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密室



仲井戸麗市
[Solo Action[密室]]




1994年当時。
麗蘭の[Welcome Home !!]同様
VHSのビデオテープで食い入るように
夜な夜な繰り返し何度も見た作品。


01. 春たけなわ
02. うぐいす
03. 少女達へ
04. 回転木馬
05. 俺は電気
06. LOVE SONG
07. 夕立~ONE NITE BLUES
08. 夏の色調
09. ムーンライト・ドライヴ
10. セントルイス・ブルース
11. 幻想の旅人の唄
12. はぐれた遠い子供達へ



[うぐいす]の現代詩のような
歌詞に改めて驚愕する。

米津玄師は歌詞も凄いとか
言ってた人が居たがレベルが違う。

ビート文学も吸収してきた
チャボやマーシーの方が遥かに凄い。


古井戸の[夕立ち]から
渋谷陽一氏に"漆黒のアルバム"と評された
[THE 仲井戸麗市 BOOK]の
[ONE NITE BLUES]への流れ。

チャボ自身がティーンエイジャーの頃に
体験した怒りをブチまけるかの如く
エンディングでギターを叩きつけるように
弾く姿が凄まじい。


そして[ムーンライト・ドライヴ]。
1人きりの演奏なのに
後ろにバンドが居るかのような
錯覚さえ覚えるグルーヴとタイム感。

京都でのオフショット映像が
曲に柔らかい印象を与える
[はぐれた遠い子供達へ]で終わるのも良い。





最後に。
[THE 仲井戸麗市 BOOK]は
漆黒のアルバムなんかでは無い。


チャボが当時背負ってた
不満や鬱積やモラトリアムの闇を
爆発させたロックアルバムである。


その証拠に
全てを吐き出したチャボは
水面で気持ち良さそうに
呼吸しているではないか。







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