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離島留学、一年たって子どものなかに残ったもの
こんにちは。
早いもので、留学してからぐるっと一年。
4月は新しい環境のことでばたばたと過ぎましたが、
気がつけばすべての季節が二回目の体験となるんですよね。
そして5月にはいって、、、
今年もウミガメの産卵がはじまったようです!
↓ こんな跡を浜で見たら、それはウミガメさんの足跡です👣
離島留学をしてなによりもよかったことは、
大自然を身近に、、いや、
私たち人間も、自分自身も自然の一部であることを全身全霊で感じることができたことです。
小学校の校庭には小さいですがウミガメの孵化場があって、
そこで保護観察員の方の指導のもと、
子どもたちは卵を埋めて赤ちゃんの誕生までを観察しました。
↑ 校庭で孵ったウミガメの赤ちゃんたち。
夕方にみんなで集まって、近くの浜で放流しました。
学校以外でも、ウミガメの産卵が多く見られる浜には、
夏の間、早朝に何度も足を運びました。(朝の5:00までは保護のため立入禁止なので、それ以降に☺)
学校の授業としても、夜の産卵観察会があるのですが、
昨年は天候に恵まれず、中止になり、とてもがっかりしていたのですが、
早起きは三文の得、ですね。
早朝の浜で、卵の移植に参加することができたこともありました。
浜にはロープで人が入らないように保護されている場所があります。
もし、毎朝の保護観察員の方の巡回のときに、
人が自由に過ごすスペースに産卵の跡があったなら、
その保護スペースに移動してあげます。
そのお手伝いに偶然居合わせた私たち親子も誘っていただいて、参加させてもらったことも忘れられない経験です。
その他にも、
偶然いあわせたことで、
なんども参加することができた放流会。
ちっちゃいちっちゃいウミガメの赤ちゃんを、
子どもたちの一人ずつ手のひらにのせ、海に向かって放します。
どの子もみんな、おしえなくても、迷わずに、海に向かってすすんでく。
ちゃんと本能でわかってるんですよね。
人間の子どもも同じだと思うんです。
大人が環境を整えて、邪魔をしなければ、自然にその人自身の本来の力で輝いて成長していく。
ウミガメの赤ちゃんに話を戻すと…
ウミガメの赤ちゃん、海まで辿りついてもまだまだ困難は続きます。
波に何度も押し戻され、それでも負けずに手足を動かし黒潮の流れまで泳ぎ続けます。
海の中にも、ウミガメの赤ちゃんを狙う魚もたくさん。(そのため日中の放流会はだめなのです)
空からも赤ちゃんをねらう天敵が襲ってくることもあります。
放流会で一度、鳥が襲ってくる場面に遭遇したことがあって、
その場にいた子どもも大人も、鳥に向かって「やめろーーー!」って叫んでしまいました。
、、、が、これが自然の姿なんですよね。
留学の一年を過ごして振り返った時、
息子たち二人ともが一番の印象に残ったことがウミガメのことでした。
今までは、テレビや図鑑、水族館、もしくは旅行で訪れた地で出会う特別な生き物だったウミガメが、日常にいる身近な存在となりました。
そしてそのことから多くのことを学ばせてもらいました。
全身全霊で感じることからうけとったものは本当に大きなギフトだと思います。
その受け取ったギフトが、子どもたちの中でナニカの種になって育ってくれること、子どもたちの大人時代を支えてくれたらと願っています。
mahalo nui loa
mico