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【 副籍・支援籍 】 について思うこと。 【前編】

こんにちは、月子です。ちょっと間が開きましたかね。
【 雑念 】note 第2回目へようこそ・・・のつもりでしたが、全然雑談じゃない文字量なのでタイトル画像つけました。

最近、副次的な学籍(副籍、支援籍、副学籍など)についての話題をSNSで見かけ、月子の思うところを書いてみたくなりまして。

ちなみに皆さんは、副次的な学籍(副籍、支援籍、副学籍など)って何かご存知でしょうか? ざっくり言うと、“特別支援学校に通う子が、居住地域にある学校で、地域の子供たちと共に学ぶ機会を得る”というもの。学区の学校へ年に数回行き、一つの授業を一緒に過ごすイメージ。


実は…特別支援学校って各市町村ごとにあるわけではないんです。海月くんの通う支援学校は、4つの市の子供たちが通っています。支援学校の学区がそうなっているんです。広い範囲から生徒が通ってきます。

東京都を例に、支援学校の数と地域の小学校の数を比較して見ます。

都立視覚障害特別支援学校(4校
都立聴覚障害特別支援学校(4校3分教室)
都立肢体不自由特別支援学校(18校4分教室)
都立知的障害特別支援学校(45校1分教室)
都立病弱特別支援学校(5校5分教室)
区立養護学校(肢体不自由:1校、知的障害:1校、病弱:3校
私立の特別支援学校(4校) 

東京都教育委員会HP(令和6年4月1日現在)

これに対して、一般の子が通う小学校は・・・

区市町村立小学校だけ数えても1,258校
私立の小学校だけ数えても50校以上。

東京都教育委員会HP(令和6年4月1日現在)・東京都私学財団HP

さらに言うと、支援学校は、 小学部だけで無く中学部や高等部も一緒のところが多いです。上記の学校数を目にして、どう感じられるでしょうか。数が少なけば各地域にあるわけがない。そりゃ、遠くから通う子も出てくるよね。ちなみに我が家の息子、海月くんは学校までバスで1時間かかります。小学1年生のピヨピヨした時からずっと。受験したとかではなく、市の就学判定と、親が学校見学して決めた学校。海月くんの意思はそこに無い。



脱線しましたが。

副次的な学籍について

話を戻します。
副次的な学籍について、SNSであった反応は

・本人が辛いだけだから行かない
・行っても学ぶことができない
・健常児の道徳のための制度に感じる
・行く意味がわからない
・親のメンタルがもたない

肯定的な意見はわざわざ書かないから、否定的な発言を目にする機会が多いだけかなと思います。ですが・・・悲しいかな、言いたいことは全部わかる。。。

月子は、副次的な学籍に関しては、短時間から始める前提で、海月くんの様子をみつつ参加したいと思ってるんですよ。もともとこの制度自体が「学習が目的」というより「地域交流・相互理解」だろうと意識していて、それは必要だと思っているから。

文部科学省の副籍支援籍副学籍の資料を下記に置いておくので、ご興味あればご確認ください。

参考資料11副籍支援籍副学籍
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/154/mext_00644.html

東京都
名称:副籍
定義:
都立特別支援学校の小・中学部に在籍する児童・生徒 が、居住する地域の区市町村立小・中学校(地域指定 校)に副次的な籍(副籍)をもち、直接的な交流(小・中学校の学習活動や学校行事、地域行事等における交流)や、間接的な交流(学校・学級便りの交換、作品・手紙の交換等)を通じて、居住する地域とのつながりの維持・継続を図る制度。

文部科学省 新しい時代の特別支援教育の在り方に関する有識者会議 報告
 (参考資料11)副籍支援籍副学籍


副次的な学籍での学習に参加したいと思ってるって言ったけど、これは未来への投資というか、すごく打算的な思いもあって。直接交流に行きたいか行きたくないか、個人としての率直な気持ちを言えば


めっちゃ心の声でかく出た・・・・・(爆)


行かなければ、嫌な思いも、悲しい思いも、辛い思いもしなくて済むし、理解のない言葉も、冷たい視線も、浴びなくて済むから。「今」の息子にとっては、必要なこと???って思いも正直あります。

だって、アウェイな場に自分から飛び込むようなもんじゃん!


でも、ふと思ったんですよ。

無作為の地域の子供たちのいる場。
受け入れる体制をとってくれる場。
親と子だけ放り込まれるのではなく、
学校の先生もきてくれて(最初だけかもだけど)
基本的にはウェルカム(建前かもしれないけど)
歩み寄ってくれる機会(反応は様々だろうけど)

こんな場がこの先あるのかなって。

  • 障害やマイノリティーに理解のある人々

  • 道徳的な感情で、表面は友好的な人々

  • 福祉というカテゴリーに属する人々

  • 家族や身近に障害者のいる人々

そういう人たちと接する機会はあるかもしれないけどさ・・・。

海月くんが、守られた世界でずっと過ごせる保証があるのなら、それでもいいんだ。だけど、そんなの無理じゃん。そして、そんな狭い世界に閉じ込められていたくないじゃん。


ここでもう一度、最初の話を交えて。


息子、海月くんの場合と。海月の姉を例にして、園・学校・社会生活ごとに日中過ごす場所&決定は誰の意思が優先されるかをまとめてみました〜(家庭によっても違うだろうけどね・・・)



海月くんの場合
生まれてから暫くは住んでいる地域で過ごし

小中学校は住んでいる地域から離れた場所にある特別支援学校(大抵は学区外、我が子の場合はバスで1時間の場所)

高校も継続

卒業後の居場所(福祉就労や福祉施設)は、自宅から通える範囲(一人で公共交通機関使え、交通機関のイレギュラーにも対応できる支援学校の子なら遠方も行けるのかな・・・???)

支援学校卒業後は、学校卒業後は福祉就労(就労継続支援B型)や福祉施設(生活介護)へ行くケースが、海月くんの周りでは多いです。仮に送迎付き施設だとしたら、地域の一般の人たちが障害者を目にする機会も関わる機会もほぼ無いよね。

過ごすエリアが変わる。
関わる人も変わる。
ついでに行政の管轄も変わる。

施設:保育園(幼稚園)→特別支援学校→生活介護
省庁:厚生労働省(文部科学省)→文部科学省→厚生労働省
自治体(or 事業者指定):市→県→県(市のところもある)

めっちゃ思うんだけどさ、

新しい環境が苦手な子が多いのに。
各所との情報共有が大切なのに。
疾患がある子も多いのに。
気持ちを伝えるのが困難な子も多いのに。
今日あった出来事が伝えられない子も多いのに。

こんなアッチ行きコッチ行き、人が変わり場所が変わりってしてたら、本人も周りも大変じゃ無い? 学校みたいに大きいものを少人数のために各所で作る予算なんてないし人員もいないのはわかるけども。だから今の姿でいいの? 仕方ない・・・の???

本人が望んでアッチコッチなら良いんだ。
あれ? それってどうだったっけ? 


【 副籍・支援籍 】 について思うこと。 【 後編 】 へ続きます。もう書いてあるから、週末アップしますね〜。

※追加 : 下記みてくださると嬉しいです!


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月子(つきこ)
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