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療育園・幼稚園・保育園・民間児発での 【 情報格差 】 。

まず、はじめに。

今回は、幼稚園・保育園・民間の療育(児童発達支援)から特別支援学校へ通う予定の子についてのお話。「環境による情報格差」編をお届けします。主に年長のタイミングでのことです。

少数派の中でも、更に少数派だと思いますので需要があるのか謎ですが。自治体が運営に絡んでいる療育園に通われる方は、「へぇ、そうなんだ・・・。通っててよかった!」ってなるかも?
※かなり地域差がある内容だと思いますので、ご参考程度に。気になる点は各担当部署へお問い合わせください。


特別支援学校に行く予定の子の進路の選択肢は、こんなイメージでしょうか。ピンクの流れがよくあるケース?





月子と海月くんの居住地域の場合

月子の住む地域には自治体が運営に絡んでいる療育園(以降、自治体の療育園と表記します)があり、卒園後に特別支援学校へ通う子の場合は、ほとんどがその園へ通っている感じでした。

その療育園は「児童発達支援センター」の役割の一部(児童発達支援事業)で、地域とつながりが強い施設でした。(「児童発達支援センター」は、自治体が運営する場合、事業者を指定管理する場合、事業者を委託する場合など様々です。)

我が子は重度知的障害なので、その療育園に通うのが一般的な流れだったのかもしれないのですが、様々あり保育園に通い続けるに至っています。(その辺の話もまたどこかでしますね。)

つい先日、海月くんと同じ特別支援学校に通う子(自治体の療育園出身)のママと話していて改めて思ったこと。それが「環境による情報格差」です。自治体の療育園には通わず、地域の保育園だったことで、情報収集について「こんなにも差があったんだ!」 って思ったこと。

まず、一言いわせてください。自治体の療育園へ通った人たち


月子が羨ましく思ったことは以下になります。

(1)所属していると、向こうから情報がやってくる
(2)普段の子供を踏まえた上で、助言できる専門家と繋がれる
(3)何か困ったときに同じ悩みを抱える人がいる(共感)
(4)情報をたくさん持っている人が周りにいる(専門家)
(5)欲しい情報を持っている人と繋がれる(同地域の似た立場の保護者)
(6)悩みに対して、一例としての回答を知ることができる

(2)〜(6)は、想像していました。そして(1)に関しては知らなかったし、結構大きな差だよなぁと思ってしまいました。では、具体的に話していきます。

※2024年5月31日追記:(2)〜(6)に関しては、もしも要望あれば書きますね〜。保護者の心の安定や情報量の多さって意味では、こっちのメリットの方が大きいと思います。



(1)所属していると、向こうから情報がやってくる・・・とは

年長のタイミングでは保護者はバタバタします。何がって? それは

(Ⅰ)就学関連(手配や予約が必要なもの)
・就学相談
 ※教育委員会のHPで日程調べて自分で予約
・特別支援学校の見学・体験
 ※学校HPで日程調べて自分で予約
・特別支援学級の見学 
 ※就学相談時に話したら、教育委員会の方が日程調整してくれた

(Ⅱ)就学関連(入学に備えて準備)
・大量の書類や、診断書の準備
・就学に伴う学用品や持ち物購入(就学奨励費関連も)
・放課後等デイサービス確保

(Ⅲ)卒園関連
・卒園式、謝恩会、アルバム関連の役員や手配


(Ⅰ)〜(Ⅲ)について比較してみましょう。
まずは、幼稚園・保育園・民間の療育(児童発達支援)のケース
※一例としてご参照ください。

(Ⅰ)就学関連(手配や予約が必要なもの)
就学相談も特別支援学校見学・体験も、申し込みが開始すると早い日程から徐々に埋まっていくイメージでした。出遅れると予約できる日程も少なくなるし、下手すると希望日の空きナシになる可能性もあります。

就学相談に関しては、平日開催が多く土曜開催は2回でした。「夫婦で参加したい!」とか「仕事休みたくない!」など希望がある場合は早めの行動が大切でした。

特別支援学校見学・体験は、申し込んだ日に体調不良になってしまったり急用と重なってなってしまった場合に他候補日が選べないと困るなと思っていました。


ちなみにね。自治体の療育園の場合

・就学相談
→園に来てくれていた。しかも先生ついててくれたそうです。
・特別支援学校の情報(見学・体験)
→お知らせプリントが配られたそうです。
さらに、特別支援学級&特別支援学校の見学ツアー???がある自治体もあるらしかった・・・。

他にも、保護者のOBOGが卒業後の進路のことを話に来てくれたそうです。もちろん、通っている学校のことも聞けます。なにそれ、めっちゃいいな・・・って思いました。

(Ⅱ)就学関連(入学に備えて準備)
これは、通う学校に聞けば解決する内容が多いかもしれません。でも、ちょっとしたこと。例えばリュックの容量はどの程度? 手提げカバンはオーケー? この品物はどこに売ってる? など正解のないことを、先輩や同じ学校へ通う子のママに聞けて助かるんですよね。

(Ⅲ)卒園関連
これは、どこも一緒ですね・・・




地域の就学前健診て行く必要あるの?

蛇足ですが・・・。就学相談で早めに動いて心に余裕ができていたので、「あれ? 学校は特別支援学校に決めたのに、地域の就学前健診ていく必要あるの?」と思い教育委員会に問い合わせたんですよね。そうしたら、書類にサインが必要でしたが受けずに済みました。(地味に心えぐられるので受けたくなかった・・・)

自治体によっては、就学前健診相当項目の病院受診が必要になる場合もあるそうなので、行きたくないな〜と思ったら問い合わせてみてくださいね。

他にも、「放課後等デイサービス探し」も時間を費やしますよね。行政や学校方面のスケジュールがわかるとイメージしやすいと思うので、海月くんの場合を参考に載せておきますね。

《就学相談関連、学校見学関連の一例》
5月下:自治体の就学相談
6月中:学区の特別支援学級見学
6月下:特別支援学校見学
9月上:自治体の就学先判定結果連絡
9月中:特別支援学校体験
10月中:自治体の就学前健診

※自治体の就学相談:4月〜9月で計8回実施、各自予約
※特別支援学校見学:6月〜10月で月1実施、各自予約
※特別支援学校体験:9月〜11月で月1実施、各自予約


情報格差とは、以上の内容です。


人によってはその程度? と思うかもしれませんが、仕事行きつつ年長イベント消化つつ放課後等デイサービス問合せ・見学。さらに就学関連の情報収集して予約するって、なかなかしんどかったんですよね。

でも、振り返ってみたときに、月子の場合はあの時あの環境で良かったなと思うこともあります。情報を貰える環境だったなら、怠惰な月子は自分で調べず、向こうからやってくる情報や人からの情報ばかりをあてにしていたかもと思うから。自分で調べると、付随していろんな情報が得られます。これは財産となりますよ。

人からの情報ってすごくリアルで魅力がある反面、その人の主観に引っ張られちゃうんですよね。先に話を聞いてしまうと、そういう目で見てしまう可能性もある。実際に自分の目で見て、自分の価値基準で判断すること。これは学校選びも放課後等で一サービス選びもかなり大事だなって思います。子どもによって家庭によって求めるものが違うからね。

・・・と、誰に向けた話かぼんやりですが、これにて終わります!



文章中の「児童発達支援センター」については、下記ご覧ください。
(ちょっと古いのと、話の主軸とは逸れるので、興味ある方だけどうぞ)

児童発達支援センターの位置づけについて(一部を抜粋)

センターの機能について
・児童発達支援センターは、平成24年の改正児童福祉法の施行により創設された。
・平成24年当時の議論では、児童発達支援センターの役割は、「児童発達支援を行うほか、施設の有する専門性を活かし、 地域の障害児やその家族への相談、障害児を預かる家族への援助・助言を合わせて行う地域の中核的な療育支援施設」と され、第二期障害児福祉計画の基本指針においても、
① 「障害の重度化・重複化や多様化に対応する専門的機能の強化」を図った上で、
② 「地域における中核的な支援施設」として、一般の「事業所と密接な連携」を図るものとされている。

厚生労働省
第1回「障害児通所支援の在り方に関する検討会(オンライン開催)」資料
【資料4】児童発達支援センターの現状と課題について

下記より抜粋:参考資料

第1回「障害児通所支援の在り方に関する検討会(オンライン開催)」資料
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_19219.html

【資料4】児童発達支援センターの現状と課題について[PDF形式:504KB]
https://www.mhlw.go.jp/content/12401000/000791881.pdf


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