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無職になった日


今日も元気に中途覚醒!
睡眠障害おばさん、ぱっさんで〜す*\(^o^)/*


ついに昨日、有職(という言葉があるのかは謎)最後の日を迎えた。

仕事を辞める日についてはずっと前から決めていた。2023年6月末日で退職する!と決めたのは、もう3年くらい前ではなかろうか。
その後何やらかんやらあり、8月末になりかけたり、私の精神状態がもたないのでやっぱり6月末にして下さい!と上司に直談判したり。

結局最初に掲げた2023年6月末日、私は12年間勤めた職場に別れを告げた。


「今日から俺は!」というヤンキー漫画を、小学生の頃友達のお兄ちゃん(バリバリのヤンキーで怖かった)が読んでいたが、今の私は何も怖くない。
なぜなら、「今日から無職!」だからである!

無職、そんなに誇るようなことでもないことは重々承知している。
今私が罪を犯したら「無職・○○△子容疑者」と報道されることであろう。うっかり罪を犯してしまわないよう気を付けなくてはならない。そのためには引きこもるしかないな…

無職なので毎日家を出る必要もなく、家でひたすら勉強していれば良いのだ。

「あの勉強嫌いのともちゃんが!?」

と学生時代の私を知る人は驚くだろう。
学生時代の私を知っている人、現在私以外に存在していないので私が一番驚いているのだが、明日からは最低でも6時間勉強したい。
6時間が最低ライン、それ以上はいくらでもOK。
勉強は量より質ではあるけれど、それでもある程度の量をこなさなければ質を上げることは出来ない。
毎日何時間勉強したか記録して、たまにここのブログに載せちゃお!

今の目標は7月の半ば頃に最初の模試があるので、そこで合格点以上を取ること。
私は見てみたい、180点の向こう側の世界を……


そういえば私には20歳の時に産んだ娘がいるのだが、その娘(成人済み)が昨日、肉をご馳走してくれた。

あさくまのガーリックステーキ120g

肉はうまい。肉最高。無限には食べられないけど(胃袋も中年なのだ)、このくらいの量なら美味しく食べられる。

娘は3月から、大学受験までお世話になった塾でバイトをしている。先週は9連勤したり、学校が終わってそのまま直行したり、めちゃめちゃ忙しい日々を送っている。
てか9連勤て…!私ですら4連勤しかしたことないよ!労働が嫌い過ぎるから…

「バイトのお給料出たら母とのりちゃん(私の母)をあさくまに連れて行きたい」

と娘はずっと言っていた。私は何だか申し訳ないので、直前まで「自分の分は出すよぉ」と娘にお金を渡そうとしていたのだが、娘は受け取らなかった。そういう頑固なところは若い頃の私によく似ている。

まさか自分の娘に肉を食べさせてもらえる日が来るなんて…
なかなかに感慨深い無職前日であった。


そ れ な の に ………!!
それだけで十分なのに、今日帰宅したら

ドドン!

冷蔵庫にHARBSのケーキがあった。HARBSのケーキはでかいしうまい。世界で一番好きなケーキだ。しかし結構なお値段がするため、自分でも何か特別なことがあった日しか買わない。

そんなケーキが、我が家に…!?

「○○ちゃん(娘)からのささやかなプレゼントです♡」
という荒れ狂った文字列が見える。バイト前に急いで書いてくれたのだろう。
どうやら娘からの退職祝いらしい。昨日も退職祝いという名目で肉を食っていなかったか…!?

フレッシュフルーツケーキ🍰

ババーン!フレッシュフルーツケーキ〜!
HARBSではミルクレープかフレッシュフルーツケーキを注文する。他のケーキの味を全然知らない。なぜなら、この2種類にはフルーツが尋常じゃない量入っているから。
これでもか!と盛られたフルーツにわくわくしてしまう。

娘は既にバイトに出掛けたあとだったので、ひとりで一心不乱に食べた。38年間で間違いなく一番美味しいケーキだった。

元夫と結婚した約20年前から地獄のような日々が始まり、離婚してからも、小さな娘をせめて大きくするまでは!と何度も歯を食い縛って仕事をして来た。
12年間勤めた職場にももちろん恩はあるが、娘に寂しい思いもたくさんさせただろうし、私の人生、うっすら間違えている気がするな…という気持ちは常に心のどこかにあった。
娘と喧嘩になったり揉めたりした時は、自分の人生を全否定された気持ちになったりもした。
しんどかったこと、辛かったことの割合の方が高いかも知れない。死にたい夜も何度も乗り越えて、やっと無職という自由を手に入れた。

泣きながら何かを食べる、という行為は何年ぶりだっただろうか。ひと口運ぶごとにぽろぽろと涙が溢れ、20年間の自分が全部報われた気がした。
娘が優しい子に育ってくれて良かった。


その後娘がバイト先から帰宅し、お腹が空いたと言うので

「うどん、食べちゃう?」

と冷凍うどんを解凍した。最近ハマっているプチっとうどん。これを混ぜるだけで冷凍うどんがめちゃめちゃうまいうどんになる。
温泉たまごとネギときざみのりを追加し、娘と1玉を平らげたが

「この余った汁、活用したくね?」
「入れるか、米を…」

と軽快に冷凍ごはんを解凍して残り汁にドボンした。そして極め付けは

「チーズ、入れちゃう?」
「ラー油、足しちゃう?」

退職祝いにかこつけ、もう何でもありだ。
わくわくしながらレンジを開けると、そこには罪の香りが漂っていた。かなりの重罪だ。
ひとくちごとに「ギルティ……」と口走ってしまうほどに罪の味がした。娘は共犯者である。罪の味は最高〜!!!

そんな幸せな有職最終日でした。
今日から無職!
頑張って勉強するぞ〜!


おわり。

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