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月の古民家ぼっちDIY(3): 月の古民家ツアー Day 1

月の古民家ツアー Day 1

今回は写真多めで。Day 1 は、外回りを中心にお届けしたいと思います!

すぐ裏は崖

家のすぐ裏手には山があり、崖崩れを防ぐコンクリート塀が立っています。平成の初めに県が設置してくれたんだそうです。おかげで一安心ですが、この一帯は「崖条例」による危険地域に指定されていて、場所によっては新しい家は建てられなかったりします。幸いここは OK のエリアでした。まぁ新築はしませんけどね。

ちなみに母屋の右隣にあるちっちゃな小屋がトイレです。もちろん「ぼっとん」です。塗装鋼板で壁や屋根がきれいに仕上げてあって新しそうに見えますが、中の木組み自体はかなり古く、見た目に反してぼろぼろです。

歴史を感じさせる石垣

野面(のづら)積みという、石垣が使われるようになった初期に使われた技法らしい。この石垣はたぶん江戸時代からあったんじゃないかという話です。月の集落の歴史は古く、南北朝時代に源氏の落人が暮らしていたそうなので、あながちでもなさそうです。

家の前の庭はかつて畑だった

この写真は譲っていただく前に撮ったもの。家の前の庭は、今は砂利を敷いてある状態ですが、もともとは畑でした。芋や野菜のほか、お茶なんかも育てていたようです。

ご近所でまだ畑をやっている方はいますが、芋虫やカモシカに食われてしまうのでその戦いが大変なんだそうです。ネットは必需品で、これで蝶々がたまごを生みつけるのも防げるとか。

川沿いには桜

この一帯にはけっこう桜があって、静かにお花見を満喫できますよ。

夏みかんが採れます

夏みかんの木があって取り放題です。けっこう甘くておいしいです。知り合いのご夫婦がカフェをやってるんですが、おいしかったんでデザートに使いたい!もっとない?ということで、大量に持って帰ってくれました。自分ちの庭で採ったくだものを食べれるって、なんかじんわりと幸せなんですよね〜。

秋には柿も採れるよ

それと立派な柿の木もあります。ちゃんと食べられる甘い柿がなるそうです。昨年の秋にもたくさんなっていたのですが、いつの間にかなくなってしまい食べれませんでした。売主さんが最後だからともいでいったのかと思ったら「知らない」という。どうも猿が取っていってしまうらしいです。今年の秋は、猿との戦いが待っている!

売主さんの話だと、この柿はわざわざ植えたものではなくて、知らないうちに勝手に生えてきたものなんだそうです。なんかいいよな〜、大らかで。

ミョウガも植ってた

これにはちょっとびっくり。梅雨に入る少し前から急に何かがにょきにょき生え出したんです。散歩してたおばあちゃんに聞くと、そりゃミョウガだね、そのうち食べれるところが生えてくるから、ワラかなんかを敷いとくといいよとのこと。たまたまお隣さんが裏に生えてたカヤを刈ってくれたところだったので、それを敷いておくことにしました。教えてくれたおばあちゃん、もう88歳だというのに「ほら、こうやってやるんだよ」とカヤを敷くのを手伝ってくれました!

柏の葉を採ってこんなことも

柏の木もあって、これでかしわ餅が作れるね〜と女子系関係者が盛り上がり、かしわ餅パーティとあいなりました。知り合いのご夫婦が米粉や蒸し器を持ち込んで作ってくれました。かしわ餅を自分で作って食べるなんて初めて。感激です!ご近所にもおすそ分け。

崖の上から落ちてくる

食べ物関係だと、あとは栗ですね。崖の上に栗の木があり、そこからぽっとんぽっとん落ちてきます。でもだいたい中身が空。これも猿の仕業か。

崖の上の山の一部はウチの土地らしいんですが、不動産屋さんに聞いても、売主さんに聞いても、地番図を見てもよくわからない。お隣さんに聞くと、たぶんあのあたりがあんたんとこの土地だと思うよというのですが、地番図と合わない・・。まぁ、大らかにいきましょう。
崖の上の探検はまだちゃんとしていないのですが、タラノメらしきものがあったり、まだまだ「お宝」が眠っているかもしれません。意を決していってみるか。乞うご期待。

廃材がまだ少し残ってます

残置物の撤去は売主さんがひととおりやってくれてあるのですが、それでもまだ少し残っています。使えるものは使うとして、ゆくゆくは整理しなければ。

ガラが残ってしまった・・

困ったのはこのガラでして、これは撤去できないから勘弁してということになったのですが、通路の真ん中にどんとあるのでけっこう邪魔。100 Kg を優に超えるもので動かすことすらできません。ハツるかぁ?でもどうやって?なんかいい方法はないかな〜。

止水栓が見つからずあせった

この左の石の蓋が量水器、右が止水栓です。止水栓が砂利に埋まっていることに気づかず、ない!ない!と大騒ぎになりました。ふつう蓋は1個で、量水器と止水栓がひとまとまりになってるじゃないですか。だけどこれは独立していて、そうとは知らずに探しまくったのです。蛇口の交換をするにしても止水栓を閉じないと何もできないので、けっこう大事なポイントです。
売主さんに聞くと、いや〜量水器のところにあったと思うけどなーという返事(確かにその通り)。でもまさかこうなっているとは想像だにしていない私には全く発見することができず・・ついに水道局の人に見にきてもらうことに。そしたら足で砂利をさっと払い、あっさりと、ほんとにあっさりと、「ここにあるんですけどね〜」。もう平謝りでございました。

あとちょっとわかりにくいですが、水道の蛇口が2つあります。台所や浴室の水道も2系統あるんです。一つは水道局の水。もう一つは、ひねると濁った水がちゅぼぼ〜としばらく出て、そのうち止まるんです。
お隣に聞くと、崖の上に貯水槽があって、昔はそこから水を引いていたんだそうです。湧水とかを溜めていたのかな・・崖の上恐るべし。ちょっと怖いけど、はやく探検に行かないと!

めっちゃ熟成してると思う

これはいつのものなんでしょう?市外局番が2桁ですからね!電話番号が「自宅」と「牛舎」の2つ書いてあるところがしぶい!

中には得体の知れぬ半固形物が・・

人間、未知のものにはとかく恐怖を抱くものですが、この壺の中身もこわ〜い。おそるおそる蓋を開けてみると、黒っぽい、湿ったような、べちゃっとした感じのものが底に溜まっており・・秒速で蓋を閉じ、息を止めたままその場を立ち去る。

売主さんに、ちょっとこれ怖いです、なんとかして〜と泣きつきました。売主さんからしたら「何いってんだ小僧、チ○チ○ついてんのか〜」てな感じだったと思うんですが、なんとかしてくれました。
後日、あれは何だったんですか?と聞くと「ああ、あれは梅干しだよ!20〜30年は経ってると思うけど、まだ食べれたと思うよ」。梅干しですかぁ。じゃあ、それは持ち帰ったんですか?「いんや〜川に捨てた」。ちゃんちゃん。人間、未知のものには必要以上に恐怖を抱くものです。

立ってする人用のトイレ

座ってする人用のトイレもありますが、忖度によりちょっと写真は控えさせていただきます!

これには焦った!

これを見つけたときは凍りました。幸いすでに空き家だったので、大ごとにはならずに済みました。ズズメバチの巣は縁起がいいという話もあったのですが、裏側が傷んでいたため撤去していただきました・・・。

集落の奥へと通じる道

ウチの前の道をさらに奥に進んでいくとこんな感じの林道になります。バイクか軽トラならぐるっと回って広い通りに出られるそうなのですが、まだ突入したことはありません・・・。この先には、月自治会の自治会長さんの家がポツンと一軒家のようにあるそうです。

自治会長さんはウチの前を車でよく通るんですが、そのたびにクラクションを「プッ」と軽やかに鳴らします。こちらも「バイバイ〜」と手を振ります。

昼はいつものこのお店

さて、そんなこんなで、今日はラーメンでも食べて帰りますか。「月まで3キロ」看板の手前 500m のところにある、知る人ぞ知る店。しょうゆとギョウザが私的には絶品でございます。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。お楽しみいただけましたでしょうか?次回は「月の古民家ツアー Day 2」です!

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