『向日葵の咲かない夏』を読んで思ったこと
『向日葵の咲かない夏』道尾秀介
この本との出会いは、13年ほど前。
私がまだ20歳で、フェリー乗務員として働き始めたばかりで読書から遠ざかっていた頃に、上司(初対面)からいただいて読みました。
なぜ上司が本をくれたかと言うと、その上司は人事異動で他の船に移るために片付けをしていて、読み終わった本たちの引取り手を探していたから。
私たち船員は船に住み込んで働き、船は日本海上を行ったり来たりしています。
当時は電波も届きませんし、海の上だから娯楽といっても限られているわけです