夜の散歩をしないかね
1994年ごろだったと思う。
御茶ノ水の今は無き日仏会館という場所で
チャボの単独LIVEを見た。
あの頃チャボは麗蘭が一段落して
[密室]というシリーズの弾き語りLIVEを
コンスタントに開催していた。
チャボはギターのみならず
MCもやたら上手い。
陽水の"傘がない"に触れ
[傘がないくらいでメソメソしてんじゃねー]
とか当時の皇太子の事も軽く弄ってた。
まさに"密室"で繰り広げられる
愛ある悪口は観客の共犯意識を生み
変な連帯感が会場を包んだ。
そしてチャボのLIVEは長い。
軽く3時間は越える。
でも誰1人として途中で帰る人は居なかった。
その日はLIVE終盤になり
突然ゲストが紹介された。
名前は告げられず
客席後方から缶ビール片手に
真横を通り過ぎた"ゲスト"は
ステージをヨイショと上り
チャボの横に立った。
清志郎だった。
そして演奏されたのは
この曲だった。
バラードなのに清志郎は
照れ隠しなのかピョンピョン跳ねて歌い
チャボは嬉しそうにギターを弾いていた。
RCは体験できなかったけど
あの夜の2人を見れたから良いんだ。
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