ビューティフル
"私は人生複雑骨折
ドラマ型統合失調症
ヒステリックだがストイック
ヒロイック パセティックでロマンチック
[誰かが私を待っている]
と言いながら誰かを待ってました
昔のロックを聴きながら
今週のジャンプに泣きながら"
毛皮のマリーズ
[ビューティフル]
ページを捲るのが
惜しむほど面白い本に出会った。
志磨遼平 : 著
[ぼくだけはブルー]
志磨自身の生い立ちから
デビュー前の苦悩の日々
毛皮のマリーズ結成から解散
そして初期ドレスコーズから
メンバー3人が脱退するという
前代未聞の事件まで赤裸々に書かれている。
東日本大震災の当日
北海道で強行したライブ。
統合失調症と診断され
それを糧にPOPなロックンロールに
昇華させた[ビューティフル]という名曲。
デビュー前から
3枚出して終了と既に決めていた
毛皮のマリーズ解散劇。
両親や旧メンバーからの証言。
何より海外映画の字幕みたいな口調で
語りかけるような文章が良い。
そして巻末の
美輪明宏とのスペシャル対談。
ロックンロールと文学と芸術の
金言が山ほど詰まっている。
何ヵ所もアンダーラインを
引きたくなる。そんな1冊。