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読書|朽ちないサクラ

タイトルに惹かれる。
読後にタイトルを反芻、込められた意味、意図を考える。

物語の軸となる泉。
彼女が感じた、組織の表と裏、光と闇、理不尽、不条理、やるせなさの置き所… 彼女の思いが痛いほど伝わる。

恐ろしく巨大な闇が目の前に立ちはだかる時、何ができるだのだろう。
朽ちない*サクラ*となれるだろうか。
私はサクラを桜と読み替えた。
その桜は朽ちない人間、泉を表すダブルミーニングであると思う。

張り詰める空気。鳥肌誘う緊張感。駆け抜ける疾走感。
頁を捲 ページをめくるるたびに真相へと近づく感じにたまらなくドキドキした。

読書メーターの感想文より加筆修正


🍀


以下、ネタバレ書きますのでご注意を。


にしても読書メーターでは、
イマイチぱっとしない評価(感想)が気になった。

活字不精の私にとっては長編約400ページにも及ぶ警察モノ小説。
読むスピードが徐々にあがっていくところなんて、ランに例えるならビルドアップ。水泳なら Descending じゃんって思うくらいのスピード感。

小説なのにリアル感が半端ない。
今まさにどこかで起きている事件なのでは…と感じてしまう。
物語の始まりは、実際に起きたストーカー殺人事件をモチーフに描かれていると思うし、カルト教団の件は「あの教団」を彷彿とさせるストーリー展開。


共読者の感想を読むのが、本を読み終わった後の楽しみです。
今回は今までと違ってちょっと悲しい結末に…
感想のチョイスが偏ってたのかな…

感想は人それぞれで自由です。
だけども読者の多くが「ハッキリ」とした結末(犯人)を望んでいたのだなと感じた。そこじゃなくない?と思うんだよな…
ある意味、あの組織と同じような恐怖を感じた。


[3/20]

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