パンツの色
昨年の夏、感慨深い思いにさせてくれた本があります。
「この夏の星を見る / 辻村深月;著」
─ あらすじ
星を見るをテーマに、コロナ禍の中でどうやって星を見る?を模索していく中高生たち。
彼らがコロナ禍に対して立ち向かう姿が力強く描かれています。
コロナ禍だから?
(何もできないんじゃないよね?)
コロナ禍だからこそ!
(やってやろうじゃない!)
彼らのパワーに圧倒されることウケアイ。
2023年の読了本の中でもページを捲る手が進んだ本の一つ。
本屋大賞とか読書感想文用としても良書な一冊だと感じた本です。
そんな感想を256文字にカッコつけてまとめた私の感想はコチラ😆
(いつものやつw)
って、そんな事が言いたいわけではないのですよ。
読了された方の感想をチラホラ読んでましたら、いい事書いてるなぁと思うコメントを見つけました。
「レンズを通して心のよりどころを見つけた」
嗚呼!
なんて素敵な感想なんだ!
玉虫色に輝くこの言霊、言の葉。
本書の帯に書かれてもおかしくない一文。
私も情緒溢れる表現ができるようになりたいものです。
そんなワケで今夜も星空案内に出かけてきました。
今夜起きた出来事をお一つ紹介しましょう…
今宵、私、全天で一番明るい星「シリウス」の案内を任されました。
案内する時は星の特徴や色、距離、温度、神話などを織り交ぜて説明します。
シリウスは白く輝く星なのですが、こどもたちの中には虹色に見える子もいます。
これ間違いではないんですね。
さてこのシリウス。
誰に教わったか、とある子がシリウスの色を「パンツの色!」と答えたようです。
ウム。
間違っておらぬぞ、お主。
もしや、虹色のパンツ🌈を履いておったか?それとも白パンだったか?
構わぬぞ、どちらもナイスチョイスだ👍
ウム。
お主のように細やかでクスっと笑えるような表現が出来る人でありたいな。
感情豊かに想像に想像を重ね、クリエイティブな人でありたいな。
お主にはその才能があるのだと思う。
そう思うとちょっと悔しい。
いや、かなり悔しい。
ここでカンのいい人は気づいたかもしれない。
シリウスの色を「パンツの色」と教えたのは、もしや….あなた?
そんな疑い(?)が私に向けられたのである😆
ー むちゃくちゃ光栄だ✨
ー まさに私であって欲しい。
しかしだ。
残念ながらアリバイ… もとい証拠がある。
疑いは晴れぬかもしれぬが、今宵、私のパンツは白ではない。
ましてやいわんや純白などではない。
証明する術はどこにもないが、ココでお見せするわけにもいかぬ。
読者にも私のこの気持ち、わかるであろう。
だから
だから
信じて欲しい。
私ではないのだ。
だが。
明日は虹色のパンツを履いていこうと思う。
そしてシリウスの色をこと細やかに教えるのだ。
「パンツの色」
と。