Parallel Careerと個人戦への備え

先週、仕入先の営業から「近くに来たから会いたい」と連絡があった。急な話だから面倒だなと思ったけど、たまには面と向かって話をしといた方が良いかと思い仕方なく対応した。最初は真面目に会社の売上計画や顧客の状況なんかを話していたが、途中で株の話題を出したら意外にも興味津々で食いついてきたので日経平均の話、株の話を長々としてしまった。

株に興味があるのかと聞いたら、「そろそろ自分で稼げるようにならないとまずいよね」と言っていた。その人は鉄鋼商社に勤めていて年収も良いはずなのに将来に不安があるのかなと思ったが、正直言えば俺も同じことを考えているので、誰でも同じこと考えているんだなと思った。確かに今のうちに何かをやっておかないといけない。そんな感じはする。

昨年くらいから経済や財テク系の雑誌を読むと、「副業解禁」、「パラレルキャリア」、「複数の収入源」という言葉を良く見かけるようになった。これらの言葉を見るたびに、
・正社員だけでは食っていけないよ
・組織で働くなんて少数派になるよ
・これからは組織に頼らないで個人戦だよ
と言われているように感じてしまう。

人が足りなくて計画未達、人手不足倒産と言う話も良く聞くし、現状で会社が欲している労働力を満たすことは出来ない。1人1社では満たせないのだから1人複数社になるしかない。そのうち副業とかパラレルキャリアってのは経歴を語る上で重要な要素になるのだろう。転職の面接で「副業は何をやっている？」なんて聞かれる日が来るのかもしれない。

そうなると会社と社員の関係は今以上に希薄になる。終身雇用の正社員というよりフリーランスに近い。1人で何社も掛け持ちし、使えなければアッサリ切られる。組織の中で働くというより個人戦のような感じだ。サラリーマンという働き方が嫌だからポジショントークかもしれないけど、そろそろ個人戦に備えなくてはいけないと思ったりする。

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