3.11と希死念慮

先日、東日本大震災の日を迎えましたね。被災された方には深くお見舞い申し上げます。

私はあの日、徹夜明けで寝ていました。その眠りの中、あの地震が起こったのです。驚いて起きた私は、恐らく余震が来るだろうと判断し、玄関が使えなくなった時のためにベランダへの逃げ道を確保しました。

子どもの頃に、「ぼくのじしんえにっき」を読んでいた影響で、お風呂に水を溜め、当面の水を確保したことに安心し、第二波に備えて一番安全だと思われたベッドにもぐりこみ、そのまま眠ってしまいました。

……起きたのは夕方。携帯にはたくさんのメール、不在着信があり、びっくりしてテレビを付けた私の目に飛び込んできたのは、信じがたい光景でした。

しかし、その時同時にびっくりしたことがありました。

それは、あんなに自殺未遂を繰り返していた私が、無意識のうちに逃げ道を確保していたという事実でした。そして、気付いたのです。私の自殺願望は、ただの「希死念慮」という症状だったのだと。

それ以来、一度も自殺未遂はしていません。希死念慮が襲ってくることはあっても、「これは症状だ」と思ってやり過ごすことにしています。

被災された方がいるのに大変申し訳ない話ですが、私は東日本大震災により、命を救われました。

もし、今「死にたい」と思っている方がいらっしゃいましたら、とりあえずそれは本当に死にたいのか、考えてみてください。お願いします。



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