があります。パペボを優先度高めにしているのは少しでも起動を遅らせるためです。
勝ち筋は、序盤から盤面を押し続けることです。それでも厳しい対面ではあるのですが、相手がグレモリー起動前にネクロインパルスを処理札として使ってくれた場合、こちら側の形成が良くなり、一気に勝ちに近づくのでそれを目指しましょう。
・対アグロネクロ
相性: 非常に有利
特殊マリガン: <先後共通> 料理人 , <先後共通>追憶 を追加
メタ対象ということもあり、この対面に関してはほぼ負けません。
語り部やスカルフィッシュ、ミルティオにパペボを打つことで輪廻や金鉱によるリアニメイトによる打点や手札補充を抑制しながら、回復と盤面制圧で相手のリソースを枯渇させましょう。
また、対面がアグロネクロであることが確定している場合、特殊マリガンとしてこの2種類を追加することができます。どちらもアグロネクロ相手に最序盤から刺さるのでおすすめです。
・ドラゴン
ドラゴン対面に関しては、現在ではライドドラゴンの方が若干多いですがOTKドラゴンもまだまだ多いため、パペボをキープするかどうかはこれからの環境の変動次第で柔軟に対応してください。今回はライドドラゴン想定でマリガンします。
<先後共通>
マイスター
同調
オーナー
ゴブクイ
パペボ
<先攻のみ>
特になし
<後攻のみ>
料理人 + アメス + 2t目に使えるカード
傀儡 + マイスター + 2t目に使えるカード
・対ライドドラゴン
相性: 微有利
ネメシスはラスティナ対策として優秀なパペボを持っているため、他クラスよりも対応がしやすいです。あとは、盤面展開と回復による盤面制圧を目指します。ただし、ガンダゴウザの高打点、ゲオルギウスやギルヴァなどのAoEには十分に注意しましょう。一気に形成をひっくり返される恐れがあります。
・対OTKドラゴン
相性: 五分
特殊マリガン: <先後共通> パペボ を削除
基本的にライドドラゴン対面同様、盤面制圧を目指すわけですが、OTK打点が相手から飛んでくる可能性を考慮しながら戦う必要があります。デッドペナルティや魔導列車に守護持ちを操縦させるなど、いくつか対策があるので覚えておくと便利です。また、この対面ではパペボは使う機会があまりなく、また、ゴブクイなどによる盤面展開を重視したいため、相手がOTKドラゴンとわかっているなら、マリガンから削除しても問題ありません。
・対庭園ドラゴン
相性: 五分
特殊マリガン: <先後共通> パペボ を削除
基本的な動きはOTKドラゴンと似ているため、OTKドラゴン対面同様、序盤の盤面制圧を目指します。ただし、庭園によってコストの下がったガンダゴウザなど、OTKドラゴンよりも高打点が飛んできやすくなっている点には注意しましょう。また、相手の盤面にある庭園の扱いですが、ゼルガネイアやアイシィ、カイザーインサイトなど、こちらも庭園の恩恵を受けられるので、わざわざパペボを打つ必要はあまりないと考えます。そのため、マリガンからも削除してしまって問題ありません。
・ヴァンパイア
ヴァンパイア対面に関しては、最近はほとんどが狂乱ヴァンパイアであるため、狂乱ヴァンパイア想定でマリガンします。
<先後共通>
マイスター
同調
オーナー
ゴブクイ
パペボ (やや優先度高め)
<先攻のみ>
特になし
<後攻のみ>
料理人 + アメス + 2t目に使えるカード
傀儡 + マイスター + 2t目に使えるカード
・対狂乱ヴァンパイア
相性: 五分
序盤から盤面展開を心がけ、相手の体力回復が追いつかないレベルのダメージを与え続けましょう。相手の自傷ダメージも相まって、かなり早い段階で決着がつく試合もあります。
ただし、試合が長期化すると相手の回復量やリソースが増えてしまい、倒しきるのが難しくなります。その要因の一つとして、ダルホードの進化時効果で3点自傷の代償として出てくる「漆黒の契約」が挙げられるのですが、ここで役に立つのがパペボです。契約に対してパペボを打つことで結果的に相手の進化権と体力を浪費させることができます。パペボの優先度をやや高めに設定しているのはそのためです。
・ビショップ
ビショップ対面に関しては、清浄ビショップが一番多く、最近増え始めた連携ビショップが次点で多く、その2つほどではないものの守護ビショップも一定数存在する、といった状況です。これら3デッキに共通して採用されているカードが連携ネメシスの天敵でもあります。それが「光輝の顕現・ラー」です。ラーを出されたうえで長期戦に突入してしまうと継続ダメージで負けてしまうため、序盤からの展開を特に意識して動きましょう。
今回は清浄ビショップ想定でマリガンします。
<先後共通>
マイスター
同調
オーナー
ゴブクイ
パペボ (優先度高め)
<先攻のみ>
特になし
<後攻のみ>
料理人 + アメス + 2t目に使えるカード
傀儡 + マイスター + 2t目に使えるカード
・対清浄ビショップ
相性: 微有利 ~ 五分
パペボやデッドペナルティといったアミュレットへの対策カードは複数枚あるため、メインプランである清浄プランに関しては潰すことが可能です。この対面におけるパペボの重要度は非常に高いため、基本的には清浄に対してのみ打つようにしましょう。
また、清浄が盤面に残ってしまった時の対処法として、清浄の盤面へのダメージは3点であるため、なるべくフォロワーの体力は4以上に保つことが重要です。4以上に保つことはカインドブライトケアにもなるため、連携以外のビショップとの対面では心がけましょう。
厄介なのが、延命しながらのラープランです。延命性能が非常に高いデッキタイプであるため、一度ラーを安着されてしまうと清浄側は後は凌ぐだけで良いため、こちらが厳しくなります。もしもラーを置かれてしまった場合は、清浄を消しながら相手が返せない盤面を押しつけ続け、相手の回復量を上回るダメージを与え続けましょう。速度が重要です。
・対連携ビショップ
相性: 有利 ~ 微有利
パペボのおかげでノアがどれほど大きくなろうと簡単に処理することができ、展開された盤面も人形で比較的簡単に処理できるため、他のビショップデッキよりも戦いやすい対面です。ただし、セトを盤面に残してしまうとリーダー体力回復がなかなか厄介なので、セトはきちんと処理できるように立ち回ります。
セトさえ処理してしまえば、相手の延命性能は他のビショップ対面よりも高くはなくなるため、ラーを出されたとしても、こちら側が削り切られる前に相手体力を削りきることは十分可能です。
・対守護ビショップ
相性: 不利
早い段階でこちらの盤面を捌けるアンヴェルトも脅威ではありますが、人形を大量に相手フォロワーに当てて連携数を稼ぐ連携ネメシスにとって、ウィルバートの効果ダメージが非常に厄介です。対抗手段としてパペボがありますが、1tアンヴェルトや3tサリッサへの対抗手段として切らされることもあり、2枚目以降のパペボを引き込む必要があります。
また、清浄対面と異なる点として、守護に阻まれるせいで盤面に展開した打点が相手に通りづらい点が挙げられます。速度が出しづらくなるので、ラーの継続ダメージが間に合ってしまうことも少なくありません。
対抗手段としては、魔導列車の消滅効果が有効です。召喚酔いを覚ました後の魔導列車を誰かしらに操縦させながら、アイシィや魔導列車の打点を相手に叩き込みましょう。
7. 問題点 & 改善案
このデッキタイプの問題点と改善案をいくつか提示します。参考程度にご覧ください。
問1: 進化ロイヤルなど、長期戦を仕掛けてくるデッキが増えて、リソース負けすることが増えた。
案1: 汎用型のように、長期戦でも戦えるようなチューニングに変更する。
問2: アグロデッキが少なくなり、アグロデッキを狩るという役割が果たせなくなってきた。
案2: 他のデッキタイプに変更する。例えば、AFのような、アグロが多い時期に立ち位置が悪かったデッキなど。
8. あとがき
最後までご覧くださり、本当にありがとうございます。
今回は、対アグロ戦を想定した連携ネメシスを紹介しました。記事内でも紹介した通り、今回紹介した連携ネメシスはアグロ耐性が高いため、アグロ環境下では役割を果たせるデッキだと確信しております。当記事がきっかけで連携ネメシスをデッキの選択肢の一つに加えていただけましたら、筆者としては大変嬉しい限りです。
当記事についての質問、記事内の誤字等ございましたら、私のTwitterのDM ( @Tsukiyama05_sv ) にご連絡下さい。
今回はこのあたりで失礼いたします。
それでは、また次の記事にて。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?