LONG TIME AGO
1971年。
レッド・ツェッペリン初来日公演。
場所は東京と大阪。
そしてメンバーの希望で広島。
広島公演の前に彼らが
原爆ドームと原爆資料館を訪れ
目を腫らしながら出てきて語った。
[ここまで人間は残酷な事をするのか。
そんな最低の生き物だったのか。
こんな無惨な事が許されるのか。]
そのまま広島市役所へ向かい
義援金として約700万円を寄付したのは有名な話。
子供の頃。
自分も親父に原爆ドームと原爆資料館に
連れて行って貰った事がある。
もう。ドン引きというレベルじゃなく
トラウマになるくらい恐ろしかった。
はだしのゲンという
漫画や映画も見ていた頃で
皮膚に紫の斑点が出来るシーンでは
しばらく紫の色自体が恐くなった。
埼玉の東松山にも
原爆の絵が展示されている
丸木美術館という場所が在る。
20代の頃に行った事があるが
広島の原爆資料館ほどのスケールは無いにしろ
忘れかけていた大切な事に気付かせてくれる
そんな場所だった。
79回目の夏。
平和記念式典に出席し
核兵器のない世界を語りながら
核兵器禁止条約には署名もせず
ウクライナへ支援し
戦争に加担し続ける
この国のリーダー。
そんな夏に
35年前の歌が風化しないで
更に重みを増して
この歌が響く。